10月15日(火)曇りのち雨

娘と一緒に東京から帰ってきてあっという間に一週間過ぎた。
娘は木曜日から通常業務で在宅ワークに入ったが、生活リズムが全く違うのでなんだか落ち着かない。
でも楽しい。
朝型老人ライフに入りつつあったが、あっという間に夜型若者ライフに引き摺り込まれている。
祝日の昨日、やっと夫と娘の休みが合ったのでバーベキューをする事に。
これは娘の希望。
ぢつはワタクシ、バーベキューにあまりいい思い出が無い。
ただただめんどくさいとか、食べた気がしないとか、虫が寄ってくる、蚊に刺される、後片付けの大変さとかそんな事ばかりが頭に浮かぶ。
そして、一番のトラウマになっている事が、都会と田舎のバーベキューは違うという苦い思い出。
娘が小五の時に鹿児島から東京へ出てきた。
家のすぐ近くにバーベキューのできる公園があり、早速行ってみた。
見かけによらずアウトドア派だと言う夫に任せた。
休日の公園はぎっちりとバーベキューの場所取りがしてあり、何とか滑り込む。
火を起こす。
おそらく都会でのバーベキューは、着火剤やら文明の利器を駆使してのスマートなものなのだ。
その中で、火起こしのスタートで新聞紙を燃したら、その灰が隣の若者グループのシートに雪のごとく降る。
すみませんすみませんと這いつくばって、彼らのシートの灰を掃き出す夫とワタクシを憐れんだ目で見る若者達。
ここは、田舎の川っぺりではないし、夫の実家の庭でもなく、すぐ隣には見ず知らずの他人が肉を焼く都会だったのだ。
二度と都会の公園でバーベキューはしないと心で誓った。
今回娘がバーベキューしようよと言い出し、老母も誘い、いいお肉を少しと、焼き鳥や海鮮などを用意した。
バームクーヘンに豚バラ肉を巻いて焼くと美味しいらしいよと娘。


そういう変わり種やら野菜多めにしたせいか、何だかとても美味しくて楽しかった。
バーベキューが美味しくて楽しかったのは初めてかもしれない。
我が家が似非ポツンと一軒家で、煙だ匂いだと隣近所を気にせずにやれたからかもしれない。
そして、あの苦い思い出をやっと自分の中で昇華させる事が出来たようにも思う。
寒くならないうちに、娘がこちらにいるうちに、もう一度二度、美味しいバーベキュー大会が開催されるでしょう。