野村胡堂・あらえびす記念館(岩手県紫波郡紫波町彦部字暮坪193-1)から600mほど西側の大巻白旗」と思われる地区にある民家の庭に群植された「クラリーセージ」と呼ばれているサルビア・スクラレアが、花を沢山咲かせていました。花は最盛期を迎えていました。
クラリーセージ(Clary sage) / サルビア・スクラレア シソ科 サルビア(アキギリ)属 Salvia sclarea
南ヨーロッパから中央アジアにかけて分布する二年草。地中海地方をはじめ中央ヨーロッパ、イギリス、ロシア、モロッコ、アメリカでも栽培されている。フランスおよびモロッコで上質のエッセンシャルオイルが生産されている。
乾燥した草地に生え、草丈が80~150㎝ほどになる大型のサルビアで、他のサルビアに比べて花穂、葉の大きさ、茎の太さは群を抜いておりオニサルビア(鬼サルビア)の別名(和名)がある。葉は広卵形で、細かい銀白色の毛に覆われている。6~7月頃、茎頂に輪生状に淡い藤色からピンク色、白色などの花を咲かせる。花径1~2㎝。花長約3㎝。
英名:Clary、Clary sage。「クラリーセージ」のクラリー(clary)は「明るい」あるいは、ラテン語の「クラリス(清浄な」に由来している。また、学名の「Salvia」は、ラテン語の「salvo(治療する・救済する)」や「salveo(健康な)」からきている。「Sclarea」は、花の先端が固い点のようになった花弁を指していると言われていて、ギリシャ語で「固さ」を意味する「スケリア」という言葉に由来している。
ハーブとして利用されることが多く、エッセンシャルオイルには陶酔作用があることで知られている。葉を調味料とするほか、酒・ジャム・ゼリーの賦香料にされる。その他、料理、バス、ティーなどにも使われている。また、精油は香水の原料にもなる。
育てるのは種子播きからで、開花は翌シーズンになる「二年草」になり、暖地では常緑で越冬する。
なお、普通のクラリーセージより大きくて美しい苞(bract)をもつバチカン・クラリー(Salvia sclarea var.turkestanica)と呼ばれている変種がある。[下記のWebサイトから]
http://item.rakuten.co.jp/ogis/221w/[楽天市場:クラリーセージ’バチカンホワイト’:おぎはら植物園]
http://www9.plala.or.jp/mosimosi/flower/k/clarysage.htm [クラリーセージ]
http://homepage2.nifty.com/~yoji/salvias/sclarea.html [Salvia sclarea:サルビア・スクラレア(クラリーセージ)]
http://www.weblio.jp/content/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8 [クラリーセージとは:植物図鑑(Weblio辞書)]
http://www.aromaterapia.jp/2065/02/post_149.html [アロマテラビ/アロマセラビ:セージ(クラリーセージ)]