フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月30日(木) 晴れ

2019-05-31 12:25:02 | Weblog

8時半、起床。

サラダ(+ソーセージ)、牛乳、紅茶、パウンドケーキの朝食。昨日に続いてパンを切らしているので、パンがないならないでいいかと、その代わり、パウンドケーキを食べる。「パンがないならケーキを食べればいいのに」と言ったマリー・アントワネットのように。

使っている箸置きは卒業生のユカさん(論系ゼミ4期生)からいただいたものだが、その彼女が今度の土曜日に結婚式をあげる。私はそれに出席するため神戸に行く。祝辞を頼まれているが、それは前日(明日)考える。これまで祝辞で大きな失敗をしたことはないが、だからと言って油断はできない。たまに祝辞の最中に新郎新婦の名前を忘れてしまう夢を見る。これは怖い。新郎の名前は馴染みがないので、ちゃんと確認するのでかえって忘れないが(今回はノリヒロさんだ)、新婦の名前はど忘れする恐れがある。忘れないまでも、ユカさんだったよね、いや、ユウカさんだったっけ、と漢字の読みに自信がなくなくかもしれない。ユカ、ユカ、ユカ。ユカタン半島のユカだ。いや、こういう連想をしていると、うっかり「新婦ユカタンは・・・」と言ってしまうかもしれない(まさかね)。

昼前に家を出て大学へ。

今日は鞄にデジカメとスマホを入れるのを忘れる。最初、別の鞄で行くつもりで、そちらの方に入れておいて、移すのを忘れてしまったのだ。普通、両方を同時に忘れることはなく、デジカメを忘れたときはスマホのカメラで写真を撮るのだが、今日はそれもできない。

3限は大学院の演習。比屋根照夫「大田昌秀ー原点としての沖縄選」と、野上元「水木しげるーある帰還兵士の経験」を取り上げる。戦争体験というのは男女によって、老人・壮年・青年・子どもかによって、いた場所によって多様だが、前線で生死の境をさまよった(そして帰還した)兵士の経験はもっとも鮮烈なものである。今日の二人は沖縄とラバウルでそういう経験をした。戦争体験を語る兵士は生き残った兵士である。生き残ったことは必ずしも手放しでは喜べない。「生き残ってしまった」のである。それも「たまたま」である。「たまたま生き残ってしまった」者が戦争体験をどう語るか、そして戦後の生をどう語るか、そこにはいくつかの共通項が見られるように思う。そしてそれが戦後(復興期および高度成長期)日本のエートス(時代精神)の核を形成しているように思う。

演習を終えて、昼食は研究室で崎陽軒の赤飯弁当(写真に撮ってあげられなくてごめんね)。

4限の空き時間を使ってI君の修士論文の相談。

5限は講義「日常生活の社会学」。ここ数回は、「性別」「年齢」「名前」という人が他者や自分自身を認識(定義)するときの主要な概念を取り上げて、その規範性について考察している。

7時半過ぎに帰宅。

夕食はハヤシライス、サラダ(+ゆで卵)。 

カレーライスのときは牛乳を飲むが、ハヤシライスのときは麦茶だ。甘味のあるルーには苦味のある麦茶が合う。 

今日は木曜日。いつも夕食をとりながら『プレバト』(録画)の俳句コーナーを観るのを楽しみしているのだが、今日は『プレバト』はお休みだ。がっかり。特番で時間を拡大してくれるのはいいが、その反動(?)でお休みの週ができてしまっては元も子もない。以前に録画して見ていなかった『名古屋行き最終列車』の藤野涼子が主演の回(今年の3月20に放送)を観る。ハートウォーミングないいドラマだった。藤野涼子は『ひよっこ』の乙女寮のメンバーの一人である(一人で工場に立てこもって工場閉鎖に反対した子だ)。あのときのメンバーがその後こうして活躍してくれている姿を観ると嬉しくなる。頑張ってるなと思う。

2時、就寝。


5月29日(水) 晴れ

2019-05-30 11:34:22 | Weblog

8時15分、起床。

サラダ、牛乳、紅茶の朝食。パンを切らしていたのと、体重調整の意味もあって、今朝はパン抜き。

今朝の『なづぞら』。なつの不採用を知って、兄の咲太郎は東洋動画のアニメーター仲のところへ行って、「なんでなつが落ちたのか」と問い詰める。そのとき誤って、仲を噴水の中に落としてしまう。その後、近くの喫茶店で、咲太郎はお詫びをしながら仲に「お腹空いてませんか。サンドウィッチかなにか食べませんか」と聞く。それに対して仲は「いえ、大丈夫です」と答える。私はこの場面に違和感をもった。噴水の中に落としてしまって助け上げるときに「けがはありませんか」「いえ、大丈夫です」ならわかるが、「何か食べませんか(注文しましょうか)」と聞かれて「いえ、大丈夫です」というのは昭和30年代には存在しなかった言い方である。たぶん平成後期から広まった言い方である。それ以前なら「いえ、けっこうです」である。「けっこうです」が相手の申し出を断るストレートな言葉であるのに対して、「大丈夫です」は「(何かを食べなくても私は)大丈夫です」という間接的な断わりの表現である。平成という時代は、こうした回りくどい、人間関係に過剰に気を遣う言い方が広まって行った時代である。

昼過ぎに家を出る。なつが玄関先のコンクリートの上に寝ている。野良猫というのはいつも快適な場所(暑い日は涼しいところ、寒い日は暖かいところ)を求めて移動する。今日は暑くも寒くもないので、こういう場所で寝ているのだる。

駅に向かう途中にある「ティースプーン」。開いている扉に誘われるように中に入る。朝、パンを食べなかったから、お昼はここでパンを食べよう。 

 水木金土の営業である。

以前、ここは「ぐるぐるベーグル」というベーグルの専門店であった。外見も内装もそのときのままなので、いまでも(開店からもう数か月経つが)ときどきベーグルを買いに来る人がいるそうだ。 

商品棚の中央には紅茶の茶葉が並んでいる。そして下段にはパンと焼き菓子。

  キャロットチーズサンドとあんバターセット(ドリンクはアイスティ)を注文した。

テーブルは7人掛けの大きなテーブるが1つだけ。この時間、客は私だけだった。

 

「ちょっとお待たせしますので」と店主(シマダさんとおっしゃる)の方が言って、アイスティーのミニカップをもってきてくれた。お冷はないのかしら?

やがて注文したものが運ばれてきた。紅茶を看板にしているだけあって、アイスティはとても香りがよくて美味しい(すでにちょと試飲していましたが)。 

あんバターパンは一度テイクアウトしたことがある。スイーツとして食べてもいいし、食事にもなる。 

キャロットチーズサンドは初めて食べる。ドレッシングに工夫があって、とても美味しい。ベトナムサンド(バインミー)に味わいが似ている。

客は私だけだったので、食べながら店主さんとおしゃべりをした。これからの季節はパン屋さんには厳しい季節なので、いろいろ工夫を考えておられるようである(たとえば「ノザワBAKE」とのコラボ企画とか)。個性的で素敵なお店なので、ぜひこの町に定着してほしいものである。頑張って下さい。

5限の時間にAさんの博士論文の相談。早稲田正門通りの和菓子屋「 七里香(ななりか)」の豆大福をさしいれていただいた。

6限は「現代人間論系総合講座2」。現代人間論系の13人の専任教員が各1回ずつ担当するオムニバス授業である。私は「ブログ生活論」というタイトルで講義をする。ちなみに秋学期の「総合講座1」では「カフェ文化論」というタイトルで講義をする。この2つは「サードプレイス」というキーワードでリンクしている。すなわちカフェはリアル空間でのサードプレイスであり、ブログはネット空間でのサードプレイスなのである。そうした(家庭と職場のほかに)サードプレイスというインフォーマルな公共空間を(複数)もつことが、液状化している現代社会を生きる上で有効な方法であろうという話をする。 

7時45分に授業を終え、その後、研究室で雑用を片付けて、8時半に大学を出る。

 夕食は、大手町駅から東京駅へ歩く途中(OAZOビルの地下街)、「屏南」で。

ここのタンタン麺は美味しい。 

刀削麵というモチモチした食感の麵で、それがタンタン麵のスープとよく絡んで美味しいのだ。 

10時過ぎに帰宅。

日付が変わる前に明日の講義の資料をコースナビにアップする。 

2時、就寝。 


5月28日(火) 曇り

2019-05-29 20:27:46 | Weblog

8時半、起床。

パン、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昼前に家を出て、大学へ。

3限に論文指導を一件。

それを終えて、「メルシー」に昼食を食べに行く。 

いまラーメンは400円なのね。 めったにラーメンは注文しないので、知らなかった。安いよね。もっとも本来ラーメンてこんなものだったのではないか。その店のメニューの中で一番安いのがラメーンであると。でも、いつのころからか、ラーメンは決して安いメニューとはいえなくなったきた。どうしてそういういことになってしまったのだろう。

 

チョーシューメン(630円)を注文。ここではこれを注文することが断トツで多い。次いでチャーハン(490円)。ちなみに一番高いメニューは五目そば(660円)である。 

研究室に戻る途中でお八つにたい焼きを買う。 

チャーシューメンの塩分の多いスープを飲んだ(全部飲みました)後には甘いものがほしくなるのである。 

5限は演習「現代人と社交」。今日発表したグループは渋谷の駅前と巣鴨の地蔵通り商店街で、男女一組になって、見知らぬ人に話しかけて、おしゃべりが成立するかどうかのリサーチを行った。 おしゃべりの話題は「あなたは猫が好きか、犬が好きか」という類の他愛のないものだが、話題そのものが他愛なくても、見知らぬ人から路上でそういう話を振られるのは、唐突感があるだろう。結果は、渋谷では73%の人が会話に応じてくれ(拒否や無視をすることなく)、巣鴨では50%の人が会話に応じてくれた。渋谷(ハチ公前)は若者が多く、巣鴨(地蔵通り商店街)は老人が多いのだが、若者の方が会話に応じてくれる割合が高かったのは話しかけたのが同じ若者であること、また、渋谷ではユーチューバーがビデオカメラ片手に話しかけてくるということが珍しくないためだろう。老人の方がむしろ都会では警戒心が強いようである(これは老人が詐欺の被害者になりやすいという都市の現実を反映しているのだろう)。いろいろなことを考えさせてくれる発表だった。

帰りがけに「あゆみブックス」で、水木しげる『ラバウル戦記』(ちくま文庫)を購入。 明日の大学院の演習で水木しげるの戦争体験を扱った論文を読むので、参考に目をとおしておこうと。前回の茨木のり子の戦中・戦後体験を扱った論文を読むときに彼女の詩集に目を通しておいたのと同じである。

東京駅のホームで電車を待っているときに自販機でオロナミンCを買って飲んだ。喉が渇いていたからだ、京浜東北線は数分間隔で来るので、急いで飲まなくてはならなかった(車内に持ち込むとか、一本電車を見送るのとかという選択肢もあったが、急いで飲むことを選んだ)。 

7時半、帰宅。

夕食は 回鍋肉、茹でトウモロコシ、サラダ、玉子とワカメのスープ、ご飯。 

 

 食事をしながら先日の『モヤモヤさまぁ~ず2』(録画)を観る。三代目アシスタントの福田アナが今回で卒業である。2年半、お疲れ様でした。私は福田アナ好きでした。

連夜のウォーキング&ジョギング。昨日と同様、通常の半分(2キロ)。でも、昨日と違うのは腿に筋肉痛があること。たぶん筋肉痛はなくなるまで1週間はかかるだろう。

2時、就寝。


5月27日(月) 晴れ

2019-05-29 12:46:51 | Weblog

8時半、起床。

パン、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

先日、レイナさんからいただいたお菓子を食べる。

 今日の『なつぞら』。なつは東洋映画の臨時採用試験に落ちた。たぶん兄が余計なこと(社長に直にお願いに行った)をしたからだ。結果は予想できた。なにしろ週の通しタイトルが「なつよ、夢をあきらめるな」ですから。華丸が言うように、「タイトルは見ちゃダメ」である。

午後3時ごろ、遅い昼食を食べに出る。この時間だとカフェでのご飯かな。 

「テラス・ドルチェ」をめざすことにする。 

途中、「立花屋」の前を通ったらめずらしく開いていた。 

 ここは作業服の専門店である。

3時過ぎのカフェは空いていた。 

グリーンカレーを注文して備え付けの新聞に目を通す。いまはスマホをいじっている一人客が多いが、その前は新聞を読むのがカフェでの一人客の定番だった。降旗康男監督の訃報が出ている。高倉健が主役の映画を多く撮った人である。

私が一番好きな彼の作品は『冬の華』(1978)である。大学院生になったばかりの頃に観たのだが、あれからもう40年か。 この映画に高倉の舎弟役で出ていた三浦洋一は私と同じ1954年の生まれで、同じころ早稲田大学に在学していて、つかこうへいの舞台にも出ていたが、46歳で癌で亡くなった。リーゼントがトレードマークの役者だった。

 

グリーンカレーは比較的最近のメニューで、前回注文しようとしたときは私の前の客でタッチの差で完売だった。

グリーンカレーは大学の側にあった「メーヤウ」で何度か食べたことがある。そこで食べたのとよく似た味がする。要するに本場のグリーンカレーの味ということだろう。うん、美味しい。 

食後のコーヒーを飲みながら、句会用の俳句を作る(作ろうとした)。今度の日曜日に芦屋で出張句会があるのだ。 

 「テラス・ドルチェ」には1時間ほど滞在した。しかし、句は1つもできなかった。ぶらぶら歩きをしながら家に戻る。

靴屋の店先で。

旅行代理店の店先で。

 

かつてクリーニング店だったところの前で。

東京は今日も真夏日だった。

夕食は豚しゃぶ(冷製)、サラダ、茄子の田楽、茄子の味噌汁、ご飯。 

肉の下には新玉ねぎが敷かれているが、「新玉ねぎっていつまで新玉ねぎっていうの?」と妻に聞いたら、「新玉ねぎというのはネギの種類だから店頭に並んでいる限りずっと新玉ねぎなのよ」とのことだった。ホントか?! 新ジャガとは意味が違うのか?!

冬の間休んでいて、春になっても寒い日が多かったので、再開のタイミングが難しかった夜のウォーキング&ジョギングを今日から再開する。初日ということで普段の半分(近所の専門学校の周りを5周=2キロくらい)にしておく。

2時、就寝。


5月26日(日) 晴れ

2019-05-28 23:03:01 | Weblog

8時、起床。

パン、ハム&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の詔勅。食パンは最近はやっている柔らか系の食パンなのでトーストせずに食べた。

今日は何の予定も入っていない日曜日。朝からのんびりした気分で「今日一日をどうすごそうか」と考えるのはいいものである。週末にびっしり予定を入れてしまうとこの気分を味わえなくなる。

庭の紫陽花がこれから見頃を迎えようとしている。

昼過ぎに昼食を食べに出る。こういうとき、食べたいものがはっきりしているときと、はっきりしていないときがある。今日は前者だ。 

真っ直ぐ「寿々喜」に向かう。「寿々喜」はサンロード商店街の奥にある老舗の鰻屋だ。

昔から変わっていない店内。小上がりの畳席へ。久しぶりで来店した客だろう、お店の方と何やら話をしていて、お店の方が「・・・6年前に亡くなったんです・・・私は娘で・・・」と言っているのが聞こえてきた。 先代のお話をされているようである。

 ここは安くて美味しい鰻屋で、鰻重の上(赤重)でも3000円は超えない。いまどき珍しいだろう。

今シーズン最初の鰻だが、一番安い鰻丼(2250円)を注文する。「ガッツリ」ではなく「軽く」食べたかったのだ。 

それでも蒲焼は丼からはみ出すくらいのボリュームはある。 しかも見た目の焦げ色に反してやわらかくふっくら焼けている。「軽く」ペロリと食べてしまった。一瞬だが、鰻茶漬(1950円)を注文しようかと思ったくらいである。それはさすがに思いとどまったが、鰻丼を櫃まぶし風に(ご飯と混ぜて)食べた後で、鰻茶漬を食べたら、これは本格的な櫃まぶしの食べ方になるのではないだろうか。

満足した気分でサンロード商店街を戻る。 

「テラスドルチェ」で食後のコーヒーを飲もうと思ったが、混んでいたので、通り過ぎる。 

サンカマタ商店街の純喫茶「リオ」がやっていたらそこでコーヒーを飲もうかと思ったが、やっていなかった。 

コーヒーは諦めて、家に戻ることにした。 自動販販売機のコーヒーでもあるまい。 

 録画してあるNHKの土曜ドラマ『デジタル・タトゥー』(全5話)の1話と2話を観た。面白い。全部観よう。SNSの書き込みをめぐって物語が展開する点は『3年A組~今から皆さんは、人質です』と通じるものがある。

日曜日も夕方になったが、「サザエさん症候群」(気分の落ち込み)がないのは、月曜日も大学にでなくてよいからである。 

夕食は焼き魚(シシャモ)、野菜の煮物、春雨サラダ、油揚げの味噌汁、ご飯。 

頭から尻尾まで全部パクリと食べられるところがシシャモのよいところである。何本でも食べられそうな気がする。 

 『集団左遷』、今日で蒲田支店篇は終わりである。蒲田の街の風景が見られなくなるのは淋しい。

2時、就寝。