紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

「歌仙の愉しみ」

2008-05-24 06:52:17 | 7・連句・俳句・短歌
連句仲間、大岡信、岡野弘彦、丸谷才一著による歌仙の本である。
8歌仙が掲載され、座談会形式で、それぞれが詠んだ句の説明をしている。

帯の文章より(丸谷才一「わたしたちの歌仙」)
四十年もつづけたあげくしみじみ思ふのは、この遊びをはじめた人は天才だといふことですね。碁将棋や麻雀の発明者も偉いけれど、こっちもそれに劣らない。(中略)さういう快楽がまだまだしられてゐないのは、われわれの文明にとってかなり残念なことと慨嘆したい。俳句もいいけれど、わたしに言はせれば、歌仙のおもしろさはまた独特なものである。一度ぜひお試しあれ。」

40年もあきずに続けているのがすごい。私たちは長いなあと思っても、まだ15年。これからも細々と続けてゆきたい。

ところで、この本は、買ったものの、まだ読んでいない。
6月にヨーロッパの旅に行くのだけど、旅のおともは何の本にしようか、いつも悩む。厚い本はだめだし、たくさん持ってもいけない。できれば、何回か読める本というのが望ましい。
そして、今年持っていく中の1冊に、この本を選んだのである。