昨夜のW杯は、早いタイム(前6分)でPKを得て、香川のゴールで先制し、
相手10人と有利な展開で進みましたが、39分にFKがゴール内でキャッチした
ため、不運な1点献上となり、嫌な雰囲気となりました。 しかし、後半28分、
コーナーキックから大迫のヘディングで2点目。コロンビアの大応援団を前に
幸先の良いスタートを切りました。 金星、あっぱれ!
事前のAI予想での勝つ確率は、41%とありました。
今日、6月20日は、世界難民の日 なんです。
日頃、ニュースなどで、難民について報じられていて、特にシリア、アフガニスタン、
スーダンなどよく出てきます。 また、ロヒンギャなどの解決が難しい問題も論議されて
います。 しかし、私自身は、あまり深く難民について理解していないばかりか、どちら
かといえば関心が薄い方かもしれません。
カレンダーに、世界難民の日との記述があって、初めて知ったというありさまで、まこと
にお恥ずかしい限りです。 で、この機会に、ネット調べで、にわか作りですが、分かる
範囲でまとめてみました。
ネットには、膨大な記事があり、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のページから、
英文のレポートへ飛んだりして、そのボリュームに圧倒されてしまいました。
以下には、要点と思われる部分だけ掲載しました。
世界難民の日(World Refugee Day)は、国際デーの一つで、2000年12月4日の国連総会の
決議で、翌年から毎年6月20日と定められたそうです。
元は、アフリカ統一機構の『アフリカ難民条約』の発効の日であったものを、アフリカ
地域およびアフリカ以外の地域での難民問題の深刻さに注目して、UNHCRらの申し出により、
『世界難民の日』が定められることとなった、とありました。
この日、あるいはこの日を中心として、世界各地で毎年イベントが行われているそうです。
日本でも、全国各地でイベントが行われています。
そもそも、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR:The Office of the United Nations High
Commissioner for Refugees)とは、第二次世界大戦後の1950年に設立された機関で、避難を
余儀なくされたり、家を失った何百万人ものヨーロッパ人を救うことを目的として、当初は
3年で難民の救済活動を完了し、解散する見込みだったそうです。 しかし、設立から68年が
経った今日もUNHCRは、世界中の難民の保護や支援活動に取り組んでいるのです。
難民
(UNHCRより)
2017年にUNHCRが発表した報告では、世界中にいる国外に逃れた難民や難民申請者、国内で
住まいを失った避難民の合計は、2016年末時点で過去最高の推計6560万人に上ったとしてい
ます。 1年前と比べて30万人増加したそうですが、さらにその1年前の2014年からの1年間の
500万人増加と比べると小幅の増加であったとしています。
紛争や迫害によって毎分20人相当の人が国内外で保護を求め、避難を余儀なくされています。
(UNHCRより)
UNHCRの報告資料から、主要な難民発生国、主要な難民受け入れ国を掲載します。
主要な難民発生国
主要な難民受け入れ国
これらを要約して、次のようにまとめられていました。
難民・避難民の数
・難民数は2250万人
・国内で避難を余儀なくされた人の数は4030万人
・難民認定を申請している人の数は280万人
難民の主な出身国(発生国)
・シリア:550万人
・アフガニスタン:250万人
・南スーダン:140万人
難民の主な受け入れ国
・トルコ:290万人
・パキスタン:140万人
・レバノン:100万人
・イラン:97万9400人
・ウガンダ:94万800人
・エチオピア:79万1600人
このうち、UNHCRで支援している難民らの数がまとめられていました。
<難民>・・約1,720万人
紛争に巻き込まれたり、宗教や人種、政治的意見といった様々な理由で迫害を受ける
など、生命の安定を脅かされ、他国に逃れなければならなかった人々。 51%が18歳未満の
子どもだといいます。なお、国外の避難先から帰還した人々約55万人も支援対象です。
<国内避難民>・・約3,660万人
国境を越えていないことから、国際条約で難民として保護されない人々。しかし、難民と
国内避難民の苦境は同質であることが多く共通の支援対象とされています。 また、国内の
避難先から戻った約651万人も支援対象とされています。
<無国籍者>・・約370万人
どの国によっても国民と認められない人々のことです。 無国籍という状態が生じる原因
にはいろいろあり、少数派の人々に対する国籍法上の差別がある場合、国家が独立した際に
それまでの住民の一部が国民として受け入れられない場合、関係国の法が対立し相容れない
場合などが含まれるという。
<肥後申請者>・・約280万人
自身の故郷から逃れて、他の国の避難所にたどり着き、その国で肥後申請を行う人々。
UNHCRでは、肥後申請者がより良い支援と保護を確保できるように、各国に対して、その権利
を守るための法律を整備する提言をしています。庇護されると、難民認定や法的保護、援助
物資を受け取ることにつながるのです。
個別の話題として、シリア内紛による難民が最大数でありますが、数的には60万人と少ない
ですが、それでも60万人ものロヒンギャの人たちが、隣国バングラデシュに避難しているのです。
ロヒンギャは、あのノーベル平和賞受賞のアウンサンスーチーのミヤンマーに住む少数民族(?)
ですが、ミヤンマーから迫害され、バングラディシュに逃れていて、両国の交渉も進まず、バン
グラディシュも難民と認定していないので、不法滞在者として扱われているのです。
折しも、雨期の到来に伴うモンスーンやサイクロンを控えて、ロヒンギャ難民キャンプは、
危機に直面しているといいます。 特に、低地にシェルターを建てている家族が何千世帯もある
そうで、高台への避難が必要なのだそうです。
長くなりましたが、日本の各地で行われた(ている)イベントのうち、東京渋谷では、ハチ公
前広場で、6月16日(土)に「世界難民の日 ソーシャル・アクションin渋谷」として、イベント
が行われたそうです。
広場に設営された避難用テント
(UNHCR日本より)
イベントでの、キャンペーン内容として以下のような3項目が設定されていました。
知る:難民支援の現場で利用する最新のテントに触れて、避難生活を知る
テント内に実際に避難生活で使われている調理器具などを展示するほか、フォトグラ
ファーの内藤順司さんがバングラデシュで撮影したロヒンギャ難民の写真を投影します。
広める:テントや難民キャンプの写真を背景に撮影して、SNSで広める
テントの中に入って避難生活を疑似体験したり、ヨルダンの難民キャンプの大パネルの
前で写真撮影したりできます。会場で見たこと、知ったこと、撮影した写真などを、
SNSなどでシェアしてください!
参加する:日本から国連総会への署名、寄付で参加する
最後に、ネットを繰っていましたら、ユニクロがかなり支援(協賛)している記事があり
ました。UNHCR日本でのユニクロ2017年活動報告書が、6/14に発表されていました。
ユニクロの難民支援は、2006年から続けられていて、今年で12年目になり、これまでに、
衣料寄贈(2017年8月末)2558万点以上、65か国・地域、自立支援サポートした難民数(2017
年で)7334名、また、ユニクロ店舗スタッフとして働く難民数 65名(日本、アメリカ、
フランス、ドイツ)とありました。 配布されている冊子の表紙です。
ユニクロ支援冊子の表紙
(UNHCRユニクロより)