7時半、起床。雪が降っている。
トースト、サラダ(鶏のササミ、トマト、レタス)、紅茶の朝食。
雪はほどなくして雨に変る。
こんな日はお客さんも少ないだろうと「phono kafe」に昼食を食べに行く。それが常連客の役割である。
先客が一人いたが、ちょうど出るところで、店内の客は私一人になる。
おにぎりセット+惣菜一品(ポテトの包み揚げ)を注文。
食後にハニーブッシュを注文して大原さんとおしゃべりをしていると、若い女性の一人客が入ってきた。大原さんとあいさつを交わしているところをみると、馴染みの客のようである。言葉に東北の訛りがある。聞くと、岩手の出身とのこと。大原さんは宮城の出身だから、互いに親近感を抱いている感じが伝わってくる。大学生かと思ったら、蒲田の中華料理店で働いていて、中休みの時間を使ってここに食事に来たのだそうだ。中華料理店ならまかないが出るんじゃないのと聞いたら、自分はいま野菜中心の食生活で、中華料理は油っぽっくてダメなんですと答えたから、なんだか可笑しかった。
食に関係した仕事に将来は就きたいのだと彼女は言う。「でも、もうアラサーだから結婚のことも考えないと」と言ったので、びっくりした。そういう年齢には見えないからだ。私がそう言うと、「昨日が誕生日で、26歳になりました」と答えたので、拍子抜けした。26歳をアラサーとは言わないだろう(言うのか?)。私の感覚ではアラサーというのは30歳±2歳あたりのことで、26歳というのは「20代半ば」である。もし、20代半ばの女性たちが自分のことをアラサーと呼ぶ風潮があるとすれば、それは一種の予期的社会化というやつで、早い段階から30歳になったときの心の準備をしておくということだろう。
結婚うんうんは、彼女が一人っ子であることと関係しているらしい。当初、東京に出て働くことを心配していた両親は、いまは早く孫の顔が見たいと盛んに言ってくる。とは言っても、結婚の前段階としての恋愛から始めなければならない状態にあるので、先日、飯田橋の東京大神宮(縁結びの神様として有名)に行ってお守りを購入したそうである。見せてもらったが、スズランをデザインしたというお守りは、私には抜いた奥歯(親不知)のように見える。
いい娘さんだ。仕事に、夢に、恋愛=結婚に頑張ってほしい。
「まやんち」にも顔を出す。やはり、先客が一人いたが、私と入れ替わりで出て行った。
新メニューのフレジエという苺のケーキを注文する。
苺のケーキというと日本ではショートケーキが代表的だが、フランスではこのフレジエなのだそうだ。中層の苺を包むクリームにはバターとカスタードが使われていて濃厚で、それが表層のフランポワーズ(ラズベリーソース)の酸味とよくマッチしている。
店主のまゆみさんから、お土産にスポンジケーキをいただいた。寒い雨の降る日に行くと、こういういいこともあります。
夕食は焼き魚(ナントカ鯛)。
深夜、ゼミ論集に載せる最終原稿が出揃う。来週、研究室のプリンターで全部を印字して、版下を作り、印刷・製本業者に渡すことになる。