◇ 「滝つぼが見えた」--NY市場 = ダウ平均は先週640ドルの値下がり。強気と弱気が交錯していたが、金曜日になって大きく売り込まれた。原因はFRBによる厳しい金融引き締めが目前に迫ってきたこと。来週の決定会議で「0.5%の利上げと量的引き締めの開始」が決まることが確実となった。ずいぶん前から覚悟はしてきた市場だが、やっぱり”滝つぼ”が見えると怖くなったらしい。
日経平均は先週12円の値上がり。コロナ規制の解除で経済の正常化が進むという期待もあったが、円安の進行で結果は行ってこいに終わった。アメリカの金利が上昇すれば、円安はもっと進むだろう。財務相や日銀総裁が口先介入しても、効き目はなさそうだ。したがって東京市場も、来週のFOMC(公開市場委員会)までは動きがとれない。
アメリカでは住宅ローン金利が急上昇し、株式市場では住宅関連銘柄が幅広く売られた。これまでは「金利上昇→債券市場への資金移動」という形を心配してきた市場だが、これからは「利上げの実体経済への影響」を注視する必要があるわけだ。こういう意味からも、間もなく始まる3月期の企業決算が重要になってくる。
今週は26日に、3月の労働力調査。28日に、3月の鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数。アメリカでは26日に、3月の新築住宅販売、4月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。28日に、1-3月期のGDP速報。またEUが29日に、1-3月期のGDP速報。中国が30日に、PMI製造業・非製造業の景況指数を発表する。
≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週12円の値上がり。コロナ規制の解除で経済の正常化が進むという期待もあったが、円安の進行で結果は行ってこいに終わった。アメリカの金利が上昇すれば、円安はもっと進むだろう。財務相や日銀総裁が口先介入しても、効き目はなさそうだ。したがって東京市場も、来週のFOMC(公開市場委員会)までは動きがとれない。
アメリカでは住宅ローン金利が急上昇し、株式市場では住宅関連銘柄が幅広く売られた。これまでは「金利上昇→債券市場への資金移動」という形を心配してきた市場だが、これからは「利上げの実体経済への影響」を注視する必要があるわけだ。こういう意味からも、間もなく始まる3月期の企業決算が重要になってくる。
今週は26日に、3月の労働力調査。28日に、3月の鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数。アメリカでは26日に、3月の新築住宅販売、4月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。28日に、1-3月期のGDP速報。またEUが29日に、1-3月期のGDP速報。中国が30日に、PMI製造業・非製造業の景況指数を発表する。
≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ≫