峠を越えるとすぐ、オートマンの町です。 険しい山の斜面に、古い街並みが残されていました。
かつてはこの町もゴールドラッシュで沸いたといいますが・・
道幅の広い道路と、屋根付きのウッドデッキの歩道が、アメリカを感じさせてくれます。
道幅が広いのは、昔から馬車やワゴンなどの交通機関が発達していたからなのでしょう。
今は、観光客相手のお土産屋さんやレストランがあるだけ・・・と聞いていたのだけれど、着いたときには5時を過ぎていたので、全部の店が閉店しているじゃないかぁ。
そこにいたのは、野生化したロバと、私たちと同じく、遅れて到着したわずかな観光客だけでした。
ロバは、あちらこちらでお土産を落としていくので、コーナリングの途中で前輪で踏んだらスリップしないだろうか?といらぬ心配などを。
オートマンホテルは、いまはおみやげ屋さんになっていますが、ここも閉店。 二階の隅の部屋にはゴーストが出るという噂もあって、人気スポットなのだそうです。
そのオートマンホテルの前にバイクを並べて、まるで今夜の宿のようです。 本気で、今夜の宿と間違えていた人も何人かいたようでしたが。
オートマン峠を越えて、ほっと一息。 ルート66から別れてモーテルに向かいます。
そろそろ、洗濯もしたいのだけど、この町では、洗濯物を窓の外に干してはいけないみたなんですよね。部屋干ししかないかな。
キングマンの街では、「イージーライダー」で出てくる白い橋が見える場所で休憩。
後ろはBNSF(サンタフェ鉄道)の線路、前を走るインターステーツ40の向こうには、ピーターフォンダとデニスホッパーのどちらかが腕時計を投げ捨ててバイクで走り去っていくシーンで出てくる橋がある所です。
しばらく、大型トラックが轟音をあげて、走っていくのをながめていました。
サンタフェ鉄道が、長い長い貨車を引いて走って来ました。なんと、コンテナ2段重ねの貨物です。
運転席に向かってみんなで手を振ると、機関士がディーゼル機関車独特の音色の汽笛を2~3度鳴らして応えてくれました。
こんな時、「旅っていいなぁ」と思うんですよね。
キングマンから、I-40でカリフォルニア州に入りますが、ここにはなんと検問所がありました。 映画の世界みたいですね。
中南米からの密入国者を摘発する為のものだそうで、「どこから来たか?」と聞かれたら「オートマン」と答えなさいと言われましたね。
まぁ、停められることも無かったのですけど。 停められて、聞かれてみたかった・・・気も。
今夜の宿泊は、ニードルズにあるモーテル6。
2階の部屋だったので、旅行用のでかいキャリーバッグを引きずっていくのが大変です。
夕食は目の前にあるデニーズでチキンとチョップドビーフにポテトの組み合わせの食事ですませました。
プールで泳ぎたかったのだけど、時間が無くて断念 結局、いっぺんもプールを使うチャンスがなかったなぁ。
アメリカの男性3人は、水着を持っていなかったようで、バスタオルを巻いてプールにはいってましたね。
明日は、いよいよ西部ツーリングのラストラン、ルート66とモハベ砂漠激走です。