WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

ステージでは泣かない

2006-03-27 | アーティスト魂
TAKAMI&フラミンゴ 10周年記念ライブは、無事終わりました。
見にきて下さったみなさん、応援して下さったみなさん、ありがとうございました。

本番の朝、眼が覚めた時、天井をみながら「あと5日で引っ越しだ」…とまず思いました。
昨日までは、LIVEに照準をあわせてひた走った日々でした。引っ越しについてはまだ全く何も考えられなかったのですが、すぐ目の前のLIVEを飛び越して、引っ越しのことを考えている自分に少し驚きました。

起きてから、今日やる曲をざーっと「おさらい」してみたり、喋ることを考えたりしましたが、「ぼろぼろのうた」をピアノで弾き歌っていると、涙が溢れてきて、声がつまってしまいました。「やっべ~、本番でこんなふうになったらどーするんだ、泣きながらうたう練習もしとかなきゃ…」などと思いながら、歌い続けましたが、やっぱり声がつまって歌にならず。これはみっともないぞ、本番で泣くわけにはイカン。
私は、うたを作っているときや、練習しているとき、LIVEの音源を聴いているとき、たまに大泣きすることがあります。

でもLIVEの本番で泣いたことはまだありません。
実は今回は特別なLIVEだし、ヤバいかも…と思っていたのでした。
お客さまたちからも、そんな場面があるのかなーと期待をされていたところもあったようでした。メンバーには「TAKAMIさん、ぜったい泣かないでよ、私、伝染してしまったら絶対弾けなくなるから」などと言われていました。
うん、気をつけるよ。特にメドレーのさいごの「一緒に暮らそう」がヤバい。気が緩むし、詞もハマってうたってると「うううっっ」ってなるし。

しかし…
やはり私は本番では全く泣かない女なのでありました。

ステージでの頭の中というのは、どっぷりと音の世界に浸りながらも、ものすごく覚醒していて、次へ次へと巡っていくのです。泣く時って、何かが停まっている。「想い」を移動させながら泣くことってできないような気がします。
そうだ、「バースデーケーキ」でも「泣き止むたびに階段をのぼった」んだった。
泣いているとき、階段は昇れない。

そして、ラストの「樹のうた」をうたっているとき。
「これで終わりにするもんか」
もう次のフラミンゴLIVEのことを頭に描いているのでありました。
Comments (22)
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