◇ 束の間だった雨の切れ目 = 先週のニューヨーク市場は久しぶりに悪材料もなく、週初から買いが優勢だった。ところが金曜日になって、中国がアメリカの第4弾制裁関税に対する報復措置を発表。アメリカ製品5078品目について、5-10%の関税を追加した。これに対してトランプ大統領は直ちに対抗、すでに実施している第1-3弾の税率を25%から30%へ引き上げ。さらに9月に予定する第4弾の関税率も、10%から15%に引き上げると発表した。
これで久しぶりに小康状態を保っていた米中間の緊張は、いっぺんに吹っ飛んだ形。ダウ平均は金曜日だけで600ドル以上も下落した。結局、週間では257ドルの値下がり。米中間の関税引き下げ競争は、想定外の深みにまで突入。今後も早期に解決する見込みは全くなくなった。このため今週の市場は、初めからどしゃ降り状態のなかで始まることになる。
中国の発表は、東京市場が終わってからだった。このため日経平均は、その影響を受けていない。先週は292円の値上がりで終わっている。しかし今週はその影響をモロに受けて始まる。円相場も1円ほど上昇しており、今週はどの程度の下げで踏みとどまるかが焦点となりそうだ。
今週は27日に、7月の企業向けサービス価格。30日に、7月の労働力調査、鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数。アメリカでは27日に、6月のFHFA住宅価格と8月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。29日に、4-6月期のGDP改定値と7月の中古住宅販売。また中国が31日に、8月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪26日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
これで久しぶりに小康状態を保っていた米中間の緊張は、いっぺんに吹っ飛んだ形。ダウ平均は金曜日だけで600ドル以上も下落した。結局、週間では257ドルの値下がり。米中間の関税引き下げ競争は、想定外の深みにまで突入。今後も早期に解決する見込みは全くなくなった。このため今週の市場は、初めからどしゃ降り状態のなかで始まることになる。
中国の発表は、東京市場が終わってからだった。このため日経平均は、その影響を受けていない。先週は292円の値上がりで終わっている。しかし今週はその影響をモロに受けて始まる。円相場も1円ほど上昇しており、今週はどの程度の下げで踏みとどまるかが焦点となりそうだ。
今週は27日に、7月の企業向けサービス価格。30日に、7月の労働力調査、鉱工業生産、商業動態統計、住宅着工戸数。アメリカでは27日に、6月のFHFA住宅価格と8月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。29日に、4-6月期のGDP改定値と7月の中古住宅販売。また中国が31日に、8月の製造業と非製造業のPMIを発表する。
≪26日の日経平均は? 予想 = 下げ≫