peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

紫波町大巻門田のエリンジウム・プラヌム / マツカサアザミ  2011年7月3日(日)

2011年07月05日 | 植物図鑑

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2011年7月3日(日)、野村胡堂・あらえびす記念館(岩手県紫波郡紫波町彦部字暮坪193-1)に行きました。同館から西側に500mほど離れた国道456号線沿いの畑(大巻門田地区と思われる)で、通称マツカサアザミという名で流通しているエリンジウム・プラヌムが花を沢山咲かせていました。

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セリ科 エリンジウム属 Eryngium:ヨーロッパ、コーカサス、南北アメリカなどに自生する耐寒性多年草(宿根草)。40~100㎝の茎を伸ばして、分枝した茎の先に星状の苞に包まれた花をつける。切れ込んだ葉や苞にはトゲ(刺)がある。花や茎が銀紫色や銀緑色に色づき、全体に金属光沢がある。小さな花が多数集まって球状や円柱状になり、花弁のように見える苞片に囲まれ、独特の姿で人目を引く。花もちがよいので、花壇に好適。花は切り花、ドライフラワーに利用される。別名:シーホリー、ヒゴタイサイコ。

主に栽培されているものに、マツカサアザミの通称で呼ばれるエリンジウム・プラヌム(エリンジウム・プラナム)がある。花色は紫。この園芸品種に’シルバーストーン’、’フルエラ’がある。ほかに、淡緑色の花をつける’エリンジウム・ギガンテウム’、花が緑白色で、羽状に裂けた苞をつけるエリンジウム・アルピヌムなどがある。花期:6~8月。

栽培管理:3~5月にタネを播く。9~10月に根鉢をくずさないで植え付け後、株元にバークなどを敷き、地温の上昇を防ぐ。鉢植えは、深鉢に植え、夏は涼しい半日陰に移す。乾燥を好むので乾かし気味に管理する。

[主婦と生活社発行「早わかり 花と庭木550種・園芸12か月」&西東社発行「色・季節でひける花の事典820種(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]


紫波町大巻門田のエキナセア・プルプレア / ムラサキバレンギク(紫馬簾菊) 2011年7月3日(日)

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2011年7月3日(日)、岩手県紫波郡紫波町大巻門田の道路脇にある畑に植えられたエキナセア・プルプレア(ムラサキバレンギク)が、筒状花が盛り上がった独特の形をした花を沢山咲かせていました。畑には他の草花も植えられていましたので、切り花として販売するために栽培しているのではないかと思いました。咲き始めの花は百日草(ジニア)に似ています。

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キク科 エキナセア属 Echinacea:は、北アメリカに9種分布する多年草。属名は「ハリネズミ」の意で、花床にかたい刺状の鱗片があることに因む。「エキナセア」は「エキナケア」とも表記される。

エキナセア / ムラサキバレンギク(紫馬簾菊) キク科 エキナセア属 Echinacea purpurea

草丈が60~100㎝になる耐寒性多年草で、庭植えや鉢植えにして観賞する。舌状花を取り除いたものが切り花に利用されている。直立した茎に大きな葉が互生し、分枝した茎の先に径約10㎝の頭花をつける。花は真ん中が暗赤褐色の筒状花で、その周りを紅紫色などの舌状花が取り巻く。筒状花は開花するにつれて花芯がいがぐりのように盛り上がり、満開になると紅紫色などの舌状花が垂れ下がる。その形が纏(まとい)の周りについている細長い馬簾(ばれん)に似ているので、ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)の和名がある。舌状花の色は紅紫色のほか橙、紫、緑、白などがある。

’ホワイト・ラスター’cv.White Lustreなど筒状花が淡黄色で、舌状花が乳白色の品種も育成されている。花期:6~8月。

栽培管理:日当たりと水はけ、風通しの良い場所で、株間を十分にとって育てると、植えっぱなしでも毎年よく花が咲く。花弁が落ちた後はドライフラワーになるので、花弁が落ち始めたら早めに切って、陰干しする。9~10月に播種し、翌年の4~5月に植え付けて開花させる。

[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&西東社発行「色・季節でひける花の事典820種(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]