鹿児島県のネタを続けている途中ですが、ここでちょっとタイムリーなネタを挟み込ませてください。
応援を兼ねて拙ブログで何度かご紹介している宮城県栗駒の「駒の湯温泉」ですが、数日前、所用で宮城県へ出かけたついでに、思いつきでフラッと立ち寄ってまいりましたので、その時の様子を取り上げつつ、冬季休業を目前に控えた今季営業に関してご案内させていただきます。
雪深い当地は、冬になると雪に埋もれてしまいます。このため、雪が降る直前に営業を終了し、しばしのお休みを経て、翌年の春の雪解けを待って営業を再開します。
2016年に関しては、雪が降らなければ、11月20日(日曜)過ぎ、おそらく勤労感謝の日(11月23日・水曜)頃までは営業できる模様です。その後、24日もしくは25日頃に水道を止めてしまいますので、このタイミングを以って今年の営業を終了し、長い冬籠りへと入ります。
まだ駒の湯へ入っていない方、もしくは今年もう一回入りたいと思っている方は、今週末か勤労感謝の日が今年最後の機会になるかと思いますので、心残りが無いよう、皆様こぞってぜひ駒の湯温泉へお出かけください。なお気象状況や水道凍結など、諸事情によって冬季休業の予定が前倒しされる可能性もありますので、お出かけ前には駒の湯のFacebookや公式サイトでご確認ください(Facebookはアカウントをお持ちでなくても閲覧できます)。
さて、ここからは先日私が伺った時の簡単なレポートです。
里ではまだ紅葉が残っていましたが、山を上がるにつれて木々はもう既に葉を落としており、地面には落ち葉が分厚く積もっていました。この落ち葉が腐葉土になり、来春以降の栄養になるのでしょう。
長い坂道を上がって栗駒英耕地区へやってきました。栗駒山の上の方は雪化粧をしていますね。この数日前には十数センチの積雪があったのですが、まだ本格的な冷え込みには至っていないので、すぐに溶けて、ご覧のように雪は完全に消えていました。道路は乾燥路面です。このまま雪が降らなければ、お日さまが上がっている日中でしたら、路面凍結の心配をすることなく安心してドライブできるはずです。
十字路を右折して駒の湯へ。なお路肩に見える白いものは、雪ではなく土嚢です。後述するように駒の湯では既に冬支度を始めていますので、幟など目立つものを片付けてしまっており、この十字路に幟が一本立っているだけですから、この光景を見て「あれ? やってるのかな?」とちょっと不安を抱く方もいらっしゃるかと思いますが、まだちゃんと営業しています。
左の建物は昨年に建てられた湯小屋、そして右は今年の夏にオープンした受付・食事処・休憩室を内包する建物です。
まずは右の建物で受付を済ませます。
私が訪れた数日前には、有志の方々が集まって冬支度の作業が行われたため、湯小屋まわりは小ざっぱりしていましたが、いっぺんに片付けることができず、できるところから少しずつ作業をしている途中なので、このような状況になっているんですね。なお今週末の20日にも作業が行われるんだそうです。
湯小屋は手前側が男湯で、奥が女湯。
昨年復活した駒の湯温泉。湯小屋の大きな窓から眺める木々の美しさは、何度見ても素晴らしい。周辺の森はすっかり葉を落として冬支度を済ませていましたが、葉が無いため、山々の稜線がはっきりと見え、視界も広がり、地形が織りなす曲線美を楽しむことができました。今の時期ならではの光景です。
いつものようにお湯がドバドバ大量投入されていました。清掃して間もないタイミングだったためか、この日は湯花も少なくクリアなお湯を楽しむことができました。
先日駒の湯のお湯に関して「寒くなると、お湯の温度も下がるんじゃないですか?」というお問い合わせを頂戴したのですが、少なくとも営業期間内は心配ご無用。と申しますのも、なにしろ湯量が多くて流れる勢いが強いので、冷める間も無く一気に源泉からお風呂へ流れてくるのです。湯船の温度は一般的な温泉に比べると確かにぬるめですが、しっかり肩まで浸かってじっくり浸かれば、湯上がりには体の芯からポカポカします。あまりに気持ち良い湯加減なので、湯船に浸かりながらウトウトしてしまいました。
温泉療養に関して日本よりはるかに先進的であるヨーロッパにおいては、ぬるめのお湯に長く浸かることが推奨されております。日本のような熱いお風呂ですと、心臓など身体への負担が大きく、湯上がり後の発汗によって湯冷めするおそれもあります。冬季の熱いお風呂は血管を急激に収縮させるため、お年寄りにとっては命がけです。
一方、ぬる湯に長く浸かれば体への負担が軽い状態で血行も良くなり、無駄な発汗もありません。これによってしっかりと温まることができるんですね。駒の湯のぬる湯は体に優しいのです。
お風呂上がりには、食事処でおそばをいただきました。この時注文したのは温かいきのこそばです(※)。北海道幌加内産のそば粉をご主人が真心込めて仕込んだ十割そば。栗駒山の四季を写した美しい写真を見ながらいただくおそばはとても美味しく、ご主人や奥様とのおしゃべりも弾みます。なおお蕎麦を仕込める数には限りがありますので、売切御免ということで悪しからず。お蕎麦の仕込み状況に関しても、駒の湯のFacebookや公式サイトでご確認ください。
(参考)
もりそば:普通盛り600円・大盛り800円・お子様用400円
きのこそば:800円・子供用500円
このほか、コーヒー・カフェオレ・ココア・ジュースなどカフェメニューもあります
(※)画像にはお蕎麦の他に小鉢の類が写っていますが、これは偶々オマケしてもらったものであり、通常メニューには含まれていませんので、その点はご了承ください。
上述したようにこの温泉は冬季休業するため、クリスマスまで営業することはできませんが、せめて気持ちだけでも・・・ということで室内にはクリスマスツリーが飾られていました。
食事処の隣にあるのは休憩室。利用料は入浴込みで2時間800円、3時間1000円です。おそば+お風呂+休憩+コーヒーのサービスというパッケージで1400円という「休憩室コース」もあります。時間内は何度もお風呂に入れますから、ゆっくりお過ごしになりたい方は、このコース利用もよろしいかと思います(宿泊はできません)。
冒頭でも申し上げましたが、今年は(天候によりますが)来週の半ば(11月20日〜23日頃)まで営業を続けるそうですので、お時間のある方や、ぬる湯でゆっくりなさりたい方は、このチャンスを逃さないよう、駒の湯へお急ぎください。
今シーズンはもうすぐ終了しますが、来春以降もこの記事で紹介したスタイルでの営業が続けられるかと思われますので、来年以降の訪問をご検討の方も、よろしければ当記事を参考になさってください。
次回記事からは再び鹿児島県の温泉ネタに戻ります。
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応援を兼ねて拙ブログで何度かご紹介している宮城県栗駒の「駒の湯温泉」ですが、数日前、所用で宮城県へ出かけたついでに、思いつきでフラッと立ち寄ってまいりましたので、その時の様子を取り上げつつ、冬季休業を目前に控えた今季営業に関してご案内させていただきます。
雪深い当地は、冬になると雪に埋もれてしまいます。このため、雪が降る直前に営業を終了し、しばしのお休みを経て、翌年の春の雪解けを待って営業を再開します。
2016年に関しては、雪が降らなければ、11月20日(日曜)過ぎ、おそらく勤労感謝の日(11月23日・水曜)頃までは営業できる模様です。その後、24日もしくは25日頃に水道を止めてしまいますので、このタイミングを以って今年の営業を終了し、長い冬籠りへと入ります。
まだ駒の湯へ入っていない方、もしくは今年もう一回入りたいと思っている方は、今週末か勤労感謝の日が今年最後の機会になるかと思いますので、心残りが無いよう、皆様こぞってぜひ駒の湯温泉へお出かけください。なお気象状況や水道凍結など、諸事情によって冬季休業の予定が前倒しされる可能性もありますので、お出かけ前には駒の湯のFacebookや公式サイトでご確認ください(Facebookはアカウントをお持ちでなくても閲覧できます)。
さて、ここからは先日私が伺った時の簡単なレポートです。
里ではまだ紅葉が残っていましたが、山を上がるにつれて木々はもう既に葉を落としており、地面には落ち葉が分厚く積もっていました。この落ち葉が腐葉土になり、来春以降の栄養になるのでしょう。
長い坂道を上がって栗駒英耕地区へやってきました。栗駒山の上の方は雪化粧をしていますね。この数日前には十数センチの積雪があったのですが、まだ本格的な冷え込みには至っていないので、すぐに溶けて、ご覧のように雪は完全に消えていました。道路は乾燥路面です。このまま雪が降らなければ、お日さまが上がっている日中でしたら、路面凍結の心配をすることなく安心してドライブできるはずです。
十字路を右折して駒の湯へ。なお路肩に見える白いものは、雪ではなく土嚢です。後述するように駒の湯では既に冬支度を始めていますので、幟など目立つものを片付けてしまっており、この十字路に幟が一本立っているだけですから、この光景を見て「あれ? やってるのかな?」とちょっと不安を抱く方もいらっしゃるかと思いますが、まだちゃんと営業しています。
左の建物は昨年に建てられた湯小屋、そして右は今年の夏にオープンした受付・食事処・休憩室を内包する建物です。
まずは右の建物で受付を済ませます。
私が訪れた数日前には、有志の方々が集まって冬支度の作業が行われたため、湯小屋まわりは小ざっぱりしていましたが、いっぺんに片付けることができず、できるところから少しずつ作業をしている途中なので、このような状況になっているんですね。なお今週末の20日にも作業が行われるんだそうです。
湯小屋は手前側が男湯で、奥が女湯。
昨年復活した駒の湯温泉。湯小屋の大きな窓から眺める木々の美しさは、何度見ても素晴らしい。周辺の森はすっかり葉を落として冬支度を済ませていましたが、葉が無いため、山々の稜線がはっきりと見え、視界も広がり、地形が織りなす曲線美を楽しむことができました。今の時期ならではの光景です。
いつものようにお湯がドバドバ大量投入されていました。清掃して間もないタイミングだったためか、この日は湯花も少なくクリアなお湯を楽しむことができました。
先日駒の湯のお湯に関して「寒くなると、お湯の温度も下がるんじゃないですか?」というお問い合わせを頂戴したのですが、少なくとも営業期間内は心配ご無用。と申しますのも、なにしろ湯量が多くて流れる勢いが強いので、冷める間も無く一気に源泉からお風呂へ流れてくるのです。湯船の温度は一般的な温泉に比べると確かにぬるめですが、しっかり肩まで浸かってじっくり浸かれば、湯上がりには体の芯からポカポカします。あまりに気持ち良い湯加減なので、湯船に浸かりながらウトウトしてしまいました。
温泉療養に関して日本よりはるかに先進的であるヨーロッパにおいては、ぬるめのお湯に長く浸かることが推奨されております。日本のような熱いお風呂ですと、心臓など身体への負担が大きく、湯上がり後の発汗によって湯冷めするおそれもあります。冬季の熱いお風呂は血管を急激に収縮させるため、お年寄りにとっては命がけです。
一方、ぬる湯に長く浸かれば体への負担が軽い状態で血行も良くなり、無駄な発汗もありません。これによってしっかりと温まることができるんですね。駒の湯のぬる湯は体に優しいのです。
お風呂上がりには、食事処でおそばをいただきました。この時注文したのは温かいきのこそばです(※)。北海道幌加内産のそば粉をご主人が真心込めて仕込んだ十割そば。栗駒山の四季を写した美しい写真を見ながらいただくおそばはとても美味しく、ご主人や奥様とのおしゃべりも弾みます。なおお蕎麦を仕込める数には限りがありますので、売切御免ということで悪しからず。お蕎麦の仕込み状況に関しても、駒の湯のFacebookや公式サイトでご確認ください。
(参考)
もりそば:普通盛り600円・大盛り800円・お子様用400円
きのこそば:800円・子供用500円
このほか、コーヒー・カフェオレ・ココア・ジュースなどカフェメニューもあります
(※)画像にはお蕎麦の他に小鉢の類が写っていますが、これは偶々オマケしてもらったものであり、通常メニューには含まれていませんので、その点はご了承ください。
上述したようにこの温泉は冬季休業するため、クリスマスまで営業することはできませんが、せめて気持ちだけでも・・・ということで室内にはクリスマスツリーが飾られていました。
食事処の隣にあるのは休憩室。利用料は入浴込みで2時間800円、3時間1000円です。おそば+お風呂+休憩+コーヒーのサービスというパッケージで1400円という「休憩室コース」もあります。時間内は何度もお風呂に入れますから、ゆっくりお過ごしになりたい方は、このコース利用もよろしいかと思います(宿泊はできません)。
冒頭でも申し上げましたが、今年は(天候によりますが)来週の半ば(11月20日〜23日頃)まで営業を続けるそうですので、お時間のある方や、ぬる湯でゆっくりなさりたい方は、このチャンスを逃さないよう、駒の湯へお急ぎください。
今シーズンはもうすぐ終了しますが、来春以降もこの記事で紹介したスタイルでの営業が続けられるかと思われますので、来年以降の訪問をご検討の方も、よろしければ当記事を参考になさってください。
次回記事からは再び鹿児島県の温泉ネタに戻ります。
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