◇ 暴落してもパターン変えず = 調べてみて驚いた。日経平均は5日に600円近く、6日には1000円を超えて下落した。たしかに日銀はこの両日とも、ETFを買っている。しかし、その額はともに731億円。これまで午前に値下がりすると午後になって買っていた金額と全く変わりがない。まことに日銀らしい、融通性のない対応だった。結果は”焼け石に水”だったに違いない。
株価が値上がり基調を続けていたときにも、日銀は午前中に下落すると午後に購入してきた。ほとんど731億円ずつ。しかし、こんな買い入れは不要ではないか。株価の正常な形成にとっても、弊害が多い。それよりも、午前中に大幅下落したときだけ出動する。そして1000億円単位で買い付ける。こうすれば、株価の下落幅を確実に縮小することができる。
日銀は「それでは継続的な資金供給ができなくなる」と言うかもしれない。だが世の中はカネが余り過ぎ、日銀がいくら現金を放出しても、借り手が見付からない。どうしても資金供給を続けたいのであれば、買い取りの対象を社債などに広げたらいい。日銀はもっと頭を柔らかくしたらどうだろう。
今回の状況をみても判るように、株価の急落はアメリカ→日本→アジア→ヨーロッパへと伝搬する。その勢いが日銀の大量買い付けで抑制されれば、世界中から感謝されるだろう。そのときGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などの大型ファンドが連動すれば、効果はもっと大きくなる。政府も真剣に考えてみてほしい。
≪8日の日経平均 = 上げ +245.49円≫
≪9日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
株価が値上がり基調を続けていたときにも、日銀は午前中に下落すると午後に購入してきた。ほとんど731億円ずつ。しかし、こんな買い入れは不要ではないか。株価の正常な形成にとっても、弊害が多い。それよりも、午前中に大幅下落したときだけ出動する。そして1000億円単位で買い付ける。こうすれば、株価の下落幅を確実に縮小することができる。
日銀は「それでは継続的な資金供給ができなくなる」と言うかもしれない。だが世の中はカネが余り過ぎ、日銀がいくら現金を放出しても、借り手が見付からない。どうしても資金供給を続けたいのであれば、買い取りの対象を社債などに広げたらいい。日銀はもっと頭を柔らかくしたらどうだろう。
今回の状況をみても判るように、株価の急落はアメリカ→日本→アジア→ヨーロッパへと伝搬する。その勢いが日銀の大量買い付けで抑制されれば、世界中から感謝されるだろう。そのときGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などの大型ファンドが連動すれば、効果はもっと大きくなる。政府も真剣に考えてみてほしい。
≪8日の日経平均 = 上げ +245.49円≫
≪9日の日経平均は? 予想 = 下げ≫