秋学期は昨日から始まったのだが、月曜日は担当の授業がないので、今日が私にとっての秋学期のスタートだ。8時半に起床し、9時半に家を出る。最初の授業は演習「現代社会とセラピー文化」。履修者は29名で、欠席者はなし。全員が現代人間論系の学生である。演習には自己紹介が欠かせない。「○○です。よろしくお願いします」だけではだめ。プラス・アルファで何かを語ること。とにかく演習はプレゼンやディスカッションの訓練の場である。話下手であろうが、引っ込み思案であろうが、だからといって「じゃあ、黙ってていいよ」というわけにはいかない。話下手は話下手なりに、引っ込み思案は引っ込み思案なりに、努力してもらう。べらべらしゃべらなくても、印象に残ること、面白いこと、鋭いことは言えるのである。何事も練習です。とにかく人前で語るという行為の心理的ハードルを低くしていきたい。
昼食は「西北の風」で。本日の日替わりはハンバーグですと勧められたが、昼食には重いので、パスタメニューから完熟トマトと茄子のシチリア風を注文(+サラダ、珈琲)。一人だったので窓際のカウンター席に誘導されたが、地上15階からの眺めは「西北の風」ならではである。
早大正門通りの並木
食事を終えて戸山キャンパスに戻り、生協で以下の本を購入。教科書コーナーで見かけて面白そうだったので購入した本が多い。
中野隆生編『都市空間の社会史 日本とフランス』(山川出版社)
源川真希『東京市政』(日本経済評論社)
東浩紀・北田暁大『東京から考える』(NHKブックス)
粟谷佳司『音楽空間の社会学』(青弓社)
阿部潔・成実弘至『空間管理社会』(新曜社)
稲葉振一郎・立岩真也『所有と国家のゆくえ』(NHKブックス)
鈴木晶『バレエへの招待』(筑摩書房)
市川雅『ダンスの20世紀』(新書館)
伊豫予谷登士翁『グローバリゼーションとは何か』(平凡社新書)
中谷内一也『リスクのモノサシ』(NHKブックス)
内山節『「里」という思想』(新潮選書)
エマニュエル・ドット『世界の多様性 家族構造と近代性』(藤原書店)
ヴェルター・ベンヤミン『近代の意味』(ちくま学芸文庫)
入江公康『眠られぬ労働者たち』(青土社)
研究室で明後日の基礎演習のための資料の準備。提出された全員のレポートのタイトルと書き出しの部分(主題と方法の説明)をコピペして「タイトル&書き出し一覧」を作る。これを全員に配って、「タイトルの魅力」と「書き出しの効能」について考えてもらう。思ったより時間がかかったが(どこまでが書き出しなのかわかりにくいレポートがけっこうあったので)、なんとか5限の始まる前に終らせることができた。
今日の二つ目の授業は5限の「質的調査法特論」。履修者が17名もいて、これは大学院の授業としては異例であるが、専門社会調査士の資格科目として他研究科からの履修者が増えたためである。これだけ人数がいるならばということで、「人生の転機」をテーマとしたライフストーリー・インタビュー調査(1人1ケース)をミニ実習として行なうことにした。各人のケースを全体で共有化して共同作業として分析していくというのがポイントである。
5限の授業を終えて大急ぎで教員ロビーに行く。鈴木謙介先生の授業の初回が今日なので、ホストとして出迎えて、あれこれ説明しなくてはならない。ところが鈴木先生は一向に現れない。初日から休講ってことはないよなと思って待っていたが、もしかして直接教室の方へ行ってしまっているのかもしれないと、36号館382教室へ行ってみると、案の定、鈴木先生はマイクなしで授業を始めている。あの教室はマイクがないときついだろうと、ワイヤレスマイクを持参したが、結局、最後まで地声で授業をされた。私も授業の途中で教室に顔を出した手前、最後まで鈴木先生の講義を拝聴することにした。教室一杯、300人ほどの学生を前に、鈴木先生もテンションが上がっていた様子だった。これは鈴木先生に限らず、非常勤で来ていただいている先生方が一様に言われることだが、「私語がないのにびっくりしました」。適度に私語をしてくれていた方が気が楽で、こんなに静かに真面目に聴講されるとかえって緊張しますとのことだった。しかし、びっくりしたのは学生たちも同じではなかろうか。あの口調、あのファション。早稲田大学にはちょっといないタイプの先生である。いないよね~!(はるな愛の口調で)。
昼食は「西北の風」で。本日の日替わりはハンバーグですと勧められたが、昼食には重いので、パスタメニューから完熟トマトと茄子のシチリア風を注文(+サラダ、珈琲)。一人だったので窓際のカウンター席に誘導されたが、地上15階からの眺めは「西北の風」ならではである。
早大正門通りの並木
食事を終えて戸山キャンパスに戻り、生協で以下の本を購入。教科書コーナーで見かけて面白そうだったので購入した本が多い。
中野隆生編『都市空間の社会史 日本とフランス』(山川出版社)
源川真希『東京市政』(日本経済評論社)
東浩紀・北田暁大『東京から考える』(NHKブックス)
粟谷佳司『音楽空間の社会学』(青弓社)
阿部潔・成実弘至『空間管理社会』(新曜社)
稲葉振一郎・立岩真也『所有と国家のゆくえ』(NHKブックス)
鈴木晶『バレエへの招待』(筑摩書房)
市川雅『ダンスの20世紀』(新書館)
伊豫予谷登士翁『グローバリゼーションとは何か』(平凡社新書)
中谷内一也『リスクのモノサシ』(NHKブックス)
内山節『「里」という思想』(新潮選書)
エマニュエル・ドット『世界の多様性 家族構造と近代性』(藤原書店)
ヴェルター・ベンヤミン『近代の意味』(ちくま学芸文庫)
入江公康『眠られぬ労働者たち』(青土社)
研究室で明後日の基礎演習のための資料の準備。提出された全員のレポートのタイトルと書き出しの部分(主題と方法の説明)をコピペして「タイトル&書き出し一覧」を作る。これを全員に配って、「タイトルの魅力」と「書き出しの効能」について考えてもらう。思ったより時間がかかったが(どこまでが書き出しなのかわかりにくいレポートがけっこうあったので)、なんとか5限の始まる前に終らせることができた。
今日の二つ目の授業は5限の「質的調査法特論」。履修者が17名もいて、これは大学院の授業としては異例であるが、専門社会調査士の資格科目として他研究科からの履修者が増えたためである。これだけ人数がいるならばということで、「人生の転機」をテーマとしたライフストーリー・インタビュー調査(1人1ケース)をミニ実習として行なうことにした。各人のケースを全体で共有化して共同作業として分析していくというのがポイントである。
5限の授業を終えて大急ぎで教員ロビーに行く。鈴木謙介先生の授業の初回が今日なので、ホストとして出迎えて、あれこれ説明しなくてはならない。ところが鈴木先生は一向に現れない。初日から休講ってことはないよなと思って待っていたが、もしかして直接教室の方へ行ってしまっているのかもしれないと、36号館382教室へ行ってみると、案の定、鈴木先生はマイクなしで授業を始めている。あの教室はマイクがないときついだろうと、ワイヤレスマイクを持参したが、結局、最後まで地声で授業をされた。私も授業の途中で教室に顔を出した手前、最後まで鈴木先生の講義を拝聴することにした。教室一杯、300人ほどの学生を前に、鈴木先生もテンションが上がっていた様子だった。これは鈴木先生に限らず、非常勤で来ていただいている先生方が一様に言われることだが、「私語がないのにびっくりしました」。適度に私語をしてくれていた方が気が楽で、こんなに静かに真面目に聴講されるとかえって緊張しますとのことだった。しかし、びっくりしたのは学生たちも同じではなかろうか。あの口調、あのファション。早稲田大学にはちょっといないタイプの先生である。いないよね~!(はるな愛の口調で)。