魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

くんちの日のピノ

2011年10月17日 | ワイン ~2019年
私の住む町、大浦地区では「大浦くんち」でした。


よく県外の方が「大浦君の家」と思われる方がいるようですが、
(長崎くんちも長崎君の家とか)「くんち」は神社のお祭りです。


大きな規模の「長崎くんち」(街ぐんちとも呼ぶ)のあとその周りにある
ささやかな地方区の「大浦くんち」ですから、規模が1/100くらいかもしれ
ません。そして「くんちばか」なる種族も多分存在しません。


長崎市内では他にもいろんな町々でささやかな「ローカルくんち」がありま
す。しかし盛り上がりはいまいちって感じで、いつまで存続できるのか疑問
だったりもします。やる意義やモチベーションが続くんだろうか?と。

だって町自体が変わり、商店街は衰退し、コミュニティや人々のつながりも
変化してきたからです。





ちょっと自分の住む地区や町の変遷に思いを馳せながら
飲む今夜のワインはこれ。








2009 ブルゴーニュ ピノ(ドミニク・ガロワ)
   (仏、ブルゴーニュ、ピノ種、赤、2千円台)

ブルピノとしては気持ち、ちょびっと重めの香りです。明るいイチゴ、カシスや
ミネラル、スパイス、土っぽさ、革などの香りがあります。

味わいはやや厚みのある層も感じられます。これは2009年ゆえのものでしょう。
同じものの2008年はかなり薄くて、味わい深いエキス分はわかるものの、やはり
軽くてもの足りませんでした。

居がジュヴレ・シャンベルタン村近辺ですからもっと濃くてもいいのでしょうが、
重量感に躍起になるドメーヌではなさそうです。

まあ、これはこれでいいとは思いますが、何かもうちょっとあれば良いのに・・・
とは感じます。


神社の日にワインを飲むなんて・・・私は信徒でもなんでもないのですが、時代
は遥か昔とは違って単純ではなく、いろんな価値観や人や物が交錯するのが現代
ってことなのでしょう。
お供えにワインも普通に上がっている時代ですからね。


コメント (2)
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