父は、写真が好きな人だった。
写すのも好きだったし、変わったカメラを集めるのも好きだった。
覚えている中で、一番珍しいカメラは、なんといっても、ライター型カメラだったと思う。
オードリー・ヘップバーン主演の「ローマの休日」で、スクープをねらうカメラマンが、アン王女をこっそりと撮ったあのカメラである。
それと同じ物が家にもあった。
他に、変わったカメラといえば、レンズが二つあるもので、それで撮ったフィルムを二枚、台紙にはって専用の眼鏡のような機械で見ると、遠近感のある景色や人が見られた。
この写真はそのカメラで撮った写真のフィルムを一枚だけスキャンしたものである。
その機械でこの写真を見ると、チューリップが前に見えて、人や垣根なんかが後ろに見えるため、臨場感のある3Dのような立体的な写真になるのである。
子どもの頃は、近所のみんなを写したフィルムをスライドにして、父が映写会を開いてくれるのが楽しみだった。当時は幻灯といっていた。みんなで暗くした部屋で集まって見るのは、わくわくするような時間だった。
たまには、物語のフィルムが上映されることもあった。
トップの絵は、トントン作。
明日は父の二回目の命日である。
写すのも好きだったし、変わったカメラを集めるのも好きだった。
覚えている中で、一番珍しいカメラは、なんといっても、ライター型カメラだったと思う。
オードリー・ヘップバーン主演の「ローマの休日」で、スクープをねらうカメラマンが、アン王女をこっそりと撮ったあのカメラである。
それと同じ物が家にもあった。
他に、変わったカメラといえば、レンズが二つあるもので、それで撮ったフィルムを二枚、台紙にはって専用の眼鏡のような機械で見ると、遠近感のある景色や人が見られた。
この写真はそのカメラで撮った写真のフィルムを一枚だけスキャンしたものである。
その機械でこの写真を見ると、チューリップが前に見えて、人や垣根なんかが後ろに見えるため、臨場感のある3Dのような立体的な写真になるのである。
子どもの頃は、近所のみんなを写したフィルムをスライドにして、父が映写会を開いてくれるのが楽しみだった。当時は幻灯といっていた。みんなで暗くした部屋で集まって見るのは、わくわくするような時間だった。
たまには、物語のフィルムが上映されることもあった。
トップの絵は、トントン作。
明日は父の二回目の命日である。