経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

墜落する アメリカ経済 (下)

2020-04-09 08:10:07 | アメリカ
◇ 難関を越えればV字型の回復へ = もともとアメリカ人は、借金を苦にしない国民だ。長年の金融緩和でその性癖が助長され、いまは企業も個人もいろいろな形で多くの借金を背負っている。そんな状態で景気が急落すると、返済不能の企業や個人が続出するのは当然のこと。多発すれば信用不安が起こり、それが金融機関の倒産に発展すれば金融危機となる。リーマン・ショックの再燃だ。

FRBはこうした危機を未然に防ぐため、これ以上はないという緩和策を導入した。市場から国債や社債を“無制限に”購入する政策である。だがFRBがカネを注入できる相手は、金融機関に限られている。不良債権の増大を恐れて金融機関が融資を断れば、企業や個人は倒産してしまう。また地方の金融機関が信用度の低い証券などを買い込んでいれば、経営不安は免れない。コロナ不況に加えてリーマン・ショックの再来は、ぜがひでも避けたいところだ。

こうした難関を乗り越えられれば、景気はV字型に急回復するだろう。地震や大洪水と違って、道路や生産設備などの社会インフラは損傷していないからだ。ヒトやモノの移動が自由を取り戻せば、経済は自立的に反発する。その反発力は、かつてないほどの強さになるに違いない。

問題はその時期だろう。まずコロナ肺炎が終息の兆しを見せる。しだいに規制が解除され、経済が上向きに動き始める。トランプ大統領はその時期を6月ごろと読んでいるようだが、むろん確証はない。秋になるのか年末になるのかも、いまのところは不明だ。いずれにしても、その兆候を最も早く掴むのは株式市場だろう。まだ難関が控えているから、二番底の可能性も大きい。しかし、その時期はいずれ訪れる。そのときは戦後最大の買い場になるかもしれない。

       ≪8日の日経平均 = 上げ +403.06円≫

       ≪9日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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