紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

父の残した切手

2006-02-28 07:15:53 | 15・心に残ること
父は一時切手を蒐集していた。一枚10円から、15円、20円、30円、高くても50円の時代である。シートで残っているのもたくさんあったのだけど、特に集める趣味もないし、わざわざ売る気もなかったので、姪と二人で山分けした。
姪も私も、誰かに手紙を書いたりする時には、一般的な切手ではなく、記念切手で出すのが好きなのである。

それで、最近手紙を出す時には、ずらーっとたくさんの切手を貼って出している。
これが不思議なもので、時々、私の手元にもどってくることがある。それも一度ではなく、何度も。ふつうは、一度出した封筒などもどってくることなどないのに。
トップの写真も、仕事関係の人に送った資料を返してくれるにあたって、また私が送った封筒に入れてもどしてくれた。
あらら、またこの切手たちに会えたのね。という気持ちで受け取った。なつかしいような感じ。

しかし、50円切手は、まだ使えるけど、15円切手になると、なかなか使うチャンスがない。300円分貼ろうと思うと、なんと20枚!! そんなスペースが封筒にあるだろうか。もしかしたら、一生かかっても、使い切れないかも知れない。

これからも、このBlogを見ている誰かが、たくさんの切手の貼ってある封書を受け取るかもしれないけれど、それは、父の残した切手です。