2012年10月7日(日)、「野村胡堂・あらえびす記念館」(紫波郡紫波町字彦根)に行きました。記念館に隣接するプールの敷地内に植えられているエゴノキが、丸い球形の実を沢山つけていました。
http://kodo.or.tv/kodo/index.html [野村胡堂・あらえびす記念館(公式ホームページ)]
エゴノキ エゴノキ科 エゴノキ属 Styrax japonica
別名:チシャノキ、ロクロギ(轆轤木)。このほか日本全国にいろいろな呼び方があり、庭や公園などにも植えられて広く親しまれている。山麓の雑木林や山地の谷間、小川のほとりなどに普通に生え、高さ7~15mになる落葉高木。幹はあまり太くならず、根元から何本も出て株立ち状のよく目立つ樹形になる。樹皮は滑らかで暗紫褐色を帯びる。2年目の枝の表皮は糸状に剥がれる。
葉は互生し、長さ4.5~8㎝の長楕円形または卵形で先端は鋭く尖り、基部はくさび形。縁は細かい鋸歯があるがほとんど全縁。裏面は脈に沿って星状毛が散生するかほとんど無毛。葉柄は長さ5~10㎜で基部は冬芽を包まない。
5~6月、今年伸びた短い側枝の先に白い花を1~4個下向きに咲かせる。花冠は長さ1.5~2.5㎝で深く5つに裂け、星状毛が密生する。雄しべは10個で花冠より短い。花糸の下部に星状毛があり、基部は花筒に合着する。花柱は雄しべより長い。萼は長さ3~4㎜の杯状で先端は5浅裂し、果期にも残る。花柄は細く長さ2.5~4㎝。
果実は長さ1~1.3㎝の卵球形で灰白色。果皮は星状毛が密生し、縦に裂けて落ち、褐色の堅い種子が1個残る。種子は卵形で長さ約1㎝。果皮にはエゴサポニンが含まれていて、昔は新鮮な果実を洗濯石鹸の代わりにしたり、麻酔効果があるので擂り潰して川に流し、魚採りに使ったりした。(現在は禁止されている。)
伊豆諸島や沖縄以南のものは葉や花が大きく、オオバエゴノキとして区別されることもある。用途:くり物、傘の轆轤(ろくろ)、床柱、玩具、杖、駆虫剤、肥料。分布:北海道(日高地方)、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、フィリピン北部。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=40457332&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市赤萩「住宅展示場」のエゴノキの花]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=37985113&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市博物館のエゴノキの実]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=37753927&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市博物館のエゴノキの花]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35717457&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:宮城県白石市のエゴノキの実]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=34733770&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:奥州市水沢区「」のエゴノキ花]