8時、起床。
トースト、ポテトサラダ、牛乳の朝食。
昼過ぎに家を出て、西武池袋線の江古田へ劇団「獣の仕業」の芝居を観に行く。
江古田に着いて、どこかで昼食をとろうと、駅の周辺をぶらぶらし、「甲子」という蕎麦屋に入る。天もりを注文。そばも天ぷらも、そば湯も、なかなか美味しかった。
2時に妻と江古田駅で合流。文化通りを歩いて、ワンズスタジオを目指す。
今回の公演は単独公演ではなく、「まめ芝」というイベントの一部。江古田にある3つのミニシアター(ワンズスタジオ、兎亭、中庭の空)で、13の団体(個人)が、一枠(1時間半)3団体ずつ組み合わさって、各団体30分の上演を行う。私たちが行ったのは15時からの枠で、「助ける」(獣の仕業)、「火曜日のめまい」(第三会議室)、「「ひとつ、ふたつ、夏」(言葉の動物)の3公演。面白い企画だと思う。獣の仕業の芝居を他の劇団の芝居と比べながら観ることで、その特徴がよくわかった。
「助ける」は、震災(=原発事故)後の世界を舞台にした、女医と患者のやりとりからなる二人芝居。絶望的な状況の中で患者を助けるという仕事から逃げ出した女医が、再び自分の仕事に向き合っていくというストーリー。起承転結のメリハリがあり、余韻が残るというのは短編小説のセオリーだが、この30分の短い芝居もそのようになっている。独白・対話から呼びかけ(観客へ向けて)へという流れも、散文詩的な台詞と緊張感のある音楽を生かしていてよかった。感動的な終盤だった。
「獣の仕業」は存在論的不安に満ちたこの世界をわれわれはどう生きるかというテーマに取り組んでいる。あえて笑いをとろうとはしないし、わかりやすさを求めない。形式面では、言葉、身体、音楽、照明という舞台芸術の諸要素の相乗効果を最大限に発揮しようとしている。志の高い劇団である。
団員たちは他の劇団の公演にも出演して、武者修行を重ねることで、着実に力をつけている。9月には第7回公演が予定されていて、「群衆と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌」の再演だが、脚本はバージョンアップされるらしい。どのようになるのか楽しみだ。
帰りは江古田ではなく、東長崎の駅へ歩く。距離はほぼ同じ。
神楽坂の「SKIPA」に寄って、早めの夕食をとる。妻は隣の「トンボロ」には来たことがあるが、「SKIPA」は初めて。宙太さんとのんちゃんに妻を紹介する。 チキンカレーと食後にアイスチャイ(サービスでパウンドケーキとアイスクリームをいただく)。
「梅花亭」で麩饅頭と水羊羹をお土産に買って、7時半頃、帰宅。
11時過ぎに、恵比寿でインタビュー調査をしているWさんから調査終了の報告が入る。サブのTさん、M君も遅くまでごご苦労さま。