フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月29日(金) 晴れ

2011-04-30 02:46:43 | Weblog

  9時半、起床。ドライカレーと牛乳の朝食。体調は回復期に入ったようだ。鼻水、咳、喉の痛み、寒気、どれも前日に比べて緩和されている。しかし、ここで直った気になってはいけないというのは、これまでの経験上わかっているので、朝食後、再び蒲団にもぐりこむ。とにかく身体を休めよ、と本能が命じている。

  夕方、散歩に出る。気温が少し下がって来ているようなので、街中をぶらぶら歩き回ることはせず、「シャノアール」で1時間半ほどゼミで使うテキストに目を通す。それからくまざわ書店に行って以下の本を購入。いずれもゼミのテーマに関連した文献だ。

  三浦展『これからの日本のために「シェア」の話をしよう』(NHK出版)
  アラン・パディウほか『1968年の世界史』(藤原書店)
  橋本努『自由の社会学』(NTT出版)
  大沢真幸・姜尚中編『ナショナリズム論・入門』(有斐閣)
  牟田和恵編『家族を超える社会学 新たな生の基盤を求めて』(新曜社)
  大竹文雄ほか『日本の幸福度 格差・労働・家族』(日本評論社)

  7時半、帰宅。風呂を浴びてから、夕食。鰹のたたき、ととろ、豚汁、ご飯。ポン酢に漬けた鰹のたたきが旨い。ご飯のお替りをする。

  GWはとくにどこかに出かける予定はない。身体を休めつつ、授業の準備にあてる。


4月28日(木) 晴れ

2011-04-29 11:04:03 | Weblog

  いつもより早めに就寝したせいで、5時頃目が覚める。もっと寝ていたいのだが、いったん目が覚めてしまうと、二度寝は難しい。起きて、ブログの更新をする。焼肉とご飯の朝食。咳と鼻水。喉から始まった炎症の場所が他へ拡散しているように思う。いつもの順序ではある。
  昼前に家を出て、大学へ。「maruharu」で昼食。野菜サンドとアイスカフェラテを注文し、出てくるのを待つ間に、バナナのムースを食べる。ふつうはデザートに食べるものなのかもしれないが、「maruharu」のサンドウィッチは注文が入ってから作り始めるので、待ち時間がそれなりにあるのだ。

  今日はまた一段と暖かい。いや、むしろ暑いという感覚に近い。風邪気味の私がそう感じるのだから、かなり暑いはずである。初夏の日射しだ。スロープを登っていると、向うから事務所の方々が昔のTVドラマ「Gメン75」のオープニングシーンのような雰囲気で下りてこられた。まずい。逃げ場がない。彼らに取り囲まれてボコボコにされるのではないかという不安が、一瞬、胸を過ぎった。しかし、笑顔で挨拶を交わし、何ごともなくすれ違った。

  一昨日と同じように1時から2時までの間、研究室に待機して、やってくるゼミ生にゼミのテキストを手渡す。GW中に読んでおいてもらうためである。4年生は全員に配布できたが、3年生は3人分が残ってしまった。1人は体調不良でいけませんというメールをもらっているが、あとの2人は音信不通である。どうもメールを見ていない可能性が高い。N君、そして一人のN君、もしこのブログを見ていたら、至急、連絡を下さい。 

  明日からGWということで、今日は10時頃まで教務室であれこれの雑用を片付ける。夕食はその途中で「ごんべえ」に食べに出た。カツ丼(ご飯軽め)+うどんのセット。風邪の症状の中心はいまや鼻水に移行した。一々ティッシュでかんでいると、もったいないし、鼻も赤くなるので、ハンカチを使う。子どもの頃、欧米人がハンカチで鼻をかむのを見て、びっくりしたものだが、いまでもハンカチで鼻をかむときは多少勇気がいる。11時、帰宅。


4月27日(水) 晴のち曇り 風強し

2011-04-28 06:08:04 | Weblog

  8時、起床。一晩寝たが、風邪の症状(喉痛と寒気)は、悪化するでもなく、改善するでもなく・・・。悪化しないだけよしとしなければなるまい。9時に家を出て、かかりつけの内科医院をのぞいたら、空いていたので、診てもらう。ロキソニンと胃薬が処方される。ロキソニンは私にとっての万能薬みたいなところがあって、これと(今回は処方されなかったが)抗生物質があれば、たいていの風邪の症状には対処できる。
  今日は風が強い。普段からビル風の吹く工学院通りは、歩行に支障が出るほどの強風が吹いている。自転車に乗っている人がバランスを崩して怪我でもしないか心配だ。係員が数名でて、気をつけてくださいと呼びかけている。気をつけてくださいと言われてもね・・・。

  10時半からカリキュラム委員会。喉の調子がよくないのでお聞き苦しいと思いますがと断って、いくつかの議案の説明。引き続いて、1時半から基本構想委員会。委員からのご意見をうかがう時間が長く、喉を休めることができた(喉だけでなく、ふっと、意識まで休んでしまう瞬間もあった)。4時から教務事務の打合せ。6時過ぎに終る。あれこれの雑用を片付けて、8時半ごろ大学を出る。

  地下鉄の駅のホームの広告のバックライトが、節電のためだろう、消えている。バックライトのあるなしで見えずらい広告とそうでもない広告との差が歴然としている。見えにくい広告の場合、これまでと同じ広告料を払っているのだとしたら、ずいぶんと太っ腹である。


バックライトがなくても支障がない例


バックライトがないと支障がある例

  8時半頃に大学を出る。夕食は「喜多方ラーメン小法師」の葱ラーメン。喉をいたわって、いつもの黒胡椒は今日はかけずに食べたが、ちょっと間が抜けた感じがした。文字通り、ピリッとしないのだ。
  10時、帰宅。風呂を浴びて、ブログの下書きをしてから(更新はせず)、就寝。


4月26日(火) 晴れ

2011-04-27 20:15:29 | Weblog

  7時半、起床。ハムステーキ、目玉焼き、豚汁、ご飯の朝食。
  10時45分に予約をした近所の歯科医院へ。以前からときどき右上の奥歯でものを噛むと痛みがあったり、その周辺の歯茎が腫れたりするのだが、眠っている親知らずが悪さをしているにしては頻度が高いので、一度、右上の奥歯の根の様子を見ておきましょうということで、今日それをしてもらった。その歯はずっと昔に神経を抜いているのだが、三本ある根の一本の先が化膿していることが判明。根の中を掃除するとともに、薬を詰めておく。これを何度かくり返して、膿が出なくなったのを確認してから、再び歯に金属を被せることになる。とりあえず膿が出たので、歯茎の腫れは引いた。
  昼前に家を出て、大学へ。桜のシーズンは終わったけれど、花のシーズンは終わらない。自宅の庭先や路傍の花に目を写真に撮る。  


小手鞠


すみれ

  「白川」で中華弁当(チャーハン+唐揚)を購入し、研究室で食べる。ゼミのテキストを受け取りに学生が三々五々やってくる。3年生は初ゼミを前に緊張しているようだ。緊張をほぐすべく、4年生も交えておしゃべりをする。でも、やっぱり緊張している。初々しい感じがよい。
  2時からカリキュラム委員会。なんだか喉が痛いなと思ったら、だんだん痛みが強くなってきて、寒気もしてきた。どうも風邪を引いたみたいである。午前中は何でもなかったのに、急に症状が出たのにはびっくりした。

  8時、帰宅。夕食はクリームシチュー。風呂に入り、体を温めたが、やはり喉は痛むし、寒気もするので、早々に布団にもぐりこむ。


4月25日(月) 晴れたり、曇ったり、雨が降ったり

2011-04-26 10:07:33 | Weblog

  8時、起床。ベーコン&エッグ、わらびと蕗の煮物、ご飯の朝食。
  昼前に自宅を出る。大学へ向かう前に池上に寄り、「甘味あらい」に顔を出す。3週間ぶりである。豆寒を注文し、客は私一人だったので、昨日、鎌倉で2箇所の甘味処へ行った話をして、ご主人と甘いもの談義をする。八幡宮の近くにご主人のお知り合いの方がやっている「ことのは」という甘味処があるそうなので、今度鎌倉に行ったときに、寄ってみることにしよう。

  早稲田に着いて、「五郎八」で昼食。天せいろを注文するつもりで、天ざると言ってしまったので、蕎麦の上に刻み海苔が載って出てくる。私の好みとしては、刻み海苔はそばの上にではなく、他の薬味同様、皿に載っていた方がいい。蕎麦を箸でつけ汁に運ぶときに邪魔なのである。今日はキスの天ぷらがとても美味しかった。思わず、キスの天ぷらだけ追加注文しようかと思ったほどである(わがままなので堪えた)。

  教務室にちょっと顔を出してから、研究室で雑用を片付ける。ゼミで使うテキストが生協から届いたので、ゼミ生たちにGW前に取りに来るようにメールで連絡する(みんなちゃんとメールを見ているだろうか?)。
  節電で廊下が暗い。静かだ。出入り口のところが明るくて、幻想的な雰囲気がある。希望へのエクソダス(脱出・出口)。でも「立入禁止」のところもある。村上龍『希望の国のエクソダス』(2000)の中の「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」という一節は有名で、いろんな人がいろんな所で引用しているが、それで思考を停止してしまうのはお手軽だろう。気の効いたフレーズを引用して、したり顔をするのではなく、「本当にそうだろうか?」と自問してみることが大切である。

  今日は午後6時から「高田牧舎」で現代人間論系の教員懇親会がある。会場に向かいながら、馬場下の交差点で振り返ると、雲が夕日に染まっていた。今日は晴れたり、曇ったり、雨が降ったりの不安定な天気の一日だった。春にはこういう日がときどきある。

  懇親会は、例年、「西北の風」を会場にしているのだが、地震の日以来、夜の営業の自粛が続いている。これからの季節、15階から眺める夕暮れの景色は格別なので、もうそろそろ平常営業に戻っていいのではなかろうか。
  本日の懇親会の出席者は25名(専任と非常勤の先生が半々)。放送大学時代の同僚だった坂井素思先生がいらしてくれたので(春期の演習「現代人と職業」を担当される)、久しぶりでお話をする。二人ともブログをやっているのだが、坂井先生はこのところ大変お忙しくて、ブログの更新がままならない。元々「日曜ブロガー」なのだが、最近は「月イチブロガー」せいぜい「隔週ブロガー」である。「あなたも相当忙しいはずなのにバランスが崩れないね」と坂井先生に言われる。まあ、確かに、ブログは毎日更新している。ただし、これはバランスが崩れていない証拠ではなく、バランスを崩さないようにと心がけている結果である。仕事の時間、家族の時間、個人の時間、この三点からなる三角形をできるだけ正三角形として維持すること、これが日常生活において私が心がけていることである。ブログを更新することは、一種の自己モニタリング行為で、野球の選手が鏡の前で素振りをしたり投球フォームをチェックするみたいなものである。
  ところで、坂井先生は横浜にお住まいなのだが、坂井先生によると横浜の住民は鎌倉に対抗意識みたいなものがあって、私のようにホイホイと鎌倉に出かけることが難しいのだそうだ。私から見ると、横浜と鎌倉はずいぶんとタイプの違う街で、競合関係にはないように思えるのだが、地元民の意識というのは外側からは簡単に推し量れないもののようである。坂井先生は横須賀美術館によく行かれる。横浜市民は、鎌倉の向う、横須賀や逗子に親近感があるようである。横浜には「ブルーライト・ヨコハマ」(いしだあゆみ)、横須賀には「横須賀ストーリー」(山口百恵)という名曲がある。しかし鎌倉にはそれに相当するものがない(ないよね?)。比較都市社会学的な考察のポイントはとりあえずこの辺りにあるだろう。(以下、続くということはありません)


間もなく授業開始。みなさんよろしくお願いします。