パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

おつきあいの仕方(老母編)

2024年09月29日 | 衣・食・住
9月29日(日)晴れ

我が老母おん歳85歳。
朝目が覚めたら「今日は何を作って食べようかな」と思い、老人プールで同い年の仲間達とおしゃべりを楽しみ、月に6回の整形外科でのリハビリテーション通いを楽しみ、ご近所さん達から頼られ楽しく暮らしている。
そんな老母に、一年ほど前だったか新しい友人ができた。
いや、ずいぶんと昔からの知り合い、顔なじみではあった同い歳くらいのFさんだ。
地主さんで、自分も広い土地の広い家に一人暮らし。
息子氏二人は東京と地元にそれぞれ住んでおられ、一人暮らしの母上を心配して毎晩交代で電話くれる孝行息子達。

リハビリに通っている病院で時々顔を合わせ、おしゃべりをするようになり・・・
お友達になってくれない?と言われ、人付き合いのいい母は「喜んで」
そこからだ。
プレゼント攻撃が始まる。
息子氏が東京から送ってくる高級菓子、定期的に取っている健康飲料、広い畑で作っているプロ並みの野菜達・・・
我が母は、娘のワタクシが言うのもなんだが、ちょっとエエ格好しいのところがある。
何かもらったら、もちろんお返しはする、必ず自分が返した時点で終了したいタイプ。

Fさんと友達になったのよ、と老母から聞いた時、合わせて、気になる話も聞いた。
Fさんのご近所に住む方が同じプール仲間で、その方曰く「Fさんとは付き合えない」
どうやら、このプレゼント攻撃に辟易されたらしい。
こんな事言うと一番老母が嫌がるのだが、亡父のおかげで老母は何不自由なく暮らしている。
だけど、みんながみんなそうじゃなくて、少ない年金で細々と暮らす老人もいる。
高級な物をいただいてばかりでは気が引ける。
3回に1回はお返ししなきゃと、気になる。
どんどん重荷になって、もう付き合えないわとなるのだろう。
そして、Fさんはどんどん孤独になっていった。
でも、その原因には気づいていないのだろう。
もう、我が老母がおそらく最後の友達だという思いからかプレゼント攻撃はますます激しさを増す。
老母の家に行くと珍しい高級菓子や健康飲料(←これなんてもう老母が定期購入しているのかと思うほど常に冷蔵庫に入っている)があり、
あえて聞くと「Fさんよ」
花瓶には、庭には咲いていない花が。「Fさんよ」
老母を連れて物産館に行くと必ず「Fさんに何か買って帰らなきゃ!」
一番ワタクシをカッとさせたのが、我が夫が職場で高級干し椎茸を買ってきた。
「いつもお義母さんが美味しい煮しめ作ってくれるから」と老母にも。
その数日後に老母を連れていった物産館で、老母が安い薄い干し椎茸を買っている。
え?と思って「この前、肉厚の干し椎茸あげたじゃん!」というと、ハッ!と失敗した!っという顔をした後「あれはどうしてもあげなきゃならなかったのっ!」
・・・Fさんにね。
ワタクシからいつも「身の丈に合ったおつきあいしなよ」と口酸っぱく言われているから、過度なお返しはしないようにしていると言うが、
やはり常に気になっているようだ。
そして、結局この娘ワタクシも、ちょっと高級な頂き物をしたら「Fさんに持って行って」
それで、老母の負担が少しでも軽くなればという思いなのだが、老母は一人で抱えるよりはワタクシも巻き込んだ方が楽なのか、電話をかけてきては「Fさんに○○もらったから取りにおいで」
昨日は。そのおすそ分け高級ちゃんぽんを夫と食べながら「流石に美味しいわね・・・」

ちょっと笑ったのが、老母のベッド周りに本が何冊も積んである。
我が老母は本なんて読んだ事ない人である。
いかにも意識高い系老人が読みそうな、老後の生き方的な本ばかりである。
「Fさんが貸してくれたのよ。線がいっぱい引いてある・・・」
これにはちょっと迷惑顔なのが笑える。
でも読まずに返すのは気が引けるらしく頑張って読んでいるみたいだ。

今日の一枚は・・・
今年は我が庭の彼岸花が当たり年なのか、いろんなとこから出てきてびっくりする。
コメント
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