パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

人を喜ばせる力

2024年07月02日 | Weblog
7月2日(火)晴れ

前々回、るい嬢来鹿の際、お茶屋さんのカフェで飲み物をテイクアウトしようということになった。
着いた初日、超過密スケジュールスタートしたばかりの時である。
抹茶スパークリングをオーダーした四人。
店内のお茶を爆買いする観光客2名とせっかちな案内人2名である。
遅い・・・カウンター内をのぞいでびっくりである。
1杯ずつ丁寧にお抹茶を点てておられるのである。
時間が、時間がないのです・・・と心で叫ぶ案内人達。
流石に丁寧に作られただけあってとても美味しかった。
それ以来、空港方面へ出かけた際には、こちらでお茶するようになった。
(このお茶屋さんの話をするときの枕である)

そのすぐ後くらいに、こちらのお茶屋さん、東京での物産展に出店され、るい嬢が足を運んだという。
その時に、社長とも会って、今度レストランを作るんだよという話までされたとの事。
そりゃあ行かなきゃねえ!と今回、帰る日のランチに、こちらのカフェレストランに行ったのだった。
驚いたのは、こちらの接客と、社員間の情報共有、社長との関係性等々。

ウエートレスAさん「雨の中、ありがとうございます。今日はどちらから?」
るい嬢「彼女は鹿児島市内で、私は東京からです。」
そして、東京で社長とお話ししてこちらのお店の事を聞きました、とか、その時、こちらのカステラを買って美味しかったとか喋った。
食前茶を持ってきたウエートレスBさん「今、社長に連絡したのですが、ちょうど2番茶の収穫で忙しくて・・・」
いえいえお構いなく!
配膳するCさんももれなく「今、ちょうど忙しい時期で・・・」
食後のお茶を若い女性が持ってきてくれて「こちらでパティシエをしております。
東京でカステラを買っていただいたとか。
今はプレーンと○○と△△ですが、種類を増やそうと思ってるところです」
そして、こちらはほんの気持ちばかりのサービスですと、砂糖菓子のプレートまで添えてくださる。

そして必ず最後に、「社長が今、忙しくて・・・申し訳ありません」

だんだんそわそわしてくるワタクシ。
そのうち仕事の合間に社長さん、出てくるんじゃない?
るい嬢がお手洗いに行ってる間も気が気でない小心者n。
お会計をしている間、お土産用のお茶を爆買いするるい嬢。
惚れ惚れとする買いっぷりである。
彼女の広報活動のおかげで、東京のご友人から「鹿児島のお茶がこんなに美味しいとは知らなかった」とのお言葉をいただき、大変嬉しい鹿児島県民である。
会計が終わり、ごちそうさまでした〜と言ってると、バタバタとウエイトレスさんがやってきて「5分、お待ちいただけませんか?社長が参りますので!」
いやいやお忙しいでしょうから、お構いなくと出口へ向かうワタクシ達を見送りに出た彼女が嬉しそうに「あっ!社長が来ましたっっっ」
ひーっ!工場の方から作業着姿の社長が歩いてこられる。

ここからだ。もしこれがワタクシだったら、恐縮して、しどろもどろ挨拶してお茶を濁して帰るところだ。お茶屋さんだけに、なんつって・・・
ここからがるい嬢のるい嬢たるところを見た。
意を決したように「あ!社長っ!」と駆け寄り、東京の物産展で会った旨を話す。
社長は社長で、ここのカフェは国の補助金で云々・・・とか教えてくれる。
しばし立ち話をした後、最後にるい嬢が「一緒に写真を撮ってください」
わたしゃ感動覚えながらシャッターを押したのであった。
照れつつも撮られ慣れてる感じで写真に収まる社長と、人を喜ばせる天才のるい嬢。
ワタクシ、「女たらし」も「男たらし」も嫌いだが「人たらし」は大好きである。
過去に一人だけ、「人たらしやなあ〜」と惚れ惚れした男がおるが、今回「人たらしやなあ〜」と惚れ惚れとるい嬢を見つめることであった。

人見知りだの、人嫌いだのを公言しているワタクシであるが、人と知り合って、その人と仲良くなりたいと思ったり、その人が喜ぶ事が自然にできる人たちを目の当たりにして、大いに恥じ入ったのであった。
そう、るい嬢もそうだが、このお店の方々も、キッチンで「今、わざわざ東京からお越しのお客様、東京での物産展にも来てくださって、社長ともお話しされたんだって」とか「カステラも買われたそうよ」とか「社長に連絡して!!!」という会話が飛び交ったのではなかろうか。
24時間フル稼働らしい工場に、入れ替わり立ち替わり連絡したんじゃなかろうか。
色々想像して、優しい気持ちになったのであった。

今日の一枚は・・・
晴れた日に行った時の、そのカフェからの光景。
遠くに見えるは霧島連山。
そして、手前の、耕したばかりのところにはヒマワリを植えるそうだ。
また満開の頃、絶対行く。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする