2011年7月3日(日)、野村胡堂・あらえびす記念館(岩手県紫波郡紫波町彦部字暮坪193-1)に行きました。同館から西側に500mほど離れた国道456号線沿いの畑(大巻門田地区と思われる)で、通称マツカサアザミという名で流通しているエリンジウム・プラヌムが花を沢山咲かせていました。
セリ科 エリンジウム属 Eryngium:ヨーロッパ、コーカサス、南北アメリカなどに自生する耐寒性多年草(宿根草)。40~100㎝の茎を伸ばして、分枝した茎の先に星状の苞に包まれた花をつける。切れ込んだ葉や苞にはトゲ(刺)がある。花や茎が銀紫色や銀緑色に色づき、全体に金属光沢がある。小さな花が多数集まって球状や円柱状になり、花弁のように見える苞片に囲まれ、独特の姿で人目を引く。花もちがよいので、花壇に好適。花は切り花、ドライフラワーに利用される。別名:シーホリー、ヒゴタイサイコ。
主に栽培されているものに、マツカサアザミの通称で呼ばれるエリンジウム・プラヌム(エリンジウム・プラナム)がある。花色は紫。この園芸品種に’シルバーストーン’、’フルエラ’がある。ほかに、淡緑色の花をつける’エリンジウム・ギガンテウム’、花が緑白色で、羽状に裂けた苞をつけるエリンジウム・アルピヌムなどがある。花期:6~8月。
栽培管理:3~5月にタネを播く。9~10月に根鉢をくずさないで植え付け後、株元にバークなどを敷き、地温の上昇を防ぐ。鉢植えは、深鉢に植え、夏は涼しい半日陰に移す。乾燥を好むので乾かし気味に管理する。
[主婦と生活社発行「早わかり 花と庭木550種・園芸12か月」&西東社発行「色・季節でひける花の事典820種(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]