LOVE モータサイクル 団塊世代のバイクライフ

02年式の古いロードキングで、ツーリングやキャンプを楽しんでいます。

グランドサークルツーリング 6/23 ⑮ ブルーマウンテン

2012-07-09 21:53:13 | 2012北米ツーリング

アメリカ人は、親切な人が多いと感じた旅でしたね。 体はでかいし、からだ中、墨だらけの人がいっぱいいるし、一見怖そうに見えるけど、とってもフレンドリーでした。
今度のYoさんの時にも、いろいろと情報を伝えてくれて、ありがたかったですね。

私たちの前に滑り込んできた車の助手席の女性(アメリカ人の年齢が判らない。若いのか?年なのか?)が、「あなた達、バイクの仲間なの?」らしい事を聞いています。

「そうだけど」と言うと、堰を切ったようにしゃべり始めるのだけど、残念ながらヒヤリング能力が・・・・・(涙)

速すぎて聞き取れないじゃないか。

かろうじて聞き取れたのは、クラッシュ ポリス エンビュランスなどの言葉。 バイクが事故を起こして、救急車が対応している。 バイクの男性が怪我をしていると言っている事は判った。

How far is it here to the crash area?と聞くとツエロボマイルズと言ったような。 

こちらの文法がむちゃくちゃだから、正しく伝わっているかどうか気になるのだけれど、「トゥエンティ」じゃなかったよな。 

もう、こちらも慌ててしまって、聞き取れない英語が、さらにひどい事になってきています。

「やっぱり12マイルほど先で事故ったみたい。 けがもしているようだと言ってるし。でも、警察も救急車も来ているって」とみんなに伝えた。

だれか、現場まで様子見に走ってみるか?と言う人もいたのだけど、その人がどこかで事故を起こした場合、もっと面倒なことになるので、この場で連絡を待つことにした。

再度、携帯で連絡を取ろうとするが、通じない。

さらに待つこと20分。 また、乗用車が滑り込んできて、仲間か?みたいな事を言います。

こちらの夫婦は、より詳しくけがの内容を伝えてくれて、ブロークン ヒップボーン レッグボーン ショルダー ハート  エンビュランスなどと言っている。

どうやら、骨折しているようで、足と腰と肩もけがをしているらしい。 でも救急隊員処置が始まっているから、もうすぐ来るのかも」と、みんなに伝えた。

意識はあるのか?と聞きたいのだけど、意識って単語はなんだったっけ? 言葉が出てこない。 む~ん。英語の勉強をちゃんとしておけばよかった。    

なんだっけ? コンシャス?だったっけ? Is he consious?とでも言えば、通じたのかな? ま、生きてはいると言うし、他人を巻き込んではいないので、それだけでも良かった。

あれ?いつの間にか、生きているかどうかを聞いたのだろう?  Is he alive?とか。

 
まだ、心配そうに出発しないでいる車の家族にお礼を言って、出発してもらった。

 

Yoさん、1時間前までは、こんなに元気でツーリングを楽しんでいたのでしたけどねぇ。


しばらくすると、パトカーが私たちの前に滑り込んで来て、警官が二人降りてきた。 

うわ!本物だって、こんな時に不謹慎ですが思っている自分がいました。 腰にはピストルを、2つも付けているじゃないかとか。

降りてきた警官のうち、年齢が上みたいな方が、メンバーの一人に話しかけたようで、そのメンバーから呼ばれて行ってみた。

パトカーの所に行ってみると、まず、「英語がしゃべれるか?」と聞くんだね。 こりゃあ、Mさんとのやりとりで相当困ったんだろうなと。

で、「少しは判る」と言うと、子供にでも話すように、ゆっくりとした言い方で、「これから病院に行くので、バイクでついてこい」と。 

「一人か?全員か?」と聞くと「全員だよ」などと言うので、「お~い。 いまからパトカーの後をついて病院に向かうよ。すぐ準備をして」と声をかけて、全員、病院向けにスタートです。

町に向かって、青いランプをきらめかせながら疾走するパトカーに後ろを、ウルトラ、ソフティルのハーレー集団がヘッドライトと補助灯をあかあかと点灯させて走ります。 

なんだか、ツーリング中のバイク軍団が逮捕されたみたいに見えたかもしれませんね。

次から次に起こるアクシデントに、「あちゃぁ、この旅は、これからどうなるんだろう」と、不安を抱えたまま、ハーレーを走らせました。 

ぎらぎらと、照りつけていた太陽も、やっとその勢いを無くしてきて、頭上には夕映えの空が広がっていました。 はぁ~ 


グランドサークルツーリング 6/23 ⑭ フリー走行

2012-07-09 07:07:20 | 2012北米ツーリング

そろそろ、Us163 州道163の交差点にぶつかりそうな所までやってきました。
私の前方100mほどの所を、バイクを走らせているのは、IさんとFさん、私はその後ろからゆっくりとバイクを走らせています。

目的地のガソリンスタンドが見えてきましたね。 前の2台がT字交差点信号に向かおうとするので、合図をして左手のガソリンスタンドに乗り入れます。

すこし遅れて、Hさん、社長夫妻、Yさん夫妻のバイクもスタンドに入ってきました。
あと、到着していないのは、ソロで参加しているYoさんとサポートカーだけです。Photo_5

最後に入ってきたYさんに、Yoさんはどこらあたりを走っていたのか聞いてみると、そんなに離れていなかったので、10分もすれば到着するのじゃないかとのこと。

その間に、ガソリンを入れておくことにしました。 それにしても、ふるぼっちぃスタンドですね。

給油機の所にバイクを持って行って、ガソリンを入れようとするけど、ポンプが動かない。

どうやら壊れているポンプもあるようで、そんなホース金具にはビニールが巻き付けてあったりします。それもボロボロになっているし。
ちゃんと修理をしないんだろうか。 それとも、修理しても、すぐに壊れてしまうんだろうか。

ここも、他のアメリカのガソリンスタンドと同じように、店内は雑貨や食料品などを売っていました。 この画像は、別のもっと綺麗なスタンドですけどね。

Gasstation

ガソリン補給は、レジでポンプを開けてもらってから、カードでも現金ででも支払えば良いんですけどね。 その時には、まだやり方を誰も知らなかったんです。

6台とも、誰一人、燃料を入れる事ができずにサポートカーが到着するのを待っていると・・・・・

あれ?パトカーのサイレンの音が聞こえる。 どうやら、左手のブランディングBlandingの町方向から聞こえて来るみたいだ。2_2

サイレンの音がだんだん大きくなってきたかと思うと、走ってきたパトカーはガソリンスタンドの角のT字交差点を右折して、ついさっき私たちが走ってきた方向に曲がって走って行くじゃないか。



あれ? なんだか不吉な予感が。 何かあったかな。 Yoさんに何にもないといいけど。

続いて、真っ赤な消防車か?と思えるような救急車も、サイレンを鳴らしながらパトカーと同じ方向にすっ飛んで行く。1
うん? こりゃあ、きっと何かあったな。

電話をしてみよう!と、店の公衆電話を借りて電話してみてもつながらない。 ショップの店員に携帯を借りて、電話してみてもつながらない。



きっと、何かあったんだ!と確信に近くなってくる。 やっばいなぁ。

店の外に停めたバイクの周りでたむろしている私たちの所へ、一台の乗用車が滑り込んできて・・・・・・・・・・・・・・・

そして、助手席の窓から、慌てた様子で女性が言うんです。

「あなた達、オートバイの仲間なのぉ? あっちのほうでバイクが事故をおこしているわよ」