10月28日(木)雨
いやぁ~疲労困憊してます。
お金を稼ぐってば、こんなに大変なことだったのか!!!と今更ながら考えたり、
いやいや、このパートが過酷すぎるんじゃ(怒)と思ったり・・・
今週月曜から始まったパートのお仕事。
時給が最低賃金と等しいほどの低さ、というのも、かえって『楽な仕事』であろうと思った原因のひとつ。
近いし、時間もいいし、週三日でいいし・・・と飛び込んでみてからビックリである。
ワタクシの想像してたものと全く違う世界。
そもそもワタクシ、料理は好きだが得意とはいえない。
だが、レシピ通りにちゃんと作る自信はあるのだ。
だから、こういう世界って、ちゃんとマニュアルがあって、下手すりゃもう下準備のできたようなものに手を加えるくらいかもしれないとか考えていた。
反面、面接の時に社長が「うちは冷凍ものを使わないようにしてるんです。
お客さんの要望もあり、健康志向で!!」と得意げに言ったので
「そりゃ同感です。ワタクシも冷凍物、出来合いものは使わない主義です。」と心の中で深くうなずいたのだった。
だから、きちんと1からレシピ通りに作れば、料理の腕も上がるかも!とうれしくなったりもしていたのだ。
しかし、初日にみたその光景とは・・・・・・
40歳くらいの女性(以後Oさん)と30歳くらいの関西弁丸出しの女性(以後Hさん)が、すさまじい勢いで料理を作っている。
ワタクシはひたすら野菜を切る。
とにかく時間時間時間、11時半には料理完了しなきゃいけないから!とせきたてられる。
初日のメニューの定食は「鯖の醤油煮」「肉団子の酢豚風」「豚肉のおろし煮」
ワタクシが酢豚であたふたしてる間に、お味噌汁とカレーと魚がいつのまにやらできている。
トレイ二つの上には小鉢が30個ほど並んでいる。
酢の物やらサラダやら煮浸しやら・・・
だからぁ~いつの間に作ったんだ???
そうこうしてるうちタイムアップ。
トイレに行っておいてくださいと言われトイレタイム。
そのあとじわじわと職員さんが食べにくる。
定食550円
麺類・カレーは400円
大盛りはプラス50円
生卵はプラス30円
小鉢は50円
一人が、注文聞いて、お金もらって、品物出して・・・
もう一人は、後ろに控えて、麺を茹でたり、品物出したり・・・
お客さんが途切れたら、その間に洗い物。
3人いても、誰一人ぼーっとすることなく(いや、ワタクシはぼーーっというより、あたふた無駄な動きをしていたが・・・)
一時になる。
片付けをして、余ったものを3人で食べる。
二人が「ちっ!使えないおばちゃんが入ってきたよ」と思ってるのが手に取るようにわかり、つらい気持ちで、もそもそご飯を食む。
登校拒否する小学生のような気持ちで、二日目のろのろと職場へ向かう。
またも嵐のような5時間。
途中、Hさんはきついゲキを飛ばす。
だって昨日Oさんはこう言ったんだよっっ!!と思いつつ、しかしOさんはフォローしてくれないので
「すみませ~ん」と言いつつ、心を決める。
若い頃ならいざ知らず、なんでこんないい年になってから、若い子に怒られてまで仕事せにゃならんのだ!?
辞めてやる~~~っ!!!
ご飯を食べながら二人に「あたし、能力的に無理だと思うんですよね~この仕事。
今日、社長に電話して次の人を捜してもらうようにします。
次の人が決まるまでは責任もってちゃんと出てきますから。」と言うと・・・
Hさんが「もし、『ちゃんとした料理をやりたかったんだ!』とか思われてるんなら
他へ行かれたほうがいいと思いますけど、
近いし、週三日くらいやから、という程度だったら、もう少しやりませんか?
大丈夫ですって!
始めはあたしらもばたばたしましたって。ねえ」
Oさん「そうそう!『これ、やって!』って丸投げされてねえ~」
Hさん「前いたおばちゃんら、ごっつ恐かってン。あんた、ぼーっとしてたら二時になんか帰られへんで!って怒鳴られたり。」
Oさん「あたしさぁ~うどんとそば間違ったら『あんた、それ責任もって食べて帰ってよねっ』って言われてたりさあ、
お金の勘定も間違ったりしてさあ~」
と、二人が堰を切ったように話し始めてくれる。
Hさん「社長が丸投げしてるから仕事的には過酷で大変だけど、
変に店長みたいなのんがいて、いつも監視されてるような職場よりは楽ですよ。
自分らで好きにやったらええし。
社長は全部いちから手作り!とか言うけど、そんなんしてたら間に合わへん。
だからチキンカツもメンチカツもコロッケも揚げるだけのを買うし、
ハンバーグも冷凍です。
めんどいのは全部省いていくし!」
そう!Hさんの口癖は「ったく、めんどいわぁ~」
なんだか心の重しが少し取れたような気がして「じゃあ、もうしばらく様子をみてやってください」と頭をさげる。
そして、三日目の昨日は、少しだけ明るい前向きな気持ちで出勤。
Hさんの指示のもと、ご飯を25合炊き、お味噌汁を大鍋でぐつぐつ煮、鯖の塩焼きを焼く。
小松菜を茹でおひたしを作り、わかめの酢の物を作り、ナスの揚げ浸し、山芋の短冊切りに山葵を乗せ、
カツの卵とじを作り・・・あ~、もう思い出せないけど、
とりあえず言われた通りに動いて小鉢30鉢くらい完成。
スパルタな彼女は「nさん、今日、前に出て注文とってください」
げっ、いきなりデビューっすか・・・
ひきつり笑顔で「いらっしゃいませぇ~」
おぢ「筑前煮ちょうだい」
550円だわねと思ってると、小鉢を取りやがる。ってことは600円。
ワタクシの算数脳がここ数年で一番働いた1時間ちょっとであった・・・
「卵はやめて!卵は30円だから、変なことになるから!」との願いは通じ、
経理関係もピッタリ合って、無事終了。
後片付けしながらHさんが、「nさん、社長は当分毎日出てきてもらえて言うてたけど、
明日休まれたらどうですか?
一回リフレッシュして、また金曜日に出てきてください。
あたしら来週あたりからどんどん休ませてもらうようになってますやん。
nさんも、休む日が決まってたら、どんどん早めに言うてくださいね。」
優しい・・・
普段のワタクシなら「いいえっ!大丈夫ですっ」と言うところだが、
今回は疲労困憊、心も体もかなり弱ってるので、お言葉に甘えて今日は休みをいただいたわけだ。
しかし、彼女、にやりと笑い「でも、金曜は、小鉢を一人でやってもらいますから、
それ用の食材も買ってきてくださいね。
ひとつ50円で売るので、売値より高くなっちゃだめですよ。
魚の定食も小鉢担当が作るので、何にするか考えてきてください。」
宿題をたくさんもらったが、気持ちが前向きになっている今、せっせと小鉢のネタを考えてはメモしている。
ちょっとだけ楽しくなる予感もしている。
いやぁ~疲労困憊してます。
お金を稼ぐってば、こんなに大変なことだったのか!!!と今更ながら考えたり、
いやいや、このパートが過酷すぎるんじゃ(怒)と思ったり・・・
今週月曜から始まったパートのお仕事。
時給が最低賃金と等しいほどの低さ、というのも、かえって『楽な仕事』であろうと思った原因のひとつ。
近いし、時間もいいし、週三日でいいし・・・と飛び込んでみてからビックリである。
ワタクシの想像してたものと全く違う世界。
そもそもワタクシ、料理は好きだが得意とはいえない。
だが、レシピ通りにちゃんと作る自信はあるのだ。
だから、こういう世界って、ちゃんとマニュアルがあって、下手すりゃもう下準備のできたようなものに手を加えるくらいかもしれないとか考えていた。
反面、面接の時に社長が「うちは冷凍ものを使わないようにしてるんです。
お客さんの要望もあり、健康志向で!!」と得意げに言ったので
「そりゃ同感です。ワタクシも冷凍物、出来合いものは使わない主義です。」と心の中で深くうなずいたのだった。
だから、きちんと1からレシピ通りに作れば、料理の腕も上がるかも!とうれしくなったりもしていたのだ。
しかし、初日にみたその光景とは・・・・・・
40歳くらいの女性(以後Oさん)と30歳くらいの関西弁丸出しの女性(以後Hさん)が、すさまじい勢いで料理を作っている。
ワタクシはひたすら野菜を切る。
とにかく時間時間時間、11時半には料理完了しなきゃいけないから!とせきたてられる。
初日のメニューの定食は「鯖の醤油煮」「肉団子の酢豚風」「豚肉のおろし煮」
ワタクシが酢豚であたふたしてる間に、お味噌汁とカレーと魚がいつのまにやらできている。
トレイ二つの上には小鉢が30個ほど並んでいる。
酢の物やらサラダやら煮浸しやら・・・
だからぁ~いつの間に作ったんだ???
そうこうしてるうちタイムアップ。
トイレに行っておいてくださいと言われトイレタイム。
そのあとじわじわと職員さんが食べにくる。
定食550円
麺類・カレーは400円
大盛りはプラス50円
生卵はプラス30円
小鉢は50円
一人が、注文聞いて、お金もらって、品物出して・・・
もう一人は、後ろに控えて、麺を茹でたり、品物出したり・・・
お客さんが途切れたら、その間に洗い物。
3人いても、誰一人ぼーっとすることなく(いや、ワタクシはぼーーっというより、あたふた無駄な動きをしていたが・・・)
一時になる。
片付けをして、余ったものを3人で食べる。
二人が「ちっ!使えないおばちゃんが入ってきたよ」と思ってるのが手に取るようにわかり、つらい気持ちで、もそもそご飯を食む。
登校拒否する小学生のような気持ちで、二日目のろのろと職場へ向かう。
またも嵐のような5時間。
途中、Hさんはきついゲキを飛ばす。
だって昨日Oさんはこう言ったんだよっっ!!と思いつつ、しかしOさんはフォローしてくれないので
「すみませ~ん」と言いつつ、心を決める。
若い頃ならいざ知らず、なんでこんないい年になってから、若い子に怒られてまで仕事せにゃならんのだ!?
辞めてやる~~~っ!!!
ご飯を食べながら二人に「あたし、能力的に無理だと思うんですよね~この仕事。
今日、社長に電話して次の人を捜してもらうようにします。
次の人が決まるまでは責任もってちゃんと出てきますから。」と言うと・・・
Hさんが「もし、『ちゃんとした料理をやりたかったんだ!』とか思われてるんなら
他へ行かれたほうがいいと思いますけど、
近いし、週三日くらいやから、という程度だったら、もう少しやりませんか?
大丈夫ですって!
始めはあたしらもばたばたしましたって。ねえ」
Oさん「そうそう!『これ、やって!』って丸投げされてねえ~」
Hさん「前いたおばちゃんら、ごっつ恐かってン。あんた、ぼーっとしてたら二時になんか帰られへんで!って怒鳴られたり。」
Oさん「あたしさぁ~うどんとそば間違ったら『あんた、それ責任もって食べて帰ってよねっ』って言われてたりさあ、
お金の勘定も間違ったりしてさあ~」
と、二人が堰を切ったように話し始めてくれる。
Hさん「社長が丸投げしてるから仕事的には過酷で大変だけど、
変に店長みたいなのんがいて、いつも監視されてるような職場よりは楽ですよ。
自分らで好きにやったらええし。
社長は全部いちから手作り!とか言うけど、そんなんしてたら間に合わへん。
だからチキンカツもメンチカツもコロッケも揚げるだけのを買うし、
ハンバーグも冷凍です。
めんどいのは全部省いていくし!」
そう!Hさんの口癖は「ったく、めんどいわぁ~」
なんだか心の重しが少し取れたような気がして「じゃあ、もうしばらく様子をみてやってください」と頭をさげる。
そして、三日目の昨日は、少しだけ明るい前向きな気持ちで出勤。
Hさんの指示のもと、ご飯を25合炊き、お味噌汁を大鍋でぐつぐつ煮、鯖の塩焼きを焼く。
小松菜を茹でおひたしを作り、わかめの酢の物を作り、ナスの揚げ浸し、山芋の短冊切りに山葵を乗せ、
カツの卵とじを作り・・・あ~、もう思い出せないけど、
とりあえず言われた通りに動いて小鉢30鉢くらい完成。
スパルタな彼女は「nさん、今日、前に出て注文とってください」
げっ、いきなりデビューっすか・・・
ひきつり笑顔で「いらっしゃいませぇ~」
おぢ「筑前煮ちょうだい」
550円だわねと思ってると、小鉢を取りやがる。ってことは600円。
ワタクシの算数脳がここ数年で一番働いた1時間ちょっとであった・・・
「卵はやめて!卵は30円だから、変なことになるから!」との願いは通じ、
経理関係もピッタリ合って、無事終了。
後片付けしながらHさんが、「nさん、社長は当分毎日出てきてもらえて言うてたけど、
明日休まれたらどうですか?
一回リフレッシュして、また金曜日に出てきてください。
あたしら来週あたりからどんどん休ませてもらうようになってますやん。
nさんも、休む日が決まってたら、どんどん早めに言うてくださいね。」
優しい・・・
普段のワタクシなら「いいえっ!大丈夫ですっ」と言うところだが、
今回は疲労困憊、心も体もかなり弱ってるので、お言葉に甘えて今日は休みをいただいたわけだ。
しかし、彼女、にやりと笑い「でも、金曜は、小鉢を一人でやってもらいますから、
それ用の食材も買ってきてくださいね。
ひとつ50円で売るので、売値より高くなっちゃだめですよ。
魚の定食も小鉢担当が作るので、何にするか考えてきてください。」
宿題をたくさんもらったが、気持ちが前向きになっている今、せっせと小鉢のネタを考えてはメモしている。
ちょっとだけ楽しくなる予感もしている。