フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月31日(水) 曇りのち晴れ

2023-05-31 23:23:40 | Weblog

8時、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、炒り卵、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。卵を割ってフライパンに落とすとき黄身が壊れてしまった。よって炒り卵に変更。

本日の『らんまん』は北朝鮮のミサイル発射(失敗したらしい)で飛んでしまった。

食事をしながら『古カフェ系はるさんの休日』(録画)を観る。埼玉県坂戸市にあるカフェ「ココノマ」。見たことがあると思ったら、以前放送したものの再放送だった。

10時開店の「一二三堂」へ行ってみる。10時ちょうどに着いたが、まだシャッターが開いていない。でも、左側のシャッターの下の方に隙間がある。準備中なのだ。シャッターの郵便入れから中を除いたらご夫婦が作業をしているのが見えたので、声をかける。奥さまに「お決まりの本がありますか?」と聞かれたので、『週刊朝日』の最終号だと伝えると、ご主人が私に気づき、「あっ、先生」と中に入れてくれた。商店街のホームページでは「10時開店」となっているが、コロナ禍で「10時半開店」となり、現在もそれが続いてるのだそうだ。

『週刊朝日』ありました! ありがとうございます。もつべきものは馴染みの街の本屋さんである。

「入手できてよかったですね」

折込の表紙と裏表紙で編集部の写真(ジオラマ)になっている。

この写真が何気なく撮られたものではなくて、演出であることが、デスクの「こんな原稿使えるか!」と原稿を宙に投げている様子からわかる。TVドラマではよく見るシーンである。

ラーメンを食べているのも演出であろう。

グローブをはめた女性が男性にパンチを入れているのももちろん演出だし、

女性社員がお茶を淹れているのも演出だろう。そういう時代もあったのだ。

東海林さだおの「あれも食いたい、これも食べたい」の最終回を読む。

「『あれも食いたい、これも食べたい『は36年間続いた。サラリーマンでいえば36年勤続。それを辞めることになる。締め切りは毎週火曜日の夕方だった。だから毎週火曜日は朝から大忙しだった。朝、起きるときから緊張していた。来週の火曜日、朝起きる。することがない。何かあるような気がするが、何もない。朝食、ということになる。こういう日の朝食はどういうことになるのか。どういう献立になるのだろう。・・・来週の火曜日の朝食のテーブルにすわるのがいまからコワイ。」

東海林さだおは「週刊朝日とわたし」というアンケートの自由記述の中でこう書いている。「あれも食いたい、これも食べたい」をどこかで継続したいです、と。同じく創刊以来101年の『週刊毎日』さん、どうだろう。

昨日のブログを書いてアップする。

放送原稿のチェック。

昼食を食べに出る。矢向に行く。矢向といえば「パン日和あをや」を連想する読者が多いと思うが、今日はそうではない。

 

踏切を渡って、線路の向こうの古い商店街へ。お店の前に人が数人たっているので、混んでいるのかと思ったら、そうではなかった。

 

「ノチハレ珈琲店」。今月で開店8周年を迎えたカフェである。「パン日和あをや」へ行った後に寄ることが多いのだが、今日はここがメインである。

店主さんに「8周年おめでとうございます」の挨拶をする。「ありがとうございます。まだ8年です。あと10年、15年はやらなくてはなりません」と店主さんは言った。3人のお子さんの親であることを意識した発言かもしれない。でも、一番下のお子さんは去年(?)お生まれになったばかりだから、あと15年でもまだまだではありませんか(笑)。

紫蘇ソーダ。これからの季節にぴったりだ。

マヨたまトースト。私の一番のお気に入りメニューである。タバスコを振りかけて食べる。美味しい。

甘夏のパウンドケーキにアイスクリームをトッピングして、ノチハレブレンドと。

GW明けからテーブルを仕切っていたビニールシートがなくなって、すっきりした店内。

「最近、近所に大きなマンションが2つできたんです」と店主さんは言った。それで新しいお客さんも増えたようである。それはローカルなカフェにとってグッドニュースだ。地元の方たちに愛され、すっかり定着したカフェだけれども、人口増はカフェを持続可能なものにする明るい材料だ。先日、私は千歳烏山で40年続いている2軒のカフェを訪れたけれど、「ノチハレ珈琲店」もそれくらいけるんじゃありませんか。頑張って下さい。

滞在時間は1時間ちょっと。また伺わせていただきますね。

矢向の駅のホームで電車を待ちながら、もう少し頻繁に訪れたいカフェだなと思った。

4時過ぎに帰宅。

少し横になってから、原稿書き再開。

チャイを連れて外に出る。

いま名人戦第5局(一日目)が戦われている。ネットテレビでは実況中継をやっている。盤面は先手の渡辺が3七桂と指したところ。放っておけば次に4五歩と攻めますよという手だ。ここで後手の藤井が封じ手をして一目目が終わった。封じ手の予想は9五歩だ。

夕食はオムライス、サラダ、ワカメの味噌汁。

冷蔵庫の冷や飯が一定量に達するとチャーハンかオムライスになることが多い。

食事をしながらまだ本日の『らんまん』(昼の放送を録画)を観る。本線の進行も気になるが(鹿鳴館で万太郎と寿恵が鉢合わせ)、長屋の住人で小料理の女中のゆうの言動が気にかかる。番組のプロフィール欄では北陸能登の生まれで「わけ」あって東京に流れて来たと書かれている。一体、どんなわけなのだろう。

放送原稿を一本仕上げる。しかし、今日は収録はしない。レビューシートの締め切り日で大量のチェックをしなければならないし、明日の授業の準備もしなくてはならない。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


5月30日(火) 晴れ

2023-05-31 11:09:29 | Weblog

8時、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。今日も目玉焼きがきれいに半熟に焼けた。黄身の部分が白っぽいのはフライパンに蓋をして蒸すように焼いているから。黄色い方が写真映えはするけれど、黄身は半熟というよりもレアになる。

本日の『らんまん』。酒税のアップ(売れ高ではなく生産量に課税するようになった)で日本中の造り酒屋が経営の危機に瀕している。急速な近代国家の立ち上げは増税という形で庶民の生活に跳ね返ってくる。万太郎の実家も例外ではない。おまけに祖母が危ない。しかし、まだ万太郎はそのことを知らない。

昨日のブログを書いてアップする。

放送原稿の増補改訂作業。今年から100分授業になったので、去年の原稿(パート2部分)に2ページ(A4で)ほど増やすという作業が必要になる。

1時半ごろ、昼食を食べに出る。

近所の蕎麦屋「吉岡家」へ行く。

先客は一人。すでに混雑のピークは過ぎている。

ミニ天丼セット(蕎麦はざる)。

ミニなのでご飯は元々少なめだが、さらに少なくしてもらう。家で食べる普通のご飯茶碗くらいの量。であれば、このくらいの天ぷらで十分だ。

30分ほどで店を出る。今日は晴れている。少し散歩していこう。

「吉岡家」の左斜め向かいは太平公園。

大平橋を渡る(公園は「太平」だが橋は「大平」。理由はわからない)。橋の袂の「ソングバードベーカリー」はすでに「完売」でシャッターを下ろしている。

JRの踏切を渡る。

梅屋敷商店街の末端である。

途中の交差点を右に曲がって御成橋通りへ。

今度の日曜日は都議会議員の補欠選挙がある。補欠選挙だけに候補者の人数は少ない。立ち止まって一人一人のポスターを眺めていると、自転車に乗った通りすがりの老人に話しかけられる。どこかの党の支持者らしいが、何を言っているのかよくわからなかった。

「リトルミトン」に寄って、テラス席で、ビクトリアサンドケーキ(レモンクリーム)とアイスコーヒー。本当は新作のチョコレートとバナナのマフィンかメロンショートケーキを食べたかったのだが、完売だった。

明日は午後から晴れるようだ。会議のない水曜日なのでどこかに出かけようかしら。

鯛焼きのような雲が浮かんでいる。

帰宅すると床下の白アリの定期検査が始まっていた。異常なし。

少し午睡をしてから、放送原稿に取り掛かる。

『週刊朝日』は本日発売号でもって休刊(事実上の廃刊)となる。101年続いたのか。一番残念なのが、東海林さだおの「あれも食いたい、これも食べたい」が読めなくなることである。

夕食の前に駅ビルの本屋に買いに行ったが、西館の有隣堂も東館のくまざわ書店も「週刊朝日 完売」の貼り紙が出ていた。みんな考えることは同じなのだな。コンビニも何軒か覗いてみた、なかった。

「一二三堂」は火曜日は定休日である。入荷はされているはずであるから、明日の朝イチでくれば買えるかもしれない。そこに一縷の望みを託そう。

夕食はピーマンの肉詰め焼き、サラダ、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『日曜の夜ぐらいは』第5話(録画)を観る。カフェの開業に向かって歩み出す3人。うまくいってほしいと心から願うが、あれこれありそうな予感は(TVドラマなのだから)ある。でも、無残な終わり方はしないはずだ。そこは脚本の岡田恵和を信じている。

放送原稿を仕上げて、収録に入る。35分37秒。少し早口になっていたかな。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時45分、就寝。


5月29日(月) 小雨

2023-05-30 12:55:04 | Weblog

7時45分、起床。

朝刊の記事。カンヌ映画祭で役所広司が男優賞、坂元裕二が脚本賞。その隣に藤井聡太六冠が叡王を防衛した記事。

ユーチューブで藤井が勝利を決めた第4局の解説を観る。先手の菅井八段が1五歩と端を突いた手に対して同角と応じた場面。普通は同歩だが、藤井は同角でいけると読んだのである。当然、同香、同歩と進んだが、先手は歩切れが辛いところ。一筋からの藤井の攻めが受けにくい。

局面は最終盤(後手藤井の手番)。解説陣は3九金と詰めろ(次に詰ませますよと)打って後手勝ちと予想していたが、ここから藤井はAIも読めていなかった2九龍からの23手詰を読み切っていた。藤井が2九龍を指した瞬間AIはそれを失着と判断して、藤井必勝から藤井劣勢と評価を変えた。しかし、それは一瞬のことで、すぐにAIは2九龍を再評価して、藤井必勝に評価を戻した。2九龍には同玉の一手で、そこで3七桂が詰将棋のような一手。先手は同銀と応ずるしかないが、これで玉の逃げ道が塞がってしまった。以下、1八成香からの端攻めで先手を投了に追い込んだ。

朝からすごいものを観させてもらった。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。目玉焼きがうまい具合にトロリと半熟に仕上がった日は気分がいい。

いつもは食事をしながら本日の『らんまん』(録画)を観るのだが、『あさイチ』で歴代朝ドラのテーマソングを取り上げていて、AI(人工知能ではなくて歌手のAI)が生出演して『カムカムエブリバディ』の主題歌「アルデバラン」を歌ったのでそれを見ていた。

昨日のブログを書いてアップする。その間、チャイは机の下の段ボール箱でおとなしく寝ていた。

2時頃、昼食を食べに出る。雨は降っていなかったが、長傘を持って出る。

レポートに目を通したいので、「テラスドルチェ」に行くことにする。

注文を済ませて、鞄に入れて来たレポートを取り出して、読み始める。木曜日の演習「現代人と社交」で発表する3名のレポートである。カフェや居酒屋のフィールドワークである。それはカフェで読むのに相性がいい(笑)。

コンソメスープが最初に運ばれてくる。

スープを飲み終える頃に豚肉生姜焼きとライスが運ばれてくる。レポートを読むのは一旦休止。

厨房に入る人は日によって違うのだろう。今日の生姜焼きは私好みの味。

ランチセットの食後のコーヒーもサイフォンで淹れてくれる。

ランチタイムはミニコーヒーゼリーがおまけで付いてくる。これで1,100円はお得である。

食事を終え、レポートも読み終えて、店を出る。滞在時間は1時間ちょっと。帰り道は雨が降っていた。

帰宅。我が家はいま薔薇と並んで紫陽花が見頃を迎えている。

紫陽花は8種類くらいあるのじゃなかろうか。(妻に聞けば「もっとあるわよ」とか「同じ種類の色違いよ」といわれるかもしれませんが)

これは最近の新入り。私が「紅葉花園」で買って来たもの。

これは母の日に息子と私とで買って妻にプレゼントしたもの。

これは可憐だね。(後記:これは紫陽花ではなかった)

オーソドックな(?)白い清楚な紫陽花。

色合いがキュートですね。

白をベースにちょっと紫の入ったところがライトグリーンの葉っぱと合っている。

これも紫陽花。

小一時間ほど午睡をする。

妻が帰って来て、「これ買った」と見せてくれたのは、朝ドラ『舞いあがれ』の脚本家桑原亮子の歌集『トビウオが飛ぶとき』(KADOKAWA)である。もちろんドラマ中では梅津貴司や秋月史子(貴司のファン)や北条龍之介(貴司の担当編集者)や八木巌(古書店『デラシネ』の元店主)らの歌ということになっている。俵万智が「解説」と帯を書いている。

梅津貴司の第一歌集『デラシネの日々』から一首選ぶ。

 陽だまりの方へ寝返りうつように昆布は水にひらいていった

梅津貴司の第二歌集『連星』から一首選ふ。

 誰もいない細いバス亭軸にしてバスは日暮れの回転をした

秋月史子の長山短歌賞佳作『独りにて』から一首選ぶ。

 投げられてわづかに海に届かざりし小さき鮫の蹴られて落ちぬ

北条龍之介の短歌連作「本」から一首選ぶ。

 春の草顔でちぎって食べていた駝鳥が風の来た方を見る

「著者略歴」によると、桑原亮子は1980年に京都で生まれ、早稲田大学第一文学部文芸専修を卒業とある。今年で43歳ということは、もしかしたら私の講義に出ていたかもしれませんね。何の影響も与えていないと思うけど(笑)。「あとがき」で彼女はこう書いている。

 「大学時代、昼間は文学部で学び、夜は司法試験予備校に通っていました。忙しい毎日の中で、週に一度ある短歌のゼミは心の休まる時間でした。どれだけ多忙でも、短歌を詠むためにはいったん立ち止まり、自分の気持ちや、周囲のものをしっかり見つめる必要があります。そうやって詠んだ歌には、日々消えてしまう本当の気持ちが刻み込まれ、後から読み返すと当時の自分が浮かび上がってくるのです。」

『村上RADIO~アカペラで行こう』をタイムフリーで聴きながら、夕食の時間まで放送原稿を書く。

夕食はカレイの煮付、しらすおろし、サラダ、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『ラストマン~全盲の捜査官』第6話(録画)を観る。

放送原稿を書き上げ、収録。37分27秒。ちょうどいい。

 風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


5月28日(日) 晴れのち曇り

2023-05-29 12:30:30 | Weblog

7時45分、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、目玉焼き、ソーセージ、サラダ。牛乳、紅茶の朝食。

昨日のブロブを書いてアップする。

今日は卒業生のサワチさん(論系ゼミ7期生)とカフェの約束があるのだが、午後2時からなので、軽く昼食を食べてからいくことにする。

「リトルミトン」に顔を出す。

ソーセージパイ、サラダ、コーヒー。滞在時間は20分ほど。

電車に乗るのでカーディガン持参(冷房が苦手なのだ)。着ないときは小さなトートバッグに入れるておく。

新宿で京王線に乗り換えるとき、京王線と京王新線の違いがわからず、ちょっと手間取る。

降りたのは新宿から特急で3つ目の千歳烏山(ちとせからすやま)。たぶん降りるのは初めて。似た名前の駅で「千歳船橋」があるが、そちらは小田急線。今日会うサワチさんの出演する芝居を観に行ったことがある。

南口を出る。

約束の時間(2時)よりも20分ほど早く着いたので、商店街をぶらぶらする。今日、この街に来たのはサワチさんが行ってみたいというカフェがあるから。「珈琲亭」という名前のカフェだ。卒業生とのカフェは蒲田周辺か、早稲田周辺がほとんどなのだが、カフェめぐりが趣味の卒業生の場合は場所を相手にお任せすることにしている。牛に引かれて善光寺参りという言葉があるが、卒業生に連れられて知らない街をカフェめぐりというのも楽しいものである。

最初に行く予定の「珈琲亭」は駅のすぐそばにあった。年季の入ったカフェだ。お隣に「スタバ」がある。

少し先の路地を入ったところに「南蛮茶舘」という雰囲気のあるカフェを見つけた。2軒目の候補かな。

サワチさんが駅に着いた。黒っぽい服を着ていることの多い印象の彼女だが、今日は初夏らしい明るい装いだ。前回お会いしてのは昨年の10月だったから(そのときは京成立石でカフェめぐりをした)、7カ月ぶりである。

さっそく「珈琲亭」へ。

GWにベトナム旅行に行かれたそうで、お土産をいただいた。そしてたくさんの土産話も。

私はアイスカフェオレ、彼女はアイスコーヒー。玉子サンドはシェアする。

彼女が「珈琲亭」に興味をもったのは、このアイスコーヒーに理由があった。ただし、アイスコーヒーそのものにではない。

このグラスである。傾いているのだ。ピサの斜塔のようである。

そのグラスをスマホのカメラで撮ろうとするサワチさん。しかし、実際ほど傾いているようには撮れないようで、アングルで苦労している。たぶんレンズのせいでしょうね。広角レンズだと人間の見た目とは違うふうに撮れますから。グラスの横に何か垂直に立っているもの(たとえば塩の容器とか)を添えて撮るといいんじゃないかな。

「珈琲亭」は年配のご夫婦がやっている。いつからやっているのですかと奥様に尋ねたら、40年ほどやっているそうだ。ディズニーランドが開業した頃からだろうか。支払いのときご主人に、いい雰囲気のカフェですねと言ったら、「そうでしょ。いいでしょ」と相好を崩された。

「珈琲亭」には1時間ちょっと滞在した。すぐに次のカフェに移動するのではなく、しばらく街をぶらぶらすることにした。

「あなたと私」という面白い名前のパブがあったので、看板のところでポートレイトを撮る。

サワチさんは会社勤めをしながら余暇活動で演劇にたずさわっている。カメラを向けると女優スイッチが入って、陰影のある表情やポーズをとってくれる。

これは自然な表情。お酒の好きな彼女はお酒の飲める店が軒を並べる場所を通ると自然と顔がほころぶのである。残念ながら私はお付き合いできませんが(笑)。

「喫茶パンセ」という名前のカフェ。メニュー(フード類)の写真が店頭に目白押して並んでいる。一応、2軒目のカフェの候補にしておこう。

「やましん」という名前の蕎麦屋。カフェみたいなモダンなデザインだ。

こちらも蕎麦屋。「東白庵かりべ」・・・あれっ、昔、神楽坂にあった蕎麦屋ではないか(一度、入ったことがある)。そういえば、千歳烏山に移転すると聞いていたが、ここだったのか。懐かしい人に思わぬ場所で再会した思いだ。一人だったら入ったかもしれないが、今日はカフェめぐりなのでスルーだ。

サワチさんが写真を撮ってくれた。

商店街(バス通り)からちょっと住宅街に入ってみる。道が広い。

銭湯の煙突が見える。

煙突の下まで行ってみる。銭湯の名前は「つるつるの湯」ではなく「増穂湯」という。

そのそばに「カフェ・ギャラリー・イズル」というカフェがある。個人の御宅の一部のように見える。

残念ながら日曜日はお休みである。

駅前まで戻る。駅周辺の地図がある。

踏切の向こうの商店街にも行ってみましょう。京王線は電車が短い間隔で走っている。だから踏み踏切も短い間隔で上がったり下りたりする。向こうに渡り切らないうちにカンカン鳴り始める。

踏切の向こうとこちらではいくらか雰囲気が異なるかな。

不動産屋がたくさんある。私も彼女も不動産屋の店頭広告を見るのが好きである。「もしこの街に住むとしたら」という想定で物件を眺めるのである。

これなんかいいんじゃないだろうか。駅から徒歩5分の2DKで9万6千円(管理費は3千円)である。DKと洋室の間はカーテンレールを開ければ広くなる。二つの洋室の間も襖のようなので、開放すれば広くなる。トータルで18畳である。築年数が記されていないが、たぶん古くて(「サンハイツ」という名前からもわかる)、それが安い理由だろう。

安さだけでいえばこちらはさらに安くて、駅から徒歩8分の小さめの2DK(広さは計15畳)で6万5千円(共益費は千円)である。モルタルのアパートのようだが二階の角部屋というのもいい。オートロックのマンションタイプでないとサワチさんはダメだが、私はこちらでもいい。浮いた三万円は外食費に回そう。

旧甲州街道を越える。商店街の名前が「烏山交番横通り」になる。なるほど商店街の入口に交番がある。なんという即物的な名前であろう。でも、昔からの名前なのだろう、生活感がある。1960年代の森重久弥・伴淳三郎・フランキー堺の主演の東宝の「駅前シリーズ」を想起させる。

「カフェ・サンデコ」という名前のカフェがあった。フードメニューが充実しているようである。

甲州街道に出る。ここから先は住宅街のようである。回れ右して駅の方へ戻ることにする。

踏切を渡る。お隣の駅は芦花公園と千川である。

2軒目のカフェは「南蛮茶舘」にした。

注文を取りに来た店員さんに聞いたら、ここも40年ほどやっているカフェだそうである。

あとから店主の男性に2代目の店主さんですかと聞いたら、「いえ、私が初代です。二十歳の頃に始めて、少し前に還暦を迎えました」と答えられたのでびっくりした。(マスクをされていたこともあるかもしれにないが)そういうお年には見えなかった。

こちらに来る前に「珈琲亭」というカフェに行ったのですが、そこも開業40年ほどとのことでした。どちらが古いのですかと聞いたら、「珈琲亭さんの方が開業は数年早いと思います」とのこと。他にもこの街には昔からやっているカフェはあるのでしょうかと尋ねると、店主さんはちょっと考えて、「珈琲亭さんとうちくらいですね」とおっしゃった。私とサワチさんの臭覚もなかなかのものである。いい雰囲気のカフェですね。「ありがとうございます」と店主さんはにっこりされた・

ケーキとドリンクのセットを注文する。

私はチョコモカと紅茶。

彼女はリンゴのシュブーストとコーヒー。お皿が情熱的というか、南米的である(フードメニューにもメキシカンピラフというのがあった)。

サワチさんはいま毎週土曜日に演劇のワークショップに参加されていて、9月に成果発表の公演が予定されているという。楽しみにしてますね。

彼女に写真を撮っていただく。

5時を回ったころに「南蛮茶舘」を出る。滞在時間は45分ほど。

電車に乗る前にサワチさんが確かめたい場所があるという。「逆転満塁さよならホームラン」という名前の居酒屋が駅のそばの線路沿いにある(あった?)という話を聞いて気になっていたそうだ(食べログでは「掲載保留」扱いになてっている)。その辺りに行ってみると、工事前の更地や駐車場があるだけ。通りがかりの地元の住人と思われる年配の女性に私が声をかけ(こういうのは私は得意である)、このあたりに「逆転満塁さよならホームラン」という名前の居酒屋さんがあったと聞いているのですが、ご存じありませんかと尋ねてみた。女性は答えてくれた。「ありました。でも、だいぶ前になくなってしまいました」。コロナのせいですか?「いえ、コロナになる前になくなってしまいました。プロ野球の選手だった方がやっていた店だと聞いています」という情報まで知ることができた。ありがとうございます。

「そうか、なくなっちゃんだ・・・」と現場に淋し気に佇むサワチさん(演出です)。

17時29分の新宿行き特急に乗る。彼女とは新宿駅で別れた。今日は知らない街でカフェめぐりができて楽しかったです。次回は秋ごろかな。

蒲田に着いて、「ルージュブランシュ」で妻へのお土産(ソフトマドレーヌ)を買う。店主さんがおまけに胡麻ビスケットを付けてくれた。

夕食は小松菜とベーコンと玉子の炒めもの、鶏むね肉の大葉挟み焼き、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『ダーウィンが来た!』と『どうする家康』をリアルタイムで観る。

デザートはソフトマーマレード。

胡麻ビスケットも美味しかった。

『山下達郎のサンデーソングブック』をタイムフリーで聴きながら今日撮った写真の整理(ブログのプロット作り)をしていると、妻が書斎にやってきて、「いま、NHKのニュースで藤井聡太が叡王戦のタイトル防衛を果たしたそうよ」といった。藤井の2勝1敗で迎えた今日の第4局は、二度の千日手指し直しの末に午後7時15分から互いに持ち時間1時間で指して、ようやく決着がついたのだった。死闘と呼ぶにふさわしいものである。

レビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時、就寝。


5月27日(土) 晴れ

2023-05-28 11:42:11 | Weblog

8時、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

チャイがベランダに出たがるので出してやる。ただし、目を離してはいけない。手すりに飛び乗って下に落ちるといけないからだ。

さて、そろそろ中に入ろうか。チャイはひっくり返ってお腹を出す。これは抵抗のポーズである。抱っこしようとして手を出すと噛むぞという姿勢である。ちょうどモハメッド・アリとアントニオ猪木の異種格闘技のときの猪木みたいなものである。

昨日のブログを書いてアップする。

レビューシートのチェック。

1時を回った頃、自転車に乗って池上の「花くるま」に行こうと決める。歩いて行くと今日は暑そうである。

10分ほどで到着。

よかった。まだ、いなりもすいとんも残っているようだ(「完売」の貼り紙は出ていない)。

こんにちは、と暖簾をくぐる。

鮭、昆布(+葉唐辛子)、お稲荷さん、すいとんを注文。「完売」でない限りこのパターンが多い。合計で950円。すいとんはおにぎりと一緒だと50円引きなのだ。すいとんだけ注文する客というのはいるのですか? 「はい、いらっしゃいます」と女将さん。へぇ、すいとんだけね。よほどお好きなんでしょうね。

客は私だけだったので、たいして待たずに注文したものが運ばれてきた。

左から順に、鮭、昆布、お稲荷さんの順で食べる。

おにぎりは注文を受けてから握る。寿司屋と同じである。

ふっくらと握られている。

お稲荷さんは90才になるお祖母さんが作っている。まさに「おばあちゃんの味」である。

ごちそうさまでした。滞在時間は30分ほどだった。

食後のお茶は池上駅そばの「ハナコーヒー」で。

先客は二人客が一組、一人客が二人。土曜日の午後にしては空いていた。

ビクトリアサンドケーキとアメリカンコーヒーを注文。

先客がみんな出て、私だけになった。静かですね、と私が言うと、「天気がいいとみなさんお出かけしちゃうんじゃないかしら。曇り日の方がお客さんは多いですね」とマダム。そしてこう付け加えた。「曇り日はカフェオレがよく出ます」。ほぅ、それは初めて聞きました。メモしておきますね(笑)。

この後、5人組と3人組の予約が入ってるそうだ。混む前に失礼することにした。滞在時間は45分ほど。「お早いお帰りですね」と言われる。もう15分くらいいた方がよかったかな(笑)。

帰りに花屋に寄って仏花を買う。

仏花だけのつもりだったが、面白い紫陽花があったので、それも購入する。仏花に薄緑の菊をサービスで加えてくれた。珍しい色の菊ですね。「いま、人気があるんですよ」と女将さん。

紫陽花の名前は「エリザベス・リング」という。妻が見て、「ガクアジサイの一種ね」と言った。

仏花の中で薄緑の菊が目立っている。

依頼されている論文の査読にとりかかる。すでに目は通して、論点は決まっているので、あとは文章にするだけ。夕食前に終わり、メールで送る。締め切りより一週間早く送れた。やれやれ。

夕食はチキンソテー、めかぶ、味噌汁、ごはん。

気分はクリスマス。

食事をしながら『おとなりに銀河』(録画)を最終回まで観る。朝ドラと同じ15分ドラマだが、週4本(月火水木)で、8週(全32回)。今回の主演は『舞いあがれ!』で貴司の短歌のファンで登場した八木莉可子。かわいらしい役だった。

チャイ、毛玉取りするか。「お待ちしておりました」(毛玉取りをしてもらいながらチュールを食べられるからである)

コピーを取りに近所のコンビニへ行く。

今日の歩数はたった465歩だ。少なすぎる(昨日は8006歩だった)。これは自転車を漕いだのはカウントされないからである。せめて一回ペダルを漕いだら「1歩」にカウントしてくれないかな。

『福山雅治 福のラジオ』をタイムフリーで聴きながらレビューシートのチェック。ラジオ番組のリスナーからのお便りを読む感覚。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。