砂漠をまっすぐに突っ切って走る15号フリーウェイの走行にもようやく慣れ始め、周りの単調な景色にもちょっと飽きてきた頃、脇道の169号地方道に乗り入れました。 緊張感が、ピシッと体を走ります。 こんな表現で判ります?
目的地は、バレー・オブ・ファイヤ州立公園。 片側一車線の道路を、40マイル以上の速度で走ります。 速いなぁ。 ま、対向車なんて、一台も来なかったんですけどね。
砂漠の中に、たった一本だけしかない道を走っていくと、周囲は赤い岩山に変わってきて、その中にぽつんと小さなゲートが見えてきました。
若い係官がいたけど、終日、こんな所で一人で仕事をするって、大変だろうなぁ。って、こんな時、Not of your Business (よけいなお世話だ)っていうんでしたっけ?
こじんまりとした駐車場には、休憩所とバーベキューができるように炉が作ってあるけど、こんな何にも無いところまで、わざわざバーベキューを楽しみに出かけてくるんでしょうかね。
でも、何もないなんて言ったら、怒られそうです。 なにしろ、ここは1億5千万年前の恐竜の時代に、堆積や浸食や隆起を繰り返してできたらしいですからね。
ジュラ紀や白亜紀なんて、恐竜好きならたまらないかも。
駐車場には、野生の山羊が一匹いて、こちらをじぃっと見ていました。 警戒していたのか、餌を期待していたのか。
怒らせると怖いぞ!と脅されたので、近寄らないことにしましたが。
ビッグホーン・シープですかねぇ。 へぇぇ、動物園以外では、初めてみましたね。
ここは、先住民がまつりごとをした場所だと言うことで、壁には壁画も残されていました。
展望台から見える景色も、アメリカに来たぁと感じさせられますが、それにしても暑い。水、
サポートカーの大型クーラーボックスには、よく冷やしたビールと水が何本も入れてあります。 もちろんビール(バドワイザー)はタンデムのリヤシートとホテルに着いた時の一杯用です。
私たちは、水の500mlボトルを1$で買って飲むんですよ。
ショップでは、1$20¢で売っていました。
で、飲みきらずにバイクに積んで走ると、次に休憩の時までにはお湯になっているんです。 まいったな。
Valley of Fireと言われるのは、赤い岩が連なっているので、朝日や夕日を浴びると、燃えているように見えるからなのでしょう。
駐車場からしばらく走ったところに、都会から荒野の中に移り住んでいた人がいたようで、記念碑が残っていました。
道路の左手下が住居跡。 それにしても、すごい所です。
これでも、州立公園ですからね。 国立公園になると、どんな規模になるんだろう。
再び、フリーウェイ15号に乗って、St.Geogeの町でお昼ご飯。
「ハーフ&ハーフ」と頼むと、焼きそばや焼きめし風のが半分づつ、それにおかずが2品選べるシステムでした。
私が選んだのは、焼きそば。 ドリンクは、いちばん小さなカップで注文しましたが、それでも日本のLサイズはありますね。
さて、ザイオン国立公園に向かって、スタートです。