10月27日(水)晴れ

キラキラとした目で「あたし、来週からパートに出るから!」と宣言した妻。
勝手に決めて、もう面接も受けて、採用の電話ももらってからの事後報告である。
「だって、もし面接で落ちたら恥ずかしいでしょ。」
聞けば、同じ町内の、とある事務所内の食堂らしい。
彼女のなかで、社員食堂だから、学校の給食のようなものだろうという軽い気持ちだったようだ。
面接の時に、40食くらいを二人で作るとは聞いてきたらしいが、
果たしてそれが楽なのか大変なのか、それはオレも良くわからない。
ただ、普段の彼女の料理の手際とかを考えると・・・嫌な予感はしていた。
今週月曜日、初出勤。
夜、帰宅すると・・・ぐったりとへたばった妻がいた・・・
想像していたことをはるかに超えたハードさだったようだ。
彼女のガラスの腰は砕けかけているらしく、80ばあさんのように腰を曲げて歩く。
彼女の話だと、社員食堂といえど、普通の安い食堂のようなもので、
日替わり定食3種類、うどん・そば(たぬき、きつね、山菜、月見、カレー)、ラーメン
カレー、50円の小鉢が数種類。
9時から11時半までの間で、それだけの料理を作り、11時45分から1時まで社員さんが来店。
社員さんが出て行った後、残り物をマカナイとして食べ、片付けして帰宅。
どう頑張っても2時には終わらないらしい。
お金も扱うし(彼女の脳の中の、算数的思考する箇所は限りなく頼りない)
もちろん、料理も手際良く作らないといけない(彼女の料理とは真逆)
お客さんとの直接接触もある(彼女の人見知りは人一倍ならぬ人3倍ほど)
その他、食材の調達も自分たちでやり、経費の計算も自分たちで。
とにかく、一から十までを任されているらしい。
彼女の『社員食堂のイメージ』は、給食のように、決まった一種類のものを
40食提供し、福利厚生かなにかで落とすから、社員さんはふらっと食べにきて
ふらっと出て行く。
お金は、まとめて会社が払う形であろう、と勝手に想像してたらしい。
ところがどっこいである。
おまけに料理も分担制どころか、レシピすらなく、ただ『献立』と大ざっぱな材料名が書いた紙があるだけ。
いきなり初日に「じゃあ、テキトーに酢豚のたれを作っててください」と言われ、彼女は呆然としたらしい。
そりゃそうだ、彼女の料理は、いちいちレシピを見て、計量スプーンできっちりすりきり計るというものだ。
まるで理科の実験だ。
彼女の料理に『テキトー』とか『目分量』とか『大体』というものはない。
カレーですら、いまだにカレー粉の箱の裏を見ながら分量を量りながら作るくらいだ。
話を聞きながら、こっちがいたたまれない気持ちに襲われる。
だから一言相談して欲しかったよ、そんな無謀な挑戦をする前に。
「君には向いてないよ」と、暗に早めに見切りをつけるように言ってはみるが
彼女「だって、何だか負けたみたいじゃん!!!」
変なところで負けず嫌いで強情なヤツだ。
腰を曲げて「アイタタタタ・・・」と歩きながら、時折「は~~~っ」と大きなため息・・・
ったく!!!
ま、さすがの彼女も、相当参ってるみたいだ。
オレは、せっせと彼女の腰に湿布を貼ってやり、マッサージをしてあげるのであった。

キラキラとした目で「あたし、来週からパートに出るから!」と宣言した妻。
勝手に決めて、もう面接も受けて、採用の電話ももらってからの事後報告である。
「だって、もし面接で落ちたら恥ずかしいでしょ。」
聞けば、同じ町内の、とある事務所内の食堂らしい。
彼女のなかで、社員食堂だから、学校の給食のようなものだろうという軽い気持ちだったようだ。
面接の時に、40食くらいを二人で作るとは聞いてきたらしいが、
果たしてそれが楽なのか大変なのか、それはオレも良くわからない。
ただ、普段の彼女の料理の手際とかを考えると・・・嫌な予感はしていた。
今週月曜日、初出勤。
夜、帰宅すると・・・ぐったりとへたばった妻がいた・・・
想像していたことをはるかに超えたハードさだったようだ。
彼女のガラスの腰は砕けかけているらしく、80ばあさんのように腰を曲げて歩く。
彼女の話だと、社員食堂といえど、普通の安い食堂のようなもので、
日替わり定食3種類、うどん・そば(たぬき、きつね、山菜、月見、カレー)、ラーメン
カレー、50円の小鉢が数種類。
9時から11時半までの間で、それだけの料理を作り、11時45分から1時まで社員さんが来店。
社員さんが出て行った後、残り物をマカナイとして食べ、片付けして帰宅。
どう頑張っても2時には終わらないらしい。
お金も扱うし(彼女の脳の中の、算数的思考する箇所は限りなく頼りない)
もちろん、料理も手際良く作らないといけない(彼女の料理とは真逆)
お客さんとの直接接触もある(彼女の人見知りは人一倍ならぬ人3倍ほど)
その他、食材の調達も自分たちでやり、経費の計算も自分たちで。
とにかく、一から十までを任されているらしい。
彼女の『社員食堂のイメージ』は、給食のように、決まった一種類のものを
40食提供し、福利厚生かなにかで落とすから、社員さんはふらっと食べにきて
ふらっと出て行く。
お金は、まとめて会社が払う形であろう、と勝手に想像してたらしい。
ところがどっこいである。
おまけに料理も分担制どころか、レシピすらなく、ただ『献立』と大ざっぱな材料名が書いた紙があるだけ。
いきなり初日に「じゃあ、テキトーに酢豚のたれを作っててください」と言われ、彼女は呆然としたらしい。
そりゃそうだ、彼女の料理は、いちいちレシピを見て、計量スプーンできっちりすりきり計るというものだ。
まるで理科の実験だ。
彼女の料理に『テキトー』とか『目分量』とか『大体』というものはない。
カレーですら、いまだにカレー粉の箱の裏を見ながら分量を量りながら作るくらいだ。
話を聞きながら、こっちがいたたまれない気持ちに襲われる。
だから一言相談して欲しかったよ、そんな無謀な挑戦をする前に。
「君には向いてないよ」と、暗に早めに見切りをつけるように言ってはみるが
彼女「だって、何だか負けたみたいじゃん!!!」
変なところで負けず嫌いで強情なヤツだ。
腰を曲げて「アイタタタタ・・・」と歩きながら、時折「は~~~っ」と大きなため息・・・
ったく!!!
ま、さすがの彼女も、相当参ってるみたいだ。
オレは、せっせと彼女の腰に湿布を貼ってやり、マッサージをしてあげるのであった。