岩手県交通のバスツアー「大自然アイランド利尻・礼文島」の旅（その7） 2日目 2011年7月12日（火）
サロベツ湿原センターには予定の時間に着きましたが、生憎の雨降りで写真を撮れる状態ではありませんでした。ここでの見学時間は40分（14：40～15：20時）しかないので、出発前から半ば諦めにも似た気持ちでしたから、トイれの後は、展示物を見て過ごすつもりでいました。その時、「ネイチャーインフォメーション」を見ていた妻が「せっかくここまで来たのだし、近い所にヤナギトラノオが咲いているようなので、ちょっとだけでも自然観察路を歩こう」と言ってくれました。
サロベツ原生花園には、幌延（ほろのべ）ビジターセンター（天塩郡幌延町字下沼）とサロベツ湿原センター（天塩郡豊富町上サロベツ8662番地）の施設があり、ともに開館期間：5～10月。開館時間：9～17時。
幌延ビジターセンターは、下サロベツ湿原の長沼の近くにあり（WCあり）、館内にはサロベツ原野とそこに生きる多様な動植物の展示がある。また、長沼や小沼を通ってパンケ沼園地（WCあり）まで木道が架けられており（下サロベツ自然観察路）、湿原植物や水生植物、野鳥の観察ができる
サロベツ湿原センターSarobetsu Wetland Center は、2011年4月28日（木）にオープンしたばかりの施設で、上サロベツ原野の入口、JR豊富（とよとみ）駅から稚咲内（わかさかない）園地に行く途中にある。サロベツ原野の成り立ちや湿原の仕組みなどの解説展示がある。また、湿原内をめぐる木道が架けられており、植物や野鳥の観察ができる。
以上、環境省発行のパンフレット＆Webサイトなどより。
http://www.sarobetsu.or.jp/center/index.php/topix/69-2011-03-27-14-10-35 [サロベツ湿原センターがオープンします！]
http://www.sarobetsu.or.jp/center/index.php/topix/73-2011-04-28-06-10-03 [サロベツ湿原センターが開館しました！]
http://www.sarobetsu.or.jp/center/ [サロベツ湿原センター：ホーム]
（上）自然観察路の木道を200ｍほど進んだ所にある「休憩デッキ1」が見える辺りまで行って戻ってきました。
（上と下）ネイチャーインフォメーションに掲示されていたヤナギトラノオ
（下）花がないので未確認ながらヤナギトラノオではないかと思った植物。
ヤナギトラノオ（柳虎の尾） サクラソウ科 オカトラノオ（リシマキア）属 Lysimachia thyrsiflora
和名は葉がヤナギ（柳）のように細いトラノオの意味で、寒地の湿原にまれに生える多年草。地下茎は長く這い、高さは約30㎝。対生する葉の腋に柄のついた2～3㎝の花穂をつける。花期：6～7月。分布：北海道、本州（中部地方以北）。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]
（上と下）サロベツ湿原センターの自然観察路（木道）を渡るとすぐ左側に特殊な形をした船のようなものが展示されています。これは昔、湿原の中から泥炭Peat を採掘する時に活躍した浚渫（しゅんせつ）船で、木道の「休憩デッキ2」のあたりで泥炭を掘った跡が見えるそうです。
（上）正面出入り口の左側にある泥炭産業館： かつてここで行われていた泥炭採掘の歴史を、工場で使われていた機械類などと合わせて紹介しています。（下2つ）多目的エリアに展示されていた泥炭と説明。
（上と下）同行者たちもほとんどの人が多目的エリアの一角に設置されているディスプレイの映像を見ていました。
http://www.env.go.jp/park/rishiri/topics/110530a.html [お知らせ：サロベツ湿原センターのオープンについて：利尻礼文サロベツ国立公園（環境省）]
http://www.env.go.jp/park/rishiri/guide/institution.html [施設案内：利尻礼文サロベツ国立公園（環境省）：サロベツ湿原センター]
http://www.town.toyotomi.hokkaido.jp/web/PD_Cont.nsf/0/44AA04EB32EDC2A049256E17002893E2[豊富町ホームページ：サロベツ湿原]