蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

もどかしい

2025-02-13 | 日々雑感、散策、旅行

 埼玉の道路陥没事故から、もう2週間も経つのに・・

 1月28日に発生した埼玉県八潮市の道路陥没による、トラック転落事故の救出作業
が難航し、2週間以上経過しても未だ運転手の救出が出来ていない。  現場は勿論、
下水道管ほかの埋設設備の把握、状況調査など専門家による検討がなされ、機械、
技術の動員による懸命な救出作業も困難を極めている。
 2/10時点での男性救出作業は打ち切られるなど対策は行き詰まった形だ。下水道の
バイパスを作り、当該管路の下水を逃がして、トラックの運転席(キャビン)を取り
出す計画が発表されたが、男性の救出は3か月先の見込みだという。

       埼玉八潮の道路陥没事故(2/11時点)
       (ライブドアニュースより)

 何とも、もどかしい限りです。 宇宙に向けては、月や火星さらには小惑星まで
到達し帰還するなど素晴らしい技術進歩がある一方で、地中や地下に関する技術の
進展は、それに比べていまだ遅々とした感じなんですね。地中には、もちろん土や
石が詰まっているほか、今回のような管路、ガスや電気、通信用などの管路や埋設物
もあるからで、見通せないだけでなく、電波なども届かないため、それほど難しい
ということでしょう。

 

 繰り言になりますが、はじめにトラックにワイヤーをかけて引っ張り上げた時、
運転席と荷台が断裂したとあり、素人考えですがなぜ、基台(シャーシ―)にもロー
プがかけられていなかったのか? 報道された情報からだけでの推測ですが、2トン
トラックの荷台は基台の上に載せられているだけなのでは? と思ったりします。

        トラックのシャーシー
        (自動車EXより)

 〖ネット記事から:シャーシの中で、最も中心的な構造となるのがフレーム。
  フレームの上には荷台が乗せられ、フレームの下には振動を吸収するサスペンション
  が付けられます。〗

 

 さらに、荷台だけが断裂して引き上げられた時に、基台への対処が、地盤のゆるみ
による二次災害の危険から断念されたこと‥他の対策を打たなかったことなどが悔や
まれるところかもしれません。

                 

 陥没した直後は、道路に直径5m、深さ10mの穴が開いたそうですが、その後、穴の
周囲が崩落して、何と40mほどの大きな穴になっていて、近隣の建物への危険もある
とか・・。
 大変なことになっているのです。懸命の捜索活動も空しく、74歳の男性は、未だ
冷たい水の中に埋まったままの事態で、ご家族の悲痛には察して余りあります。

 また、近隣といってもかなり広い範囲にわたって、排水の減少に協力された不自由
な生活はようやく解消されたようですが、ガスの停止や通信の不通などもあり都市
道路の陥没事故としては、かなり大きな影響を及ぼしました。

                 

 高度成長時代に敷設・建設された、道路、上下水道、トンネル、橋梁などの膨大な
インフラは老朽化を迎え、これらに対する対策の重要性は一段と高まってきている
でしょう。
 以前には博多駅前の大きな道路陥没事故があり、最近では名古屋でも道路陥没、
千葉県では水道管破裂・・など道路事故が相次ぎ、奈良県では緊急調査をしたところ
道路の陥没疑いのある個所が38か所あるとの報告があったとか。 これまでも報道
されていないがこれらの事故は起こっていたのかもしれません。
 各県や自治体は緊急総点検を実施しているとありますが、大変な工事となるかも
しれません。しかし、今回の事故を範としてしっかりと対策を講じてほしいところです。

 74才の男性は一日も早く地上に引き上げられますように・・。

 

 

 

埼玉・道路陥没事故 運転席部分に人がいる可能性(2025年2月12日)

 

 

 

 


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