9時半、起床。朝食は鰯の梅じそ煮、豆腐と若布の味噌汁、ご飯。朝方、強い雨音がしていたが、起きるころには晴れ間が見え始めていた。午後は快晴とのこと。東京の桜はここ数日が満開だ。となれば花見に行きたい。しかし本も読みたい。二つの欲求を両立させるには、本を持って花見に行けばよい。桜の木の下で本を読むのだ。
午後、散歩に出る。どこで花見をしよう。オルセー美術館展(東京都美術館)の招待券が1枚あり、4月8日までなので、上野に行くことにした。美術展は、2月8日に来たときも混んでいたが、今日はさらに混んでいた。とくにく音声ガイドのある作品の前は二重三重、いや、三重四重の人垣ができている。全部を観ることは早々に断念して、5つのセクションの中で、前回来たときに一番面白かった「芸術家の生活」のセクションに直行し、そこだけ観て(やっぱり面白い)、美術館を出た。滞在時間は20分くらいだったろうか。館内のレストランで昼食をとるつもりでいたのだが、行列ができていたので、予定を変更して、動物園入口前の売店でフランクフルトソーセージと肉まんとラムネを買い求め、桜の木の下で食べる。アウトドアの食事は久しぶりである。東京随一の花見の名所だけあって、平日だというのに、かなりの人出である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/50/b13c05ad4c4750be332fca2d6910701f.jpg)
美術館の人混みは閉口だが、花見の人混みは嫌いではない。なんだかウキウキした気分になる。電車の車窓から観る街角の桜並木や、近所を散歩していて出くわす小さな公園の桜や、誰かの家の庭に咲く桜も味わいがあるが、やはり桜の名所の賑わいは格別だ。地には人。仰ぎ見ると、青空と桜。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/f1/489b229e83b734ca42f2977f527da0a0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/45/050d5532bf443362e8e4ff4650723885.jpg)
桜並木を2往復する。桜の木の下には今夜の花見の宴のためシートが敷かれていて、それぞれに場所取り係の人が座っている。花見の場所取りといえば、新入社員の役目と相場が決まっていたものだが、近頃はホームレスの人をアルバイトに雇うところがあるそうで、確かに、それらしい人が場所とりをしているシートもある。場所取りの人が誰もいないシートもあるが、そこには「○○組」と書かれた貼り紙がしてあったりする。たぶん建設会社ではなくて、地元のその筋の方々のものに違いない。そうではないかもしれないが、そういう可能性は捨てきれない。この場所を横取りするのは相当の覚悟を必要とするだろう。
不忍池の方に下りてみる。池の周りの桜並木は、さきほどの上野の山の桜並木よりも密度においては劣るが、空と水の間にあって、開放感にあふれている。これはこれで素敵だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/66/3cd449bece27ae19ece82080d944e381.jpg)
池之端まで来たついでに、旧岩崎邸庭園(明治29年完成の三菱財閥岩崎家本邸の一部)に行ってみる。さきほどまでのお花見の喧噪が嘘のような静謐な空間である。目黒にある東京都庭園美術館(朝香宮邸)と違って、絵画や彫刻が展示されているわけではなく、室内はがらんとしている。さながら「華麗なる一族」の夢の跡である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/0c/5a6f05dae1eed6bf9ef4e8f6f4914c29.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/09/d083aec3d128340d16fecba5b3bbcdf7.jpg)
旧岩崎邸を出ると少々冷えてきた。風も出て来たようだ。蒲田に戻り、シャノアールで1時間ほど読書をしてから、帰宅。夕食は鰹のたたき、若竹煮、茄子の味噌汁、ご飯。NHKの「春うた」という特番はなかなかよかった。大学の事務所のKさんからメールが届く。コース・ナビという新しいシステムのことで問い合わせをしたのだが、その返事である。発信時刻を見たら午前1時を回っている。もちろん事務所からであろう。科目登録関係の業務で大変なのだ。すみません、お花見なんてしてて・・・。もう少し本を読んでから寝ることにしよう。
午後、散歩に出る。どこで花見をしよう。オルセー美術館展(東京都美術館)の招待券が1枚あり、4月8日までなので、上野に行くことにした。美術展は、2月8日に来たときも混んでいたが、今日はさらに混んでいた。とくにく音声ガイドのある作品の前は二重三重、いや、三重四重の人垣ができている。全部を観ることは早々に断念して、5つのセクションの中で、前回来たときに一番面白かった「芸術家の生活」のセクションに直行し、そこだけ観て(やっぱり面白い)、美術館を出た。滞在時間は20分くらいだったろうか。館内のレストランで昼食をとるつもりでいたのだが、行列ができていたので、予定を変更して、動物園入口前の売店でフランクフルトソーセージと肉まんとラムネを買い求め、桜の木の下で食べる。アウトドアの食事は久しぶりである。東京随一の花見の名所だけあって、平日だというのに、かなりの人出である。
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美術館の人混みは閉口だが、花見の人混みは嫌いではない。なんだかウキウキした気分になる。電車の車窓から観る街角の桜並木や、近所を散歩していて出くわす小さな公園の桜や、誰かの家の庭に咲く桜も味わいがあるが、やはり桜の名所の賑わいは格別だ。地には人。仰ぎ見ると、青空と桜。
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桜並木を2往復する。桜の木の下には今夜の花見の宴のためシートが敷かれていて、それぞれに場所取り係の人が座っている。花見の場所取りといえば、新入社員の役目と相場が決まっていたものだが、近頃はホームレスの人をアルバイトに雇うところがあるそうで、確かに、それらしい人が場所とりをしているシートもある。場所取りの人が誰もいないシートもあるが、そこには「○○組」と書かれた貼り紙がしてあったりする。たぶん建設会社ではなくて、地元のその筋の方々のものに違いない。そうではないかもしれないが、そういう可能性は捨てきれない。この場所を横取りするのは相当の覚悟を必要とするだろう。
不忍池の方に下りてみる。池の周りの桜並木は、さきほどの上野の山の桜並木よりも密度においては劣るが、空と水の間にあって、開放感にあふれている。これはこれで素敵だ。
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池之端まで来たついでに、旧岩崎邸庭園(明治29年完成の三菱財閥岩崎家本邸の一部)に行ってみる。さきほどまでのお花見の喧噪が嘘のような静謐な空間である。目黒にある東京都庭園美術館(朝香宮邸)と違って、絵画や彫刻が展示されているわけではなく、室内はがらんとしている。さながら「華麗なる一族」の夢の跡である。
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旧岩崎邸を出ると少々冷えてきた。風も出て来たようだ。蒲田に戻り、シャノアールで1時間ほど読書をしてから、帰宅。夕食は鰹のたたき、若竹煮、茄子の味噌汁、ご飯。NHKの「春うた」という特番はなかなかよかった。大学の事務所のKさんからメールが届く。コース・ナビという新しいシステムのことで問い合わせをしたのだが、その返事である。発信時刻を見たら午前1時を回っている。もちろん事務所からであろう。科目登録関係の業務で大変なのだ。すみません、お花見なんてしてて・・・。もう少し本を読んでから寝ることにしよう。