魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

勝負すべき時なのか

2010年01月12日 | ワイン ~2019年
本日の試飲です。




2009 アシュトンケルダー シャルドネ
  (南ア、シャルドネ種、白、800円程度)


ラベルには「UNWOODED」の文字があります。
つまりはステンレスタンク。


香りはさわやかなレモンや青い柑橘、青草、ミントなど。

味わいは香りのようにさわやかでありつつ、クリアできれい
です。複雑味こそありませんが、誰もが好感が持てるクリーン
さときれいな酸、ほんのちょっとしたとろみ。


無難なシャルドネですので、個性もなく、大した面白さや
期待感も少ないでしょうが、これはこれで無難で優等生的
出来でしょう。誰が見ても、いろんな角度から見ても悪くは
ありません。


欲を言えば、あと半年くらい待ってやると、きっと熟した
果実味、ちょとだけですがまろやかで「らしい味」になっていく
だろうと思います。





ところで最近、インデントのリストを見ていて思うのですが、
予想よりあまり安くならないようです。
ある程度のところで、景気の良い国のお金持ちの買いが入るため
なのでしょうか。


今が買い時なのかも?
ブルゴーニュで言いますと、例えば「偉大な2005年もの」は他の
ヴィンテージよりもちょっと高くても、やはり今買っておかない
と後悔しそうな気もします。
多分78、85、90年よりも偉大です。



2009年が良い!と言われていても、多分05年ほどの完成度がある
かどうかは難しいでしょう。何十年経ってもこんな偉大な年が
来るという保証はなさそうです。特筆すべきは、果実味がなかなか
衰えない年のような気がします。同じく良年の02、03年は案外
熟成も普通どおり早そうです。99年の方がタイトで長持ちする
かもです。


この不況の時に一か八かのは危険でしょうか。

でも最高の05年を買うなら今のうちしかないのです。
(もうとっくに買えない銘柄もありますけど)

マークしておいてくださいね。あとから「何であの年をもっと買って
おかなかったんだ~!」となりそうな予感がします。

コメント
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