7時半、起床。
トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。(ピクチャーエフェクトが設定されているのに気付かずに写真を撮っている。)
今日の『半分、青い』。ついに最終回である。2011年7月7日、律と鈴愛の誕生日(40歳)にそよ風ファン(マザー)の発売記念パーティーが鈴愛の実家「つくし食堂」で開かれる。取材に来た地元紙の記者が鈴愛の初恋の人(?)小林君(こばやん)だったのは、一種のサプライズであろう。パーティーには最終回らしく主要なメンバーが勢揃いした。地元の人たちはもちろん、東京からボクテやマー君、そして律も駆け付けた。死んでしまった人たちも遺影で(廉子、仙吉、和子)、そして心の中で(ユーコ)参加していた。弥一の言葉が生きてくる設定だ。「死んでしまった人たちが、いなくなったわけやない。ここにおる。」
パーティーの片づけが終わって、帰る律と鈴愛が二人きりになる場面の言葉のやりとりはさすが北川悦吏子というべきものだった。きっと号泣した女性が多かったのではないかと想像する。一つだけ難を言えば、あれは40歳の男女の会話ではない(笑)。でも、あんな会話を交わせる40歳になれたら素敵だろう。私はもうとっくの昔に40歳を過ぎてしまったけれど。
9時に家を出て、神楽坂へ。今日は卒業生のケースケ君とユリさん、論系ゼミ3期生同士の結婚式がある。
神楽坂下、「紀の善」の並びにある「ラリアンス」でのレストラン・ウェディングである。
ここにこういうウェディング・ラストランがあることにこれまで気づかなかった。
扉を開けて中に入るり、目の前のエスカレーターで2階に上がる。
受付に立っているのは、ゼミ同期の面々。ミサさん、ホナミさん、キミヒロ君、タカノリ君だ。ここでようやくカメラがピクチャー・エフェクト設定されていることに気づく。
これはピクチャー・エフェクトではなくて、ウェルカムボードに描かれた本物の絵である。
控室にも4人のゼミ同期が。リナさん、ユキさん、サキさん、シュンヤ君。ゼミ同期が8名というのは、サキさんの結婚式のときと同じで最多タイ記録である。もしマイコさんが体調不良で欠席しなけらば新記録となるところだった。惜しい。
挙式が始まる。人前結婚式である。
新郎ケースケ君入場。180センチを超える長身である。
新婦ユリさんがお父様にエスコートされて入場。
結婚の誓いを読み上げる。
指輪の交換。
途中のキスシーンは割愛しました。
誓約書にサイン。
参列者の拍手の中、ここに二人の結婚が成立した。
退場する二人。
ここでしばし休憩の後、披露宴へと移る。
披露宴の席に着く。新郎新婦席のすぐ前のテーブルで、サキさん、ミサさん、ホナミさん、リナさんと一緒だ。
開演に先だったアミューズが供される。オマールエビ、大根、ズワイガニの煮こごり。
いよいよ開演だ。新郎ケーススケ君のウェルカムスピーチ。
新郎に続いて、新婦ユリさんもウェルカムスピーチをした。
普通はこの後、新郎側の主賓の祝辞、新婦側の主賓の祝辞となるところだが、今回はそれはなくて、すぐに私が乾杯の発声をすることになる。もちろん乾杯に先だって祝辞を述べる。祝辞は何度も経験しているものの、今回は新郎新婦両方が教え子という初めてのケースである。だから両方のエピソードというか、「二人のエピソード」について言及しなくてはならないので、通常の2倍とまではいわないものの、1.5倍くらいの時間の祝辞になりますと前置きしてから祝辞を述べた。
スピーチのネタにするために、昨晩、二人のゼミ論(卒論)に久しぶりに目を通した。ケースケ君のゼミ論は「現代人の友人関係と自己~友人関係は希薄化しているか」。反語的なサブタイトルからわかるとおり。世間でよく言われるように若者の友人関係は決して希薄化しているわけではなくて、むしろ多元化しているのであり、それに呼応して自己(アイデンティティ)も多元的な構造になってきている、という多元的自己論の立場で書かれたものである。一方、ユリさんのゼミ論は「自己形成と他者~現代人に不可避な決断主義について」。サブタイトルにある決断主義とは選択主義といえばわかりやすいと思うが、個人がさまざまなことに選択を迫られる社会になってきたということである。それはけっこうエネルギーのいることであり、ストレスフルでもある。そうした状況を生きていくためには、長期にわたる親密で信頼できる他者(配偶者や友人)との関係がますます大切になってきた(相談ができるから)ということを述べたものである。二人のゼミ論に共通するキーワードは「友人」であり、今日の結婚式に若い人(友人)たち出席がとても多いことがそのことの表れである。ぜひこれからも、お互いだけでなく、お互いの友人たちも大切にしてやっていってください、というような内容の話をした。
乾杯をして、食事が始まった。
秋ナス、ホタテ、赤エビのマリネ、アーモンド、ミモレットのサラダ
ここで隣の部屋との間の窓のカーテンが上がって、料理人たちが勢ぞろいしてこちらに手を振った。これからお出しする料理はわれわれが作ったものです、という挨拶である。これは面白い趣向である。
ゼミ同期生たちと新郎新婦のテーブルのところに行って写真を撮る。
能登産あごと季節の茸と羅臼昆布のコンソメ
金目鯛のポワレ シードルのソースで
ケーキ入刀のセレモニーが始まった。
三方のカメラに向かって笑顔を振りまく二人。いい笑顔である。
恒例のファーストバイト。まずは新郎から新婦に小さなスプーンで。
次いで、新婦から新郎へ同じく「小さなスプーン」で。通常は馬鹿でかいスプーンが使われることが多いが、ケースケ君はアゴ関節症で口が大きく開かない由。ちなみに私もアゴ関節「症」というほどではないが、口があまり大きく開かず、「パン日和あをや」でサンドウィッチを注文したときなどは、2枚重ねのパンを2つではなく4つにカットしてもらっている。
ここでお色直しのため新婦が一時退場。お母様がエスコート。
ブルーベリーのグラニテ(氷菓)。
ココで新婦を迎えに新郎も一時退席。こちらもお母様がエスコート。きょうだいがエスコートするケースも多いが、新郎新婦は二人とも一人っ子なのである。
新郎新婦が不在の時間は二人の生い立ちの映像が流される。
二人が初めて出会ったのは・・・
3年生の春、私のゼミの教室でである。
これは卒業パーティオーのときの写真。「良い友だちのまま大学を卒業!」
二人が交際を始めたのは卒業から2年3ヵ月後のことだった。
「2017年夏 プロポーズ」
ちなみに下の写真は、2017年9月23日に私が二人と「パン日和あをや」に行ったときに撮ったものである。すでにプロポーズの後で、彼女は彼からもらった指輪をはめていたが、みんなにはまだ未発表ということで、指輪をした左手はちゃぶだいの下に隠れている。
そのときはお蔵入りになった写真をいま公開しましょう。
牛フィレ肉のソテー 旬の野菜と共にリヨネ―ズソースで
二人が再登場。今回は上の階から階段を下りてきた。
ユリさんは薄いブルーのドレスにお色直し。
テーブルを回ってキャンドルサービス。
テーブルで記念写真。
こちらのゼミ同期のテーブルでも。
カラメル風味のムースと洋梨のガトーにカシスソース ウェッディングケーキのお裾分け コーヒー
キャンドルサービスを終えて、メインキャンドルに着火。
いい表情をしています。
改めて新郎新婦のテーブルに行って写真を撮る。
さて、宴もクライマックスへ。
ユリさんからご両親への手紙の朗読。
両家を代表して新郎のお父様の挨拶。誠実なお人柄が伝わってくる。
結びはケースケ君の挨拶。
会場の出口で二人と言葉を交わす。よい結婚式でした。そして二人でよい家庭を築いて下さい。落ち着いたらまたカフェで会いましょう。
大切なゼミ同期の友人たち。
一緒に人生を歩いて行く仲間たちだ。
では、私はお先に失礼。外に出ると雨が降っていた。
大学へ寄って、雑用を片付ける。
蒲田に戻ってくる。少し休んでから「phono kafe」に顔を出す。隣のスペイン料理の店は新装開店である。
開く店閉じる店あり秋の雨 たかじ
暖かな小豆茶を注文。
30分ほどして、妻に電話をかけて、夕食はここで食べようと呼ぶ。
ご飯セットを注文(ご飯は軽めで)。
ニラとコンニャクのピリ辛和え(左) たかきびハンバーグ(右)*たかきび(高吉備)とは畑のお肉と呼ばれる雑穀
おからとコーンの豆腐マヨネーズ(左) 大根とムンク豆のスパイス和え(右)
蓮根ボールと白菜の葛煮 これは2つ注文した。
私が最近よく食べているヨーグルトパフェを妻も食べたいというので注文する。しかしもう材料が一人分しかないという。なので一つのパフェを一緒に食べることにする。高校生みたいだな。
本日の大原さん。陶芸作家の石井さんと大原さんのお友達と一緒に。
清水さんから作品展「Falo」(「秋」の意味のエスペラント語)のDMをいただく。私も何度か行ったことのある西小山のギャラリー「パルケ」にて10月3日から14日まで(火曜日はお休み)。12時から20時まで。
これまでとはデザインの違うカップですね。
7時過ぎに店を出る。いよいよ明日が最終日だ。
2時、就寝。