peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

紫波町大巻白旗のクラリーセージ/サルビア・スクラレア 2011年7月3日(日)

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野村胡堂・あらえびす記念館(岩手県紫波郡紫波町彦部字暮坪193-1)から600mほど西側の大巻白旗」と思われる地区にある民家の庭に群植された「クラリーセージ」と呼ばれているサルビア・スクラレアが、花を沢山咲かせていました。花は最盛期を迎えていました。

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クラリーセージ(Clary sage) / サルビア・スクラレア シソ科 サルビア(アキギリ)属 Salvia sclarea

南ヨーロッパから中央アジアにかけて分布する二年草。地中海地方をはじめ中央ヨーロッパ、イギリス、ロシア、モロッコ、アメリカでも栽培されている。フランスおよびモロッコで上質のエッセンシャルオイルが生産されている。

 乾燥した草地に生え、草丈が80~150㎝ほどになる大型のサルビアで、他のサルビアに比べて花穂、葉の大きさ、茎の太さは群を抜いておりオニサルビア(鬼サルビア)の別名(和名)がある。葉は広卵形で、細かい銀白色の毛に覆われている。6~7月頃、茎頂に輪生状に淡い藤色からピンク色、白色などの花を咲かせる。花径1~2㎝。花長約3㎝。

 英名:Clary、Clary sage。「クラリーセージ」のクラリー(clary)は「明るい」あるいは、ラテン語の「クラリス(清浄な」に由来している。また、学名の「Salvia」は、ラテン語の「salvo(治療する・救済する)」や「salveo(健康な)」からきている。「Sclarea」は、花の先端が固い点のようになった花弁を指していると言われていて、ギリシャ語で「固さ」を意味する「スケリア」という言葉に由来している。

 ハーブとして利用されることが多く、エッセンシャルオイルには陶酔作用があることで知られている。葉を調味料とするほか、酒・ジャム・ゼリーの賦香料にされる。その他、料理、バス、ティーなどにも使われている。また、精油は香水の原料にもなる。

育てるのは種子播きからで、開花は翌シーズンになる「二年草」になり、暖地では常緑で越冬する。

 なお、普通のクラリーセージより大きくて美しい苞(bract)をもつバチカン・クラリー(Salvia sclarea var.turkestanica)と呼ばれている変種がある。[下記のWebサイトから]

http://item.rakuten.co.jp/ogis/221w/[楽天市場:クラリーセージ’バチカンホワイト’:おぎはら植物園]

http://www9.plala.or.jp/mosimosi/flower/k/clarysage.htm [クラリーセージ]

http://homepage2.nifty.com/~yoji/salvias/sclarea.html [Salvia sclarea:サルビア・スクラレア(クラリーセージ)]

http://www.weblio.jp/content/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8 [クラリーセージとは:植物図鑑(Weblio辞書)]

http://www.aromaterapia.jp/2065/02/post_149.html [アロマテラビ/アロマセラビ:セージ(クラリーセージ)]


紫波町大巻門田のリシマキア・キリアタ’ファイアークラッカー’  2011年7月3日(日)

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2011年7月3日(日)、野村胡堂・あらえびす記念館(岩手県紫波郡紫波町彦部字暮坪193-1)に行きました。同館から西側に500mほど離れた国道456号線沿いの畑(大巻門田地区と思われる)に植えられたリシマキア・キリアタ’ファイアークラッカー’が、黄色い花を沢山咲かせていました。

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サクラソウ科 リシマキア(オカトラノオ)属 Lysimachia:ヨーロッパ、北アメリカ、中国、日本などに自生する耐寒性多年草。日本に自生するものではオカトラノオが代表的なものだが、リシマキア・プンクタータやリシマキア・キリアタのように茎が立ち上がるもの、ヌンムラリアのように匍匐性で茎が這うものなど様々な系統があるが、全て星形の花をつける。

草丈が50㎝ほどで5弁の星形の黄花を密に付けるプンクタータL.punctata。株全体が赤紫色を帯びて葉の腋に丸弁の5弁化をつける高性種のキリアタ種’ファイアークラッカー’、L.ciliata 'Firecracker' 草丈が20~30㎝ほどで鮮黄色の花をまとまって咲かせ、吊り鉢などにされるプロクンベンス、春に株いっぱいに黄色い花を咲かせてグラウンドカバーにも利用される、匍匐性で黄金葉のヌンムラリア種(別名:ヨウシュコナスビ)’オーレア’などがある。花期:5~8月。いずれも強健種で半日陰でもよく生育する。

管理:日当たりと風通しの良い戸外に置くが、夏は涼しい半日陰に移し、鉢土の表面が乾いたら水やりする。プロクンベンスは花後切り戻し、寒さにやや弱いので、冬は室内に置く。植えっぱなしにすると、密植になり、蒸れて弱ることがあるので、1~2年に1回は植え替える。地下茎を伸ばして殖える種類は、不要な株を抜き取る。

[西東社発行「色・季節でひける 花の事典820種(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」&同「知りたい花の名前がわかる花の事典」より]

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/Lysimachia-ciliata.html [リシマキア・ファイヤー・クラッカー]

http://www.geocities.jp/lemo24jp/namaehanmei2/6-2risimakia3.html [リシマキア・キリアタ’ファイアークラッカー]