◇ 調整はほぼ終了した = 株価の急落は何を意味しているのだろうか。いかにも速すぎた上昇スピードに対する市場の自律的なブレーキで、一時的な調整だという見方。その一方で、株価は長く続いた景気回復が最終局面に到達したことを示しているという見方。市場では、この2つの見方がほぼ拮抗しているようだ。どちらが正しいかを判断するのには、もう少し時間が必要だろう。
日米の株価がそろって急上昇を始めたのは、昨年9月の中旬。そのときのダウ平均は2万2057ドル、日経平均は1万9546円だった。それがダウはことし1月26日に2万6617ドル、日経平均は1月23日に2万4124円の高値を付けている。この間の上げ幅はダウが4560ドル、日経平均は4578円に達した。
この高値と先週の終り値を比較すると、ダウは2426ドルの下落。日経平均は2741円下げている。これでダウは急上昇分の53%、日経平均は60%を失った。超スピード上昇に対する調整としては、十分な反落だとみていい。また高値からの下落率は、ダウが10%、日経平均は11%を超えている。ここからみても、調整はほぼ終了したと考えていいだろう。
ただ、これだけ大きく株価が下落すると、どうしても後遺症が残ってしまう。たとえば経営者が将来見通しに慎重となり、これが株価に悪影響を及ぼす。また一般の投資家も売り急ぐのは止めたとしても、買い控えてしまいがちだ。そうした環境のなかで市場は神経質になっており、ちょっとしたニュースに揺さぶられることも少なくない。
(続きは明日)
≪13日の日経平均 = 下げ -137.94円≫
≪14日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日米の株価がそろって急上昇を始めたのは、昨年9月の中旬。そのときのダウ平均は2万2057ドル、日経平均は1万9546円だった。それがダウはことし1月26日に2万6617ドル、日経平均は1月23日に2万4124円の高値を付けている。この間の上げ幅はダウが4560ドル、日経平均は4578円に達した。
この高値と先週の終り値を比較すると、ダウは2426ドルの下落。日経平均は2741円下げている。これでダウは急上昇分の53%、日経平均は60%を失った。超スピード上昇に対する調整としては、十分な反落だとみていい。また高値からの下落率は、ダウが10%、日経平均は11%を超えている。ここからみても、調整はほぼ終了したと考えていいだろう。
ただ、これだけ大きく株価が下落すると、どうしても後遺症が残ってしまう。たとえば経営者が将来見通しに慎重となり、これが株価に悪影響を及ぼす。また一般の投資家も売り急ぐのは止めたとしても、買い控えてしまいがちだ。そうした環境のなかで市場は神経質になっており、ちょっとしたニュースに揺さぶられることも少なくない。
(続きは明日)
≪13日の日経平均 = 下げ -137.94円≫
≪14日の日経平均は? 予想 = 上げ≫