紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

寝台列車

2010-05-27 17:10:43 | 8・山と旅の思い出
我が家の子ども達が小さかった頃、寝台列車に乗るのが好きだった。
最近ではもう、走っていないが、熊本に行く列車、大分に行く「富士」は夏休み、春休み、何度も乗った。
青森に行く「はくつる」にも何度も乗った。その列車に乗る子ども達の本を書いたこともある。(ブルートレインでいこう!)

その後、ブルートレインは廃止されたりしたので、最近では、北アルプス登山の時に、金沢や富山に行く寝台に乗るくらいだった。

それが、この間鳥海山に行くのに久しぶりに「あけぼの」という寝台列車に乗った。
上野駅から乗るのも、なつかしい。新幹線が走るようになってから、乗車するのは、東京駅になってしまったから。

やってきたのが、昔ながらのブルートレインだと知った時は、旅心をそそられた。




けど、この寝台車。今まで乗った列車とは、並びが違う。
私が乗ったのは、B寝台個室(ソロ)なのだけど、線路に平行に個室がある。
通路をはさんで、二段になった個室が二列並んでいる。

そして、今まで乗ったのは、個室の中に、寝台と少し通路があったけど、これには、通路が全くない。

中に入って、寝るところを作ると、もうドアも開けることができない。究極の狭さというか、最小のスペースで一人分の寝床を確保できるようになっている。

手前の板をのばして、その上にマットレスを置いて、寝る。寝台の下に少し荷物は置けるけれど、大きな荷物はおけない。

 

太平洋側を通らずに、新潟を経由して、日本海側を通って行く青森行き寝台列車があるというのも、初めて知った。
朝起きたら、月山が見えた。

この寝台列車を見て、ずっと以前、良流娯さん母子とアメリカ横断旅行をした時のことを思い出した。
あの時も寝台を組み立てると、ドアがあかなかった。だけど、あの寝台には、トイレも洗面台もついていた。狭いながらも、なかなか工夫されていた。

また、いつか列車にあきるほど揺られて旅をしてみたくなった。