紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

2日目・仙丈ヶ岳(3033m)登頂

2008-05-07 06:42:27 | 3・山の日記
■5月4日

4:00 起床
朝食をすませ、外に出たら、すでに明るく、ヘッドランプはいらない。けれど、後々反省するのは、ここでもうあと1時間(せめて30分)早くでたら、その日の行程が、もう少し楽だった。

長衛荘の前で、アイゼン、スパッツなど装着。行く支度を整える。




5:00 出発。

このような森の中を行く。40年ぶりの大雪ということだったけれど、雪の表面は凍ってなくて、ずぼずぼと踏み抜いたあとがある。その雪のために、その日は、一日中苦戦を強いられる。




2合目~3合目は、アップダウンがあるので、高度がかせげず、相変わらず長い。

7:15  大滝の頭(5合目)
けっこう急登だと思いつつ、5合目に到着。




さらに登ってゆくと、樹林がなくなり、真っ白い雪面が広がる。わくわくする瞬間。




後ろに甲斐駒が岳。




築地山岳会の会長。77歳。
今も現役で築地市場で働いているということで、毎朝2時に起き、市場まで6kmの道のりを歩いて通っているそうである。すごい元気! 健脚!!
山スキーもされるそうで、去年奥様に内緒で新しい板を買ったとか。




9:00 小仙丈。

ものすごい風が吹いている。ここでストックからピッケルに持ちかえる。
ピッケルがなく軽アイゼンのMさんは、ここから引っ返す。




そこからは、眺めもすばらしく、仙丈ヶ岳に登りにきてよかったという気持になる。

左の奥に仙丈ヶ岳が見える。



気持ちのいい斜面を登って行く。



ところどころ、雪がやわらかく、足がもぐって、時間をとられる。

この人だかりは、足がすっぽり埋まった良流娯さんを救出してくれている、他のパーティーの人たちも混ざっている。




稜線歩きに時間がかかり、11:00までに仙丈ヶ岳に着かなかったら、そこから引っ返すことになる。その日最終のバスに乗り込む、それがぎりぎりの時間。みんなで慎重に急ぐ。




がんばって登り続け、とうとう最後の登りにさしかかる。上は山頂。




10:50 仙丈ヶ岳山頂。
荷物もおろさず記念撮影。私はいつもの「ヤッホー♪」を送りたいと、携帯をいじっているが、とうとう送る時間がなかった。




いつか登った北岳を背景に、ピッケルデビューした良流娯さんが、登頂できて喜んでいる。よかったね、登れて。




11:00 下山開始。
もうちょっと長くいたかったが、とても無理であきらめる。




12:10 小仙丈。

その少し下で、シリセードーを楽しむ。




まだらもようの雷鳥に会う。カワイイ!




14:15 長衛荘
  
ここに14:00に到着していないと、間に合わない。
そうしたら、長衛荘のおかみさん、小松さんが途中まで、リュックだけ運んであげるといってくれる。そのおかげで、助かった。重い荷物を持っていたら、とても16:00の最終バスには間に合わなかった。

16:00 最後尾の私と良流娯さん、歌宿のバス停に到着。
11時間歩行の一日だった。昼ごはんを食べる時間はとれず、行動食のみ。疲れたけど、登れたので最高の登山だった。