8時、起床。
小雨が降っているが、それほど寒くはない。この冬の寒さも底を打った感じがする。これからは一雨ごとに春めいてくるだろう。
朝食兼昼食を東急プラザの「シビタス」に食べに行く。ここはホットケーキが看板メニューだ。元々、神田の老舗のフルーツパーラー「万惣」の支店であった。昨年、本店は80余年の歴史に幕を下ろしたが、「シビタス」では名店のホットケーキのレシピを守り続けている。
ホットケーキ単品は470円。これにいろいろなサイドディッシュや飲物を付けたセットメニューが豊富である。フランクフルトソーセージとコーヒーのセットを注文。
真ん丸で厚味のあるホットケーキだ。こんがりときつね色に焼かれ、中央が盛り上がっている。外側はサクッとして、中はしっとり、ふんわりしている。理想的なホットケーキだと思う。パンケーキとの違いは、厚味があるかないかだが、それは膨張剤を入れるか入れないか、牛乳の分量の違いだろう。
ホットケーキは幸福な食卓の情景と結びついている。だからホットケーキはふっくらとしていなくてはならない。薄いホットケーキは薄幸な印象である。もっともパンケーキの上にいろいろな食材を載せて食べるのであれば話は別で、それは祝祭的な印象である。そうやって食べるパンケーキは、ホットケーキよりもクレープの仲間という気がする。
ホットケーキは甘味なので、お八つではなく、食事としていただく場合は、同じ鉄板で焼いたマスタードを添えたソーセージがよく合う。(「シビタス」ではホットケーキはフライパンではなく大きな鉄板の上で同時に複数焼く。カウンター席に座るとその様子を見物できる)。
ホットケーキは食べたいが、二枚は多いという場合は、注文すれば一枚でも焼いてくれる。これは確認済み。ならば二枚では物足りないという場合は、三枚でも焼いてくれる(だろう)。蕎麦屋でせいろを注文するときと同じだ。ただし、実際に三枚重ねのホットケーキを食べている人を目撃したことはまだない。検証するためには自分で注文してみるのが一番なので、いずれチャレンジしてみたい。
昨日のことになるが、私のブログの読者に最近なったという方からメールをいただいた。その方は、7年間ほど実名でブログをやっておられて、料理のレシピなどを公開され、人気のブロガーだったが、ある時期からブログを書くことにも、人の書いたブログを読むことにも興味が湧かなくなってきて、昨年末で、実名のブログは更新を停止し、気持ちをリセットするために新たに匿名のブログを二週間ほど前から始められた。始めるにあたって、自分はどんなブログを書きたいのか、どんなブログを読みたいのかを確認するために、gooブログの中からあれこれ検索しているうちに、私のブログを見つけたそうである。私がボトルに入れてネットの海に流した記事を偶然拾われて、読者になった方である。その方のブログを拝見したが、長年ブログをやっておられた方だけあって、写真も文章もお上手である。お手製の料理の写真はとても美味しそうで、文章の切れ味もいい。ヤクザ映画の賭博の場面でよく使われる台詞を借りて言えば、「お客さん、素人の方じゃありませんね」という雰囲気が漂っている。記事の中に、ブログについての考察を書かれたものがあり、これが大変に興味深いので、ご本人の許可を得て、ここで紹介しておきたい。
ブログのタイトルは『眺める空に描くもの』、ブログに関する考察の記事は「わたしのブログライフ」である。