2011年7月7日(木)、一関市柴宿団地内(東山町長坂字柴宿)の広い道路の縁に植えられている斑入り葉のコバギボウシ(小葉擬宝珠)が、花を沢山咲かせていました。
ユリ科 ホスタ(ギボウシ)属 Hosta:東アジアの亜寒帯から温帯にかけて、40種が分布する根茎のある多年草。地面際に塊状の根茎があり、太い根がある。葉は根茎から株立ちし、葉柄は樋状、葉身は卵形から線形で、裏に突出した平行脈があり、長さは10~50㎝。花茎は長さ20~150㎝、花は一日花で白から紫色、総状花序に頂生する。花被は途中まで合生し、下部は細い管状で、上部は釣鐘状に広がり、先は6裂する。苞の形と花序の軸との角度、葉形、葉裏脈上の突起物の有無、花被内面の着色、花冠合着部の線状透明部の長短などで識別する。
擬宝珠とは、橋の欄干の柱頭などにつける飾りで、若い蕾がまだ集合している時期の形が似ているとされ、この名がつけられた。日本では約20種が知られるが、変種や栽培種が多くて見分けにくい。多くが昼咲きの一日花。
そのうちコバギボウシ(小葉擬宝珠)は湿地に生え、花茎の高さは30~50㎝になる。葉は柄が長く、葉身は長さ10~20㎝、幅5~8㎝となる。仲間の中では小形。花は長さ約5㎝で、淡い紫色か濃い紫色。オオバギボウシ(大葉擬宝珠)は山地の草原に生え、高さは約1mになる。栽培もされる。葉は30㎝ほどの柄があり、長さ50~90㎝、幅10~15㎝と大形。花は長さ約5㎝で白色から淡紫色、多数がかたまってつく。どちらも花期は7~8月。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&講談社発行「野の花・街の花(長岡 求:監修)」より]