紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

連句・春の巻

2006-02-15 07:07:33 | 7・連句・俳句・短歌
今年初めてのせっかち歌仙、「春立つ日の巻」が、昨日スタートした。
発句を募集したところ、つぎの句が集まった。まだまだ寒い日が続くけれど、立春を過ぎ、季節はもう春である。
早春らしい句が集まった。

山峽に ふわりふうわり 春の雪  

やわらかき 赤い蕾に 春の雪

早春賦 ふと口ずさむ 旅路かな

春耕の 土に番の 石叩き (セキレイ)

輝いて 瀬音も弾む 春日差し

梅壺の 春は曙 匂ひ立つ

雨粒の きらめく風樹 春立つ日 
    
花嫁を 託す父の背 名残り雪        

河岸に湧く 歓声料峭の 人だかり
  

参加者6人で、名前を伏せて、いいと思う句を選んだところ、今回の発句は、

雨粒のきらめく風樹春立つ日    茶目猫


に決まった。一ヶ月間くらいかけて、楽しく巻いてゆければと思う。

せっかち歌仙とは別に、もっとゆるりゆるり巻いているエマノン歌仙「時雨の巻」が、今月初めに巻き終わった。発句を見ると、ちょうど中越地震の頃なので、足かけ3年。途中で抜けた人あり、途中で加わってくれた人ありで、いつもより時間がかかった。
歌仙は、時事句を詠み込むことも多いので、後からみると、ライブドアが騒がせていた頃の歌仙だと思い出すだろう。

ps)テーブルタグをつかって囲むと、なぜか中の字が小さくなる。どうやると、同じ大きさで書けるのだろうか。(疑問)→文字の大きさを変えるのに成功しました!

(写真:以前歌仙をのせていた同人誌の表紙)