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蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

何を研究すべきかを研究する  (bon)

2016-11-15 | 日々雑感、散策、旅行

                    昨夜のスパームーンは、残念ながら雨で見ることはできません
               でしたが、青森地方の映像をテレビ越しで見ることになりました。

まじめな話です。
 京都・奈良の境に、けいはんな学研都市というのがあり、何度か訪れたことがありま
すが、ここに「国際高等研究所」というのがあり、1984年8月に設立とありますから、
すでに30年以上が経つのです。

         国際高等研究所
           (同HPより)

 

 国際高等研究所 所長である 長尾真氏(京都大学名誉教授)の記事を見て初めて知った
というありさまで、何をかいわんやです。30年以上も過ぎているというのに・・。

「人類の未来と幸福のために、何を研究すべきかを研究する」ことを基本理念として、
地球社会が直面する困難にどのように対処すべきか、そのために21世紀の政治・経済・
科学技術などはどうあるべきか・・そのようなことを探求されています。このような壮大
な研究は、アメリカ、プリンストン高等研究所にすでにあり、これを範として、推進され
ているそうです。 外部から研究者を集めて研究グループを作り、2~3年かけて報告書を
作るという活動で、これまでに80余の様々な課題について、その成果が報告書として発表
されているのだそうです。しかし、そのことは、社会にほとんど知られていない・・と
所長自ら慚愧の念を抱いておられるのです。

 途中ですが、ウイキペディアより、研究所を検索しました。 
「国際高等研究所は、基本理念に賛同する産業界と学界、官界を挙げての強力な支援のもと、
1984年8月に財団法人として設立され、その後の全国の主要企業、篤志家からの寄付によっ
て運営されています。 1993年10月には、京都府から土地の提供を受け、けいはんな学研
都市(関西文化学術研究都市)に研究所を開所しました。 国際高等研究所は、この
けいはんな学研都市の頭脳ともいうべき中枢的研究機関としての役割を担っています。また、
2013年4月1日付で公益財団法人に移行しました。」とありました。

 で、話を戻して、その研究概要を見ますと、30年目を節目として、改めて、21世紀の
世界における大きな課題は何か?を検討して、次の4つを研究所として取り組むべき課題
として掲げられています。 すなわち、

①将来の地球社会を考えたときの科学技術の在り方
 科学技術とは何かを改めて問い直すとともに、迫りくる有限資源の地球、深刻な環境
汚染・破壊、地球温暖化といった直面している問題を前にして科学技術活動をどのように
すべきか。

②循環型、定常経済社会の構築の必要性とその方法
 富の追求という現代資本主義の形態のままで行けば地球資源の枯渇を招き、貧富の差を
拡大し、人類に早期の破滅をもたらすことは明らかであるから、これらの進歩発展という
概念を超えて、定常的、循環的な経済、持続可能な社会の構築をし、格差をできるだけ
縮小した、文化的な生活を保障する社会に向け、そこに軟着陸するための方策を検討する。

③多様な価値観を持つ社会や国家の平和的共存のための方策
 種々の考え方、多様な価値観、倫理観、主教を持つ人々や社会・国家が平和的に共存で
きない原因はなにか、その原因を取り除くための方策、そこから平和的共存に至る道を
どう描けるかについて検討する。 そのためにも、現在の経済指標であるGDPに代わる
人間中心の価値観に基づく指標を検討する。

④30年さきのけいはんな未来都市はいかにあるべきか

 これら4つの課題に類する取り組みは、世界でも検討され始めているが、これに対して
欧米の識者の検討に加えて、東洋的な心をもつ日本において、是非取り組みを推進し世界
に訴えて行きたいと結ばれています。

 この記事を拝見して、まさしくその通りだと感銘する一方で、まったくもったいない
限りだと思いました。 はばかりながら、これらの成果の社会への発表の形態・形式と
いった方法(戦術)をさらに工夫されてもよいのかな・・と思うのです。そして、多くの
支援企業の取り組みにも一考されるべき部分があるのではないかとさえ感じるのです。
これらのパラダイムの中から、当面の具体的な目標を設定し、さらに議論を深めて行く
といったアプローチが重要ではないかと切に思う次第でした。

 

 

 

 

 

 


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