◇ 完全回復へは至難の道 = 新型コロナ・ウイルスが最初に人類に憑りついたのは昨年末ごろ、中国の武漢市だったと考えられている。したがって、最初にコロナで苦しんだのも中国だった。その中国があさって17日、ことし1-3月期のGDP速報を発表する。マイナス成長に陥ることは避けられないとみられるが、どの程度まで落ち込むのか。また、その後の展望はどうか。世界中が注視している。
日経新聞が中国経済を研究している内外のエコノミスト29人を対象に集計したところ、1-3月期の実質成長率は予想の平均値でマイナス3.7%となった。なかにはマイナス10%を予想した人もいたという。いずれにしても、昨年10-12月期のプラス6.0%から急落する。中国経済がマイナス成長に陥るのは、文化大革命で揺れ動いた1976年以来のことだ。
中国政府は「コロナの流行はピークを過ぎた」と宣言、4月8日には武漢市の封鎖を全面的に解除した。しかしコロナ災害の後遺症は強く残っており、経済活動の回復は鈍い。たとえば3月の新車販売は前年比で43.3%の減少。自動車工場の稼働率は4割にとどまっている。工場閉鎖で帰郷した出稼ぎ労働者の復帰も、かなり遅れているようだ。
海外諸国にもコロナが蔓延したため、輸出も伸びない。こういう状態が続くとみられるため、今後の景気回復も急速には進まないと考えられている。たとえば4-6月期の成長率は1-3月期よりは改善するが、プラス成長に戻れるかどうかは判然としない。ことしを通じての成長率も3.3%程度という見方が強い。仮にそうなれば、19年の6.0%成長から、大きく減速することになる。
≪14日の日経平均 = 上げ +595.41円≫
≪15日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経新聞が中国経済を研究している内外のエコノミスト29人を対象に集計したところ、1-3月期の実質成長率は予想の平均値でマイナス3.7%となった。なかにはマイナス10%を予想した人もいたという。いずれにしても、昨年10-12月期のプラス6.0%から急落する。中国経済がマイナス成長に陥るのは、文化大革命で揺れ動いた1976年以来のことだ。
中国政府は「コロナの流行はピークを過ぎた」と宣言、4月8日には武漢市の封鎖を全面的に解除した。しかしコロナ災害の後遺症は強く残っており、経済活動の回復は鈍い。たとえば3月の新車販売は前年比で43.3%の減少。自動車工場の稼働率は4割にとどまっている。工場閉鎖で帰郷した出稼ぎ労働者の復帰も、かなり遅れているようだ。
海外諸国にもコロナが蔓延したため、輸出も伸びない。こういう状態が続くとみられるため、今後の景気回復も急速には進まないと考えられている。たとえば4-6月期の成長率は1-3月期よりは改善するが、プラス成長に戻れるかどうかは判然としない。ことしを通じての成長率も3.3%程度という見方が強い。仮にそうなれば、19年の6.0%成長から、大きく減速することになる。
≪14日の日経平均 = 上げ +595.41円≫
≪15日の日経平均は? 予想 = 下げ≫