紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

記憶の不思議

2005-10-20 13:35:04 | 15・心に残ること
この間、「やかまし村の子どもです」といって、最初にコメントを書いてくれた「あしおと」さんは、実は自分のBlogを開いている。
きのう、ブックマークに登録しました。

アドレスを教えてもらってから、一体誰なんだろうかと気になって、たくさんの記事を読んだ。
けれど、読めば読むほど、誰なのかわからなくなって混乱してしまった。
30年の時が流れているのだから、当たり前といえば、当たり前なのだけど。

二日間、私が登場する記事を書いてくれている。
最初の記事を読んでもわからなかった。
いきなり、家庭訪問の時に、ケーキをぺろりと平らげたには、思いきり笑ってしまった。

そこで、名前を白状してくれた後、二日目の「えんぴつ日記」を読んだ。
でも、白状してくれる前にこれを読んだとしても、おそらくわからなかっただろう。

記憶というのは不思議なものだ。
同じ時に、同じ場所にいて、覚えていることが全くちがうのだから。
全部を覚えていられない以上、とくべつに印象が強いことだけが、頭の中に残っていくのだろう。

どちらかというと、楽しかったことより、大変だったことの方がぱっと頭に浮かぶ。
パートシュフさんのに、校舎の裏で、雪合戦をしたと書かれている。
ところが、この日は、車で通勤していた新米ドライバーの私は、チェーンをかけるのに一人で四苦八苦。
遅刻せずに、学校にたどり着けたのに、ホッとして、それ以外のことが記憶から抜け落ちた。
でも、今回おかげで、みんなでけっこう本気で雪合戦をした時のことを思い出した。
記憶は、少しのヒントでよみがえる。

最近、姉がパソコンのインターネットを覚えた。時々コメント欄に登場する。
そうすると、同じ家で長年過ごしながら、ほんとうに覚えていることが全くちがうのに驚く。
同じ家にいたんだろうかと思うほど。
一緒に旅をした時の記憶も、まったく別のことが残っている。
ほんとうに不思議だなあと思う。

(写真:教師をやめてちょうど1年目に森林公園にいった時のもの。お母さん達が企画してくれて、うれしい対面となった。1年に1度の集いは、それから数年、息子が生まれるまで続いた)

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