peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市東山町のキキョウ(桔梗) 2011年6月29日(水)

2011年07月02日 | 植物図鑑

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2011年6月29日(水)、一関市東山町長坂字町の民家の花壇に植えられているキキョウ(桔梗)が、花を沢山咲かせていました。

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キキョウ(桔梗) キキョウ科 キキョウ属 Platycodon grandiflorus

山野の日当たりの良い草地に生える耐寒性多年草。古くから栽培され、園芸品種も多いが、野生のものは全国的に少なくなっている。「秋の七草」の一つに数えられているアサガオ(朝貌)はキキョウのことだといわれる。別名:キチコウ(桔梗)、オカトトキ(岡止々岐)。

太い根茎があり、茎は高さ40~100㎝ほどになり、庭植え、鉢植え、切り花、根は薬用に利用される。茎を傷つけると白い乳液が出る。葉は互生し、長さ5㎝内外の長卵形(狭卵形)で柄はなく、先は尖り、縁には細かい鋸歯がある。裏面は白っぽい。

6~9月、すらりと伸びた細い茎に、鐘形の花を次々と咲かせる。花冠は直径4~5㎝、先端が5裂し、花色はふつう濃青紫色のものが多いが、白色やピンク色のものもある。属名もギリシア語で「広い鐘」の意味。蕾が風船のようなので英名をバルーンフラワーという。分布:北海道~九州、シベリア、中国北部、朝鮮半島。

栽培:風通しの良い日当たり、真夏は半日陰で管理する。用土は水はけを重視し、軽石・赤玉土・桐生砂などを混合する。乾いたらたっぷり灌水し、肥料は春・秋に置き肥を与えるが、春は多肥にすると徒長するので少なめに。2~3年ごとの早春の芽出し前に植え替えをする。咲き終わった花がらは摘む。鉢での栽培には北海道アポイ岳原産の矮性種・アポイギキョウが最適。珍しい絞り咲きのものもある。最近はフタエギキョウと呼ばれる二重咲き種など変化に富んだ園芸種も流通する。6月頃の摘芯時に挿し芽ができ、実生でも殖やせるが、実生だと開花まで約2年かかる。

濃青紫色の太輪花のアストラ・ブルーP.g.'Astra Blue'、アストラブルーの白花で、花脈が少し残るアストラ・ウエルブP.g.'Astra Zwerg'、白地に紫色の脈が入る中型種・フェアリースノーP.g.'Fairy Snow'、淡い桃色の八重咲き・シェルピンクP.g.'Sheel pink'などがある。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」&西東社発行「知りたい花の名前がわかる 花の事典(金田初代・文、金田洋一郎・写真)より]


奥州市&一関市のホタルブクロ(蛍袋) 2011年6月29日(水)

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2011年6月29日(水)、奥州市の(水沢区佐倉河)に行きました。花木などが植えられている植えこみの中で、ホタルブクロ(蛍袋)が花を咲かせていました。

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一関市東山町長坂字町のホタルブクロ(蛍袋) 2011年6月29日(水)

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ホタルブクロ(蛍袋) キキョウ科 ホタルブクロ(カンパニュラ)属 Campanula punctata

山野や丘陵に生える多年草。茎の長さは40~80㎝。茎や葉、萼などに粗い毛があり、茎を切ると白い乳液が出る。葉は互生し、長さ5~8㎝。根生葉や茎の下部の葉には翼のついた長い柄がある。根生葉は花期には枯れてしまう。6~7月、紅紫色、淡紅紫色または白色の花が下向きに咲く。花は長さ4~5㎝。

名前の由来は、この花の中に子供が蛍を入れて光らせて遊んだからとか、花の形を提灯(ちょうちん)にたとえて、提灯の昔の呼び名’火垂る(ほたる)’を当てたものではないかとか、いろいろな説がある。別名:チョウチンバナ、トッカンバナ。

本州の東北地方南部から近畿地方に分布する変種のヤマホタルブクロvar.hondoensisはホタルブクロより標高の高い所に生える。ホタルブクロによく似ているが、ホタルブクロは萼片と萼片の間に三角形の付属体があり、これが上にめくれているのに対し、ヤマホタルブクロには付属体はなく、萼片と萼片の間がぷっくりと膨れている。ヤマホタルブクロのほうが花の色が濃いものが多い。分布:北海道(西南部)~九州。

近縁種として、最初に伊豆七島で発見された花径が約3㎝と小さい白色花のシマホタルブクロ、徳島県の石立山で発見された草丈5㎝程度の小型種であるイシダテホタルブクロなどがある。

 朝鮮半島に分布し、似たような姿で毛が少なく光沢のある厚い葉と鋭い鋸歯が特徴のカンパヌラ・タケシマナ C.takesimanaや、紫色の花をつけ「紫ホタルブクロ」や「青花ホタルブクロ」の名で流通しているサラストル C.Sarastroやケント・ベル C.'Kent Belleなどもある。

栽培:真夏は半日陰、それ以外はよく日に当てる。伸び過ぎるのを防ぐため、乾き気味に育てる。丈夫な草なので特に用土は選ばないが、赤玉土か硬質鹿沼土と富士砂の等量混合土などで水はけ良く植える。株分けは芽出し前の3~4月と9~10月が適期。株分け時に切れた根を伏せて殖やすことも可能。[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」&山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]