トラム(モノレールなんですね)を降りると、階段の下にターンテーブルがみえてきました。 仲間の顔にも、ほっとした表情が。やっと荷物をうけとれます。
気持ちの余裕なんでしょうね。 小さな子供が、父親らしい男性に猛烈にぐずっているのを見て、「やれやれぇ。子供ならもっときばらんか」とけしかけている人。
日本語だし、鹿児島弁だし。
階段を下りていくと、道祖神と書かれた小さな紙を持った現地手配会社 フリーダムアメリカのKoji Kimura氏がにこにこしながら歩いてくるのを発見。 というか、発見された。
世界共通、笑顔が一番。 緊張がいっぺんに解消しますねぇ。
それぞれのバッグを受け取ったら、空港の外でタクシーを捕まえます。 っても、手配してくれるのは、もちろんKojiさん。
私たちは日陰で待っているんだけど、暑い。 汗が流れることはないのだけれど、それでも気温は40度近くまで上がっているんだという。 驚きですね。
この気温の高さと汗をかかない?事が、後で大変な事態を引き起こすことになるとは、まだ誰も気づいていないんですねぇ。
2台のタクシーと、ダッジのピックアップトラックのサポートカーに分乗して、マッカラン国際空港から8マイル位の所にあるバイクレンタルショップ イーグルライダーに向かいました。
街のど真ん中を走る215号ハイウェイも一般道も、何車線あるんだろう。 広いし信号は赤でも曲がって良いんだし、なんだかよくわからないまま、レンタルショップに着きましたね。
タクシー組は、初めてチップ制度を経験したらしい。
まずは1階のカウンターで、ソロ契約とタンデム契約に分かれて、契約書への記入をすませました。 壁掛けテレビは、Wild Hogs やっぱりねぇ。
レンタル関係の契約が終わったら、2階の部屋で、明日から始まる6日間の安全運転のために、アメリカの交通ルールと道路標識などについて1時間ほどのレクチャーを受けました。
そうかぁ、アメリカの運転の基本理念はSHARE(譲り合い)なんですね。
たしかに、6日間のツーリングの間、日本のような割り込みや無茶な追い越しなどは、いっぺんもなかったぞ。
運転マナーは、日本よりもはるかに良いですね。
レクチャーの途中で、Hさんが突然部屋から出て行ったまま帰ってこない。ん?まだ大事な説明が残っていたのにね。 説明は、Hさんが帰ってくるまで中断でした。
これから6日間を一緒に走る相棒との対面をすませ、ショップの周りを1~2周ほどしてバイクの癖をつかみます。
いつも乗っているロードキングなので、クラッチの繋がる位置くらいがチェックポイントですね。 それにしても、サイドボックスの上は、荷物で擦れた後が残っていて酷いものです。 画像ではぴかぴかに見えますけどね。
サポートカーからヘルメットやグラブを出して、バイクでハーレーショップに向かい、その後ホテルに向かう事にして、レンタルショップを出発。
今日走るのはマッカラン国際空港からイーグルライダーまでの8マイルほどと、そこからハーレーショップまでの6マイルほど、それにホテルまでの7マイルほどの距離です。
20マイル程の短い距離だけど、それでもアメリカツーリングのスタート。
ちょっと、テンションが上がっているのがわかります。
おぉ、車線の道幅が広いので、となりをめちゃでっかいコンボイが抜いていっても余裕ですね。
日本なら、トラックが道幅いっぱい、ぎりぎりをかすめるので、緊張するんだけど。
それに、高速道路料金は無料だし(笑)。
でも、最高速度設定が高いので、最初はちょっと緊張します。
住宅地でも25マイルだし、普通の通りでは45マイル設定。 日本の感覚からすると、これはけっこう早く感じるなぁ。
イオンなどのショッピングモール並の広さの駐車場を持つ、ハーレーディーラー「レッドロックハーレーダビッドソン」に着きました。
さすがにアメリカですね、外も中も広い。 バイクを展示してあるエリアも、その奥にある用品関係などのエリアも広いこと。
アメリカでも最大クラス? まだ、できてから3年くらいしか経っていない、きれいなディーラですね。
ファットボーイに乗っている熊なんて、アメリカ的感覚です。
営業時刻が終わっていたのだけど、いつもなら入れない車両の保管スペースやさらにサービスピットまでも、世界的に有名なヒロさんに案内して貰いました。
ストリートハーレーでの挑戦で、アメリカ国内7記録、世界4記録など、最高速レース史上では知らない人はいないですね。 昨年は時速300kmを達成したので、こんどは200マイルでしょうか。 すごい人に案内してもらって、感激でした。
後ろの列、真ん中がヒロさんです。
まだ、旅は始まったばかり。 ここでは純正の小物パーツを、日本での販売価格の40%ほどで買ってきました。クリヤキンのパーツなども欲しかったけどなぁ。
さて、再びバイクに乗ってホテルに向かいますが、暑くて暑くて汗がとまらない。
こちらに着いたばかりで体はだるいし、バイクを動かしながら、「なんでこんな所まで来てしまったかなぁ」と、嘆くことしきりでした。
後で聞いてみると、ほとんどみんなが「どうして来てしまったのだろう」などと、思っていたんですね。
ついたホテルは、立地条件は最高。 繁華街のど真ん中です。
でも、古いし、部屋に行くにもまるで迷路だし、エレベータで上がったり下がったり、迷って迷ってやっと部屋にたどり着いたときにはヘトヘト。
ベッドメーキングをしていた女性に会えなければ、まだまだ迷っていたのかもしれません。
後から聞いてみると、参加者全員とツアーガイドのKojiさんまでが迷ってしまったということが判明。 ある意味、すごいホテルです。
夕食は、カジノの上にあるバイキングレストラン。
みんな(外国人)は、大量に食べるんですねぇ。 若い女の子も年寄りも、皿に山盛りの食べ物を、取っていました。こりゃあ、太るはずです。
食事が終わったら、シャワーを浴びたかったので、チップ2ドルを渡して、先に一人で部屋に帰りました。
そして、・・・・・・・・・みなさんの期待通り、またまた迷いました。
部屋のある6階に行くのに、うろうろ。 6階に到着してから、自室のルームナンバーをうろ覚えで、うろうろ。
なんとか、ツアーガイドのKojiさんをみつけて、部屋ナンバーを聞いたのだけど、これから先の旅が思いやられます。