2011年6月29日(水)、一関市東山町長坂字町にある民家の花壇に植えられているスイセンノウ(酔仙翁)が、濃紅色の花を沢山咲かせていました。
ナデシコ科 センノウ(リクニス)属 Lychnis:耐寒性の一年草または多年草で、北半球の温帯、寒帯に約35種、日本には8種が分布する。春・夏に紫、赤、橙紅、桃、白の花を単生または集散状につける。属名はギリシア語Lychnos(灯火)を花色に結び付けたもの。和名センノウ(仙翁)は、古く京都の仙翁寺で栽培されたことに因む。
スイセンノウ(水仙翁) ナデシコ科 センノウ(リクニス)属 Lychnis coronaria
アフリカ北西部、ヨーロッパ東南部から中央アジアに分布する二年草または多年草。草丈は30~80㎝、株全体が柔らかい灰白色の綿毛に覆われて白っぽく見える。しなやかな感じを、毛織物のフランネルにたとえて、フランネルソウともいう。ビロード状の艶がある丸弁の花が次々と咲く。花色は鮮赤、紅紫、白など。花期:晩春から秋(6~9月)。種小名coronaria(花冠のような)は、花の華麗さに由来し、和名スイセンノウ(酔仙翁)はほろ酔いの仙人を連想したもの。英名はrose campion、mullein pink、dusty miller。
栽培:本来は多年草であるが、日本では1、2年草として扱われる。こぼれダネからでも毎年花が咲くほど丈夫であるが、肥沃な土壌では根腐れを起こしやすいので注意が必要。陽光と乾燥を好み湿潤を嫌う。石垣や傾斜面でもよく育つ。秋(9~10月)に、日当たりと水はけのよい場所にタネを直(じか)まきにし、間引きしながら育てるが、寒冷地では春(4~5月)播きにする。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&西東社発行「色・季節でひける花の事典820種(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]