フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月28日(水) 晴れ

2024-02-29 12:34:55 | Weblog

8時半、起床。

バタートースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昨日のブログを書いてアップする(昨夜のうちにあらかた書いておいた)。

原稿(論文)を読む。

耳鼻科に行っていつもの薬を処方してもらう。

蒲田税務署に確定申告の書類を出しに行く。相談ではなく、ただ提出するだけなのだが、なぜか「整理番号票」を渡される。3時間くらい後の時間帯である。ただ提出するだけなのだ(医療費の還付申告)と言っても整理番号が必要と言われる。おかしいな。釈然としないまま、いったん帰宅し、出直すこととにする。

お隣のNさんから庭の木になった夏ミカンをいただく。大きい。なぜ「夏ミカン」というのかというと、収穫の時期が3月から5月で、5月は初夏だからであろう。

原稿を読む。

切りのいいところまで読んで、昼食を食べに出る。

アーケード街にある「てんや」に入る。大学のそばにもあったが、コロナの中でなくなってしまった。

たれづけ海鮮天丼(920円)を注文する。千円札一枚でお釣りがくるのがいい。しかも私の場合、リッチモンドホテルの会員証を提示すると10%引き(828円)になる。私は基本的に昼食は毎日散歩がてらの外食なので、当然、小遣いの中に占める外食代の割合は大きい。昨日は小学校のミニクラス会だったので、5000円ほど支出した。そういう日の翌日は、支出を控えようという気持ちが働くものである。もっとも外食を控えようとまでは思わない(笑)。ライフスタイルは維持したいのである。

ちなみにメニューの中で一番安いのはシンプルな「天丼」である。これを注文している客は多い。ご飯軽めで注文すると50円引きなので、510円になる。リッチモンドホテルの会員証を提示すると459円だ。いまや死語となりつつあるワンコインランチが実現する。物価が軒並み上がり、しかし給料は上がらないという状況の中で、ワンコインランチが再び脚光を浴びるようになるのではないだろうか。それを提供できない普通の飲食店には厳しい時代である。

そんな「考察」に耽っていると、注文したものが運ばれてきた。

たれづけ海鮮天丼。むきえびと舞茸のつまみ揚げ。イカ、いたや貝、玉ねぎのつまみ揚げ。広島菜(青じそ風味)。これらが丼たれにくぐらせてごはんの上に載っている。「てんや」の天ぷらは衣がカリっとし過ぎていると私には感じられるので、こうすると衣がしんなりして、ごはんとの相性がよくなるのである。

帰宅して、妻に税務署でのことを話すと、税務署に電話をして提出だけであれば整理券は必要ないことを確認した。というわけで(自転車に乗って)再び税務署に行く。今度はすんなり窓口に書類を提出できた。

事務所から戻って、夕食まで原稿を読む。

夕食はメカジキのソテー(バルサミコソース)、玉子豆腐、ジャガイモとワカメの味噌汁、ごはん。

食事をしながら『春になったら』(録画)を観る。

デザートは苺。

チャイはわれわらが食事を終えるのを食器棚の上で待っている。その後の毛づくろい(チュールがもらえる)タイムを楽しみに。

「まだですか?」

「終わりましたか!」

原稿を読む。ようやく全体の半分ほど読んだ。

風呂から出て、『サンデーソングブック』をタイムフリーで聴きながら、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


2月27日(火) 晴れ

2024-02-28 10:45:14 | Weblog

8時、起床。

チーズトースト、スクランブルエッグ(フライパンに卵を落としたとき黄身が破れたので)、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『ブギウギ』。いよいよ「買い物ブギ」が生まれるぞ。

『福のラジオ』をタイムフリーで聴きながら昨日のブログを書いて(昨夜のうちにあらかた書いておいた)アップする。

12時から小学校のミニクラス会。大阪在住のナオコさんが上京するので彼女が連絡先を知っている何人かに連絡をして実現したのである。会場(駅ビル西館の「銀座アスター」)は私の方で予約しておいた。集まったのは7人。

7名中、アルコールの飲める人は3人、飲めない人が4人。私はノンアルビール。

左からムラオカ君、ナオコさん、エミコさん。ムラオカ君とエミコさんは蒲田の人なので道で遭ったりしている。ナオコさんとはここ数年で何度か会っている。

前菜。

左からユミさん、オチアイ君、ユウキ君。こちらの3名とは中学校卒業以来、つまり55年ぶりでの再会である。今日は3人が来るということが事前にわかっていたから顔認証できたが、道でたまたますれ違ってもわからなかっただろう。

点心。

ユミさんの旦那さんはワンちゃんや猫ちゃん専門のカメラマンをされているそうで、自宅には猫ちゃんを7匹(!)飼っているそうだ。猫トークに花が咲いた。

スープ。

ここにいないたくさんの同級生の話も出た。名前を聞いても顔を思いだせない人も何人かいた。ムラオカ君はこまめにいろいろな人と会っているようで、その社交的性格には感心した。オチアイ君とユウキ君はずっと友人関係が持続しているようで、ライフスタイルまで似ているようである。具体的にどこか似ているかはここでは書けないけれど(笑)。ナオコさんとエミコさんは、当時、「五人組」と呼ばれた女子グループのメンバーで、担任の先生からかわいがられていた(ユウキ君談)。思い返してみると、35名のクラスは小グループに分かれて、そこから孤立している子もいたように思う。みんな、子どもなりに頑張って日々を生き抜いていたように思う。

酢豚(メインの料理は数種類の中から各人が選ぶのだが、6人が酢豚を選んだ)。

男性メンバーだけで写真を撮ってもらう。映画『仁義なき戦い』の撮影現場のようである(笑)。「オオクボちゃんは当時から穏やかな人柄だったよね」とユウキ君は言った。55年振りに再会して早くも「オオクボちゃん」である。お店の人にも、「おねえちゃん、お酒一本追加ね」「おねんちゃん、餃子を一人当たり3個焼いてもってきて」と居酒屋的口調で話しかけるので、「銀座アスター的プライド」をもって働いているであろう店員さんには「不適切にもほどがある」のではないかと私は少しヒヤヒヤしたが、後でチップを渡していたのはさすがである。

デザート。

支払いを済ませて(3時間半も滞在した!)、店の外に出てから、ムラオカ君が持参した卒業アルバムを見始める。ここでか(笑)。

まだ飲み足りないオチアイ君とユウキ君とはここで別れ、ノンアルコール組5人は「和蘭豆」でお茶をする。私はココアを注文。

さきほどの卒業アルバムを見せてもらう。

われわれ6年3組のクラス写真(3年生のときからクラス替えはなかった)。前列右端がユミさん、4人目がナオコさん。ナオコさんの真後ろがエミコさん。二列目左から二人目がオチアイ君。三列目右から5人目がムラオカ君。ムラオカ君の真後ろがユウキ君(ひときわ体格がよかった)。ユウキ君の左隣り二人目が私である。他の同級生たちの名前も思い出した。

これから巣鴨の娘さんの家に行くナオコさんは30分ほどで席を立ったが、残った4人はさらに1時間ほど滞在し、おしゃべりに花を咲かせた。「久しぶり」という言葉は今日のためにあるような一日だった。また、会えたらいいですね。どうぞお元気で。

帰りがけに「バロンズ」に寄って、オーダーしていたスーツを受け取る。

夕食は湯豆腐(鱈ちり)。

食事をしながら『厨房のありす』(録画)を観る。

今日撮った写真の整理をして、ラインで送る。

風呂から出て、今日の日記を付ける。あらためて小学校時代というもの、そして歳月ということについて思いをはせる。

1時半、就寝。


2月26日(月) 晴れ

2024-02-27 10:46:25 | Weblog

8時、起床。

チーズトースト、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。目玉焼きを抜いたのは体重コントロールのため。キロ単位の体重コントロールは大変だが、100グラム単位の体重コントロールは容易である。そのために毎朝、体重計に乗っているのである。

9時20分に家を出る。東口のバス停(3番乗り場)から9時30分に出るバスに乗るためである。

南蒲田二丁目のバス停で降りて、東京蒲田医療センターに行く。術前の検査のためである。採尿、採血、心電図、心エコー(これが一番時間がかかった)、肺活量、胸部・腹部レントゲンの順序で、それほど待ち時間もなく、1時間ほどで終わる。今日は検査のみ(8750円)。

電車と違ってバスは時刻表通りには来ない。時刻表では11時8分のバスだが、やってきたのは11時15分頃。10分ほど待った。晴れているが、風は冷たい。

帰宅せずに、その足で大学へ。「たかはし」で昼食をとる。

煮魚(銀むつ)定食にする。

大根がいい。

支払いのとき千円札を出したのだが、女将さんとの間で妙な間ができてしまった。煮魚定食はめったに注文しないので、千円札でお釣りがくると勘違いしていたのだ(笑)。

スロープのところで千野先生(中国語・中国文学コース)と立ち話。先生は私より一年早く定年退職される。同年配だろうと思ってはいたが、はっきりとお互いの年齢を知っているわけではない。最終講義の立て看板に先生の名前を見て、わたしより一つ年上であることを知ったのである。

千野先生の最終講義「文学研究を超えて」は3月9日(土)の15時5分から16時45分(4限の時間である)、36号館581教室で。

ゼミ論集の印刷・製本の業者の人が来て、データを渡し、表紙の色決めをする。バックナンバーはすべて違う色である。

現代人間論系の同僚の村松先生から新著をいただく。『つなわたりの倫理学ー相対主義・普遍主義を超えて』(角川新書)。「つなわたり」というタイトルは面白い。「危なっかしい」という意味ではなく、「バランスが大切」の意味だろう(たぶん)。とすれば、私の常々考えている、液状化した社会におけるライフスタイルに通じるものがある。

こんな書き出しで始まる。

 「倫理学ときくと、「しなければならない」あるいは「してはならない」と考えたくなるが、倫理思想の長い歴史のうちでこれはあまりまえの発想ではない。その発端において、倫理は「しなければならない」ことを意味したわけではなかった。「したい」ことを探そうとしていた。現代の問題に即して言えば、たとえばヒト・クローン問題で、「ヒト・クローンを作っていいのか、あるいは作ってはならないのか」を考えたのではなく、「ヒト・クローンを私たちは本当に作りたいのか」を問うていた。
 「したい」倫理を決定的に覆して、近現代の「しなければならない」倫理観を作り上げたのは近代思想に決定的な影響を与えたカントであり、カント以降、すべきか、すべきでないか、を問う倫理が定着してしまった。義務倫理が倫理思想の中核に座るようになった。
 この章では、倫理思想の発端にある古代ギリシャの倫理観へ立ち返って、「しなければならない」倫理ではなく、「したい倫理」への転換、原点回帰をはかりたい。そこから私たちが忘れている大きな問題、自愛についても焦点を当てたいと思っている。」

 面白い、と思った。そう思ったのは、テーマそのものが面白いのはもちろんだが、現代人間論系の同僚である御子柴先生がカント研究の専門家であるからだ。これは面白いことになってきた(笑)。

 夕方まで研究室で仕事。5時に大学を出る。この時間を過ぎると、電車で座って本(キンドル)を読むことが難しくなる。

6時、帰宅。夕食まで仕事の続き。

夕食はジャーマンポテト。

食事をしながら『さよならマエストロ』(録画)を観る。

『つなわたりの倫理学』のキンドル本を購入する。読むのはこちらで。いただいた紙の本は読みたい学生がいればさしあげますよ。本は天下の回りもの。

『村上RADIO』をタイムフリーで聴きながら今日のブログを書く。

風呂から出て、劇団獣の仕業の『サロメ』脚色・演出をした立夏が舞台裏の話をするのをSNS(Xのスペースの録音)で聴きながら、今日の日記を付ける。長いので(約2時間)途中までしか聞けなかったが、これってラジコみたいに中断したところから再開できるのかしら。

2時、就寝。


2月24日(土) 晴れ

2024-02-25 22:02:51 | Weblog

9時、起床。

チーズトースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

今日は棋王戦第2局がある。第1局は持将棋(引き分け)だった。持将棋というのは双方が入玉(相手の陣地に王将が入る)して、詰めの可能性がなく、持ち駒が互角の場合にそうなる。めったにない事態である。藤井が先手だったので(藤井の先手での勝率は非常に高い)、後手の伊藤にとっては持将棋に持ち込めたというのは「勝ち点1」くらいに相当するものだった。ただ、かなり早い段階から持将棋を志向するような指し方だったので、「タイトル戦の舞台でそれはどうなのか」とネットでの評判はよくなかった。

ネットで盤面の推移を見ながら、昨日のブログを書く。

角換わり腰掛銀の戦型で先手の伊藤が攻勢に出る。双方、研究範囲なのだろう、どんどん指し手が進み、伊藤が4一飛と打ち込んだところで藤井が長考に入り、そのまま昼食休憩に入った。藤井の銀得だが、自陣はスカスカで、2一の桂馬と9一の香車のどちらかは取られることになる。

12時半に家を出て王子神谷に行く。蒲田から京浜東北線で王子まで行き、地下鉄南北線に乗り換えて、一駅である。

庚申通り商店街というのを抜けたところに「バビロンの流れのほとりにて」という名前の劇場があり、今日はここで劇団獣の仕業の公演『サロメ』を観るのだ。

開園まであと30分。飲食店に入って昼食をとる時間はないので、コンビニでおにぎりとお茶を買う。

たぶん劇場内では飲食はできないので、途中のお寺の境内に食事をとることにする。

ベンチくらいあるかなと思ったが、テーブルまであった。ありがたい。

ここに芝居を見に来るのは二回目だが、近くまできたところで道に迷って、開演に数分遅れてしまった。

オスカー・ワイルド『サロメ』(森鴎外訳)を原作とし、ワイルドが影響を受けたと言われるフローベール「ヘロディアス」(フローベール『三つの物語』所収)も参照し、立夏の脚色・演出。

舞台はローマ帝国の支配下にあるユダヤのマカエラス要塞。分邦王へロデの誕生日の祝宴が行われている。地下牢に閉じ来れられている預言者ヨカナーンは、救世主の出現についてのみならず、へロデが犯した禁忌について語っている。前王であった兄フィリポを失脚させ、兄の妻(ヘロディア)を娶ったのである(その際、へロデは前妻フェサエリスを離縁している)。フィリポは12年間にわたって幽閉された末に殺された。王妃ヘロディアは耳障りなことを言うヨカナーンを処刑するように繰り返しへロデに進言するが、へロデは預言者を殺すことにはためらいがある。王女サロメはフィリポとヘロディアの間に生まれた子どもである。へロデはサロメに娘ではなく女を見るよなまなざしを向け、サロメにはそれが苦痛である。サロメはヨカナーンの声を聴き、その声に恋に落ちる。サロメはヨカナーンと対面し、告白をするが、拒絶されてしまう。


「ヨカナーンとサロメ」(ビアズレーの挿絵)

ヘロデは宴でサロメに舞うことを求め、求めに応じれば何でもおまえの欲しいものをやると約束する。命にかけて、王冠にかけて、神々にかけて誓った。


「腹の踊り」

サロメは舞い、褒美にヨカナーンの首を所望する。ヘロデはそれだけはダメだ(そんなことをしたら禍が起こる)と拒むが、サロメは執拗にヨカナーンの首を要求し、ついにヘロデはその求めに応じざるをえなくなる。


「舞姫の褒美」

サロメは切り落とされたヨカナーンの首を抱き、口づけをする。その様子を見て、ヘロデはサロメを殺すように命じる。兵士たちはサロメを楯の下敷きにして押し殺した。


「お前に口づけしたよ」

原作はサロメの死の場面で終わっているが、獣の仕業版では、絶命する前にサロメが言う、「牝犬のように死ぬのだ。バビロンの娘よ。帯をほどき、たくし上げ、さあ、河を渡るんだ」と。ここで暗転し、最後は河原のシーンで、ヨカナーンとサロメが邂逅する。ヨカナーンは十字を背負い、女は香油の瓶を持っている。縋りつくサロメにヨカナーンが言う、「縋り付いてはいけません。私はまだ父の下にいません。私の兄弟にも伝えなさい」。そして、「どうか、赦しをくれ、神よ」と言って、ヨカナーンはサロメに口付けをする場面で終わる。

バレエ『白鳥の湖』は湖に王子と王女が湖に身を投げて死ぬという悲劇的に結末のほかに、二人が天国で結ばれるという結末や、悪魔を二人で倒して現世で結ばれるというハッピーエンドのバージョンまである。劇団獣の仕業の『サロメ』は、さすがにヨカナーンとサロメが結ばれることはないものの(恋はあくまでもサロメの方からの一方的なものであった)、立ち去る前にヨカナーンの方からサロメに(別れの?)口付けをしようとするというのは、サロメにとっては至福の結末であろう。ただし『サロメ』という芝居にとってそれが至福の結末であったかどうかは難しいところである。現代風のアレンジであるが、運命論的な悲劇『サロメ』にとっては、官能的で狂気じみたサロメの恋はひとりよがりのままでよかったのではないか。悲劇性が薄まるからだ。しかし、もし『サロメ』を運命論的な悲劇として見ないのであれば、サロメの恋が報われる一瞬には意味がある。実際、今回の演出では、「ヘロデの穢れ=ヘロデの先妻フェサエリス」「へロディアの穢れ=彼女の先夫フィリポ」という原作にはない役柄が登場する。その薄汚い姿はヘロデにもへロディアにも周囲の人にも目に見えぬものだが、いつも二人に張り付いている。中世日本の河原乞食と呼ばれた役者たちが異形となって依頼人の罪を引き受ける「代受苦」という賎業があったそうだが、今回の演出における「穢れ」の擬人化は、禁忌を犯して穢れた両親の子どものとしてのサロメが「牝犬のように死ぬ」ことで一種の贖罪を果たす物語として『サロメ』を読むことを可能にする。


終演後、脚色・演出の立夏に挨拶(後ろはへロディア役の手塚優希)。

95分の舞台は観ていて倦むことがなかった。7人の役者たちが一体となっての演技(身体はもつれあい、台詞は響き合っていた)は圧倒的なものであった。男優が女役を演じ、女優が男役を演じるというのは、獣の仕業ではよくあることでまったく違和感はなかった。役者というのはどんな役でも演じることができる、そうでないと一人前の役者とはいえない、ということが今回の舞台でもよくわかった。


物販で購入したブロマイド

唯一、女役(サロメ)を演じた女優・雑賀玲衣にとっては、サロメは女優として一度は演じてみたい役の一つであったそうである。「やってみたい役の一つ」・・・他にはどんな役があるのかは聞かなかったが、『欲望という名の電車』のブランチなどはその一つではないかしら(映画ではビビアン・リーが演じていた)。


終演後、雑賀にポーズをとってもらった。

劇場を出て、来た時とは違う道を歩いていたら、かわいい食堂を見つけた。三度来ることが合ったら、ここでランチをゆっくり食べてから芝居見物をしよう。

JR王子駅の立ち食い蕎麦屋に入る。

かきあげ天玉うどんを注文する。玉子が別皿で出てきた。

なぜ最初から玉子を落とさないのだろうと不思議だったが、もしかしたら、白身が苦手(黄身だけ落としたい)という客がいるのかもしれない。あるいは玉子を溶いてから玉子とじ風にかけ回したいという客がいるのかもしれない。

帰宅して、棋王戦の中継を観たら、こんな局面になっていた。先手の7六歩打に後手が6三桂と打ったところ。後手の優勢である。

以下、8六金、8三角、同龍、同銀と続く。龍と角の交換となった。

以下、7五歩、5五角、5六香、7六歩と進む。7六歩は厳しい一手で、これで後手の勝勢である。

以下、同金、8七銀、5八金、8六桂と進む。

ここで先手伊藤が投了。先手の先攻を受け止めて、反撃に転じてからは、後手藤井が危なげなく寄せ切った一局だった。

夕食は鶏肉とピーマンの丸ごと味噌煮、ペッパーポークのサラダ、しらすおろし、玉子と玉ねぎの味噌汁、ごはん。

食事をしながら『不適切にもほどがある』(録画)を観る。

世界卓球の女子決勝、日本対中国の2-2で迎えた最後の試合、張本美和と陳夢の闘いを第2セットから観た。張本は善戦したが陳の地力が上回った。しかし、陳も中国ベンチも必死の様子が伝わってきた。絶対王者中国をここまで追い詰めるとは大したものである。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。

*都合により明日のブログの更新はありません。


2月23日(金) 小雨のち曇り

2024-02-24 12:16:02 | Weblog

9時、起床。

バタートースト、カレー、目玉焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

昨日のブログをアップする(昨夜のうちにあらかた書いておいた)。

12時に鹿島田駅で卒業生のカオルさん(論系ゼミ7期生)と待ち合わせ、「パン日和あをや」へ行く。今日は気温が低い。彼女は昨日のラインで「マフラーぐるぐるで行きます(笑)」と言っていたが、実際、その通りだった。

金曜日だが祝日ということで予約を入れておいた。

「二階(和室)も空いていますが」とマダムに言われたが、テーブル席の方が足が楽なのと、一階の方がマダムとおしゃべりができるので、最近は一階を予約することが多い。

最初のドリンクは冷たいものを注文することが多いのだが、今日に限っては、私はホットショコラ、彼女はほうじ茶ミルクティーを注文した。

続いて、コーンクリームスープ。

カオルさんと前回会ったのは昨年の6月だったから8カ月ぶりである。この間、彼女は埼玉の実家を出て、世田谷の方で一人暮らしを始めた。新しい街の様子などを聞く。

メインは二人とも2月(開店記念月)限定のハンバーガー。

マスタードをたっぷりかけて。

デザートはハートスペシャルと珈琲。

ピーナツバターを挟んだハートスペシャル1とクリームチーズを挟んだハートスペシャル2をハーフ&ハーフにしてもらった。結果として、ブロークンハートになった(笑)。

一人暮らしは快適だそうだ。家族との仲が悪いわけではないが、ほどよい距離をとることで、よい感じになっていると感じている。

「あをや」には2時間半ほど滞在した。矢向駅への道を歩く。気温自体は低いのだが、風がないので(厚着もしているし)、体感的にはそんなに寒くはない。

この後、大森の「本の庭」に行ったのだが、満席だった。「めったにないことなのですが、雨の中来ていただいたのに申し訳ありません」とお店の方に言われた。寒い雨の日ではあるが、三連休の初日という効果の方が大きいのだろう。

蒲田に戻って、ダメもとで「まやんち」に顔を出したが、満席+待っている人(数人)であきらめざるを得なかった。まずい、カフェ難民になってしまった。

「本の庭」「まやんち」とカオルさんがまだ行ったことのないカフェを訪ねたのだが、連続で振られてしまった。矢口渡の「燈日」に最後の望みを託することにした。蒲田から矢口渡は一駅なのだが、車内の座席は暖かく、このままずっと電車に乗っているのも悪くないのではないかと思えた(笑)。

駅から店までの道、「席が空いてますように」と二人で祈りながら歩く。天は我々を見捨てなかった。外から見ると、テーブルが一つ空いていた。ヤッタね。

ケーキと紅茶を注文する。

私はベイクドチーズケーキ。

彼女はキャロットケーキ。

紅茶は二人ともダージリン。

店には1時間ほど滞在した。「素敵なカフェでゆったりできてよかったです」と彼女は言った。

時刻は5時を回っていた。今日は雨の街を歩いている時間が長くて(一万歩を越えていた)、カフェは2軒しか入れなかったが、いい運動にはなったね(笑)。

ツーショットを撮っていないことに気が付いて、矢口渡駅のホームのベンチで彼女のスマホで自撮りをしてもうらう。

蒲田駅の改札で彼女を見送る。握手をしたときの彼女の手がとても冷たかったが、「先生の手、とても温かいですね」と彼女は言った。次回のカフェ巡りは初夏か初秋にしましょう。場所は早稲田周辺かな。カフェオオクボ=研究室が使えるのは今年が最後ですから、コレクションのカップやお皿を差し上げますよ。

夕食はもつ鍋。

食事をしながら『正直不動産2』を観る。

今日撮った写真の整理。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時、就寝。