◇ ジェットコースター相場 = ニューヨーク市場で先々週末に端を発した今回の株安は、先週も激しい上下動を繰り返しながら急落した。ダウ平均は5日と8日の2日にわたって、1000ドルを超す過去最大級の下げを記録。週間では1330ドルの大幅下落となった。つれて日経平均も、週間1892円の大幅安となっている。1日の値動きも大きく、たとえば6日のダウ平均は値幅が1167ドルに達した。
株価が暴落したきっかけは、アメリカの長期金利が上昇したことにあった。債券の利回りが上昇したことで、株価の割高感が強まったと解説されている。この説明は誤りではない。しかし基本的な株安の原因が、昨年秋以降のあまりにも速すぎた株価上昇のスピードにあったことは間違いない。その意味からすると、これだけ下げれば“調整”は十分に済んだと言えないこともない。
ただ相場がこれだけ荒れると、市場には後遺症が残ってしまう。このため一気に下がったジェットコースターがここから反転上昇するのか、それとももう1回下降するのか。現状では判断し切れない。とにかく相場の変動幅が、早く縮小することが先決だろう。今週は市場にその兆候が表れるか。そこが最大の注目点になる。
今週は13日に、1月の企業物価。14日に、10-12月期のGDP速報。15日に、12月の機械受注。アメリカでは14日に、1月の消費者物価と小売り売上高。15日に、1月の工業生産と生産者物価、2月のNAHB住宅市場指数と2月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また14日には、EUが10-12月期のGDP改定値を発表する。
≪13日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
株価が暴落したきっかけは、アメリカの長期金利が上昇したことにあった。債券の利回りが上昇したことで、株価の割高感が強まったと解説されている。この説明は誤りではない。しかし基本的な株安の原因が、昨年秋以降のあまりにも速すぎた株価上昇のスピードにあったことは間違いない。その意味からすると、これだけ下げれば“調整”は十分に済んだと言えないこともない。
ただ相場がこれだけ荒れると、市場には後遺症が残ってしまう。このため一気に下がったジェットコースターがここから反転上昇するのか、それとももう1回下降するのか。現状では判断し切れない。とにかく相場の変動幅が、早く縮小することが先決だろう。今週は市場にその兆候が表れるか。そこが最大の注目点になる。
今週は13日に、1月の企業物価。14日に、10-12月期のGDP速報。15日に、12月の機械受注。アメリカでは14日に、1月の消費者物価と小売り売上高。15日に、1月の工業生産と生産者物価、2月のNAHB住宅市場指数と2月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また14日には、EUが10-12月期のGDP改定値を発表する。
≪13日の日経平均は? 予想 = 上げ≫