魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

安物買いの銭失い

2011年10月06日 | ワイン ~2019年
うーーーん、やっちゃいました。


輸入元のセール品、残り僅かなので思わず「買い」をしました。


今まで3千円超の仕入れ値のワインが、千円台前半。

「なんじゃこりゃ~!」残り数ケース。「これは買わねば!」となりますよね。


ものはこれでした。





とあるイタリアワイン。


開けてみると微発泡。「まあ刺激はそのうち消えるさ」とか「このボトルだけ
かな?」とかまだちょっと贔屓目に心の中で擁護してみる。


飲んでみると、古典イタリア特有のカツオブシだしやヨード風味満載。
それはまあ良いんだけど、問題は果実味のへたり方と余韻のプッツン。

もしやどこかの地点で熱劣化とか、何か問題があったのでは?とも思わせる。
(造り手でもない私程度の未熟者ですので本来の味までは分かりません)

これが健全でも当店のカラーとはまったく異質のものです。
これをお客様にお奨めする自信がまったく沸きませんでした。


今までのセールでは結構「買い」が成功していただけに、今回はショック!

やはり「安物買いの銭失い」というリスクをあらためて心に刻みました。

そして飲まないで仕入れることの恐ろしさも同様に。


これをお読みの皆様、飲まずにいきなり買う時、はずれる確率って結構高かった
りしませんか? 安いワインほどそれは大きいんじゃないでしょうか。





さて、こういう時はどうするかって?

はいはい、自腹で送料を払って、残りを輸入元に返品します。
(経費にも計上しません。自腹です)


もちろんただ、返品だけするのは申し訳ないので、新たに仕入れをおこして
赤伝票分を相殺させます。こういった時の輸入元の担当の方との信頼関係が
とても大切なんです。(ロット数があって新たに数十本仕入れ)

この輸入元の担当の方はちゃんと誠意を持って対応していただけました。




そんな訳で、私の落ち込みは相当です。

最近、曲作りは紆余曲折で迷いに迷ってるし、口内炎は痛くて収まらないし、
ぎっくり腰気味で痛いし、爪は折れるし・・・調子が出ません。


世は「長崎くんち」だとかいって盛り上がっていますが、私はどうやら低空
飛行でしばらくおとなしくしているかなあ。


そう言いながらも本日は試飲会で見つけた美味しいワインが入ってくる予定です。
めげてばっかりではいられません。良いものからお奨めしていきますね。


コメント (2)
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