どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(12)

2007-08-15 22:11:19 | 昆虫

     蝉と過ごす夏(3)

 蝉くんがついに物干しの横木に取り付きました。
「山頂だ!」と思ったかどうか。

 飛ばずに登りきった彼の状態が、この世にお目見えした危うさを秘めていませんか。

 これからの一日一日が栄光の日々になるか、あっけない死との対面になるか。誰にも分かりません。

「やれやれ」
 一息ついたあと、どこかへ飛び立ちました。
 

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2 コメント

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蝉という生き物 (丑の戯言)
2007-08-16 11:13:09

薫ってくるような山地の真夏、そこに生きる一匹の蝉をカメラは追い続けて……。一編の詩ですね。
そういえば、蝉が下方に向かって動いているのを見たことがありません。ひたすら横か上へ行こうとしているようです。だったら、その習性、高みを目指す登山家か、なんちゃって。
ひとそよぎの涼風、また期待してます。
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蝉という生き物 (丑の戯言)
2007-08-16 11:13:54

薫ってくるような山地の真夏、そこに生きる一匹の蝉をカメラは追い続けて……。一編の詩ですね。
そういえば、蝉が下方に向かって動いているのを見たことがありません。ひたすら横か上へ行こうとしているようです。だったら、その習性、高みを目指す登山家か、なんちゃって。
ひとそよぎの涼風、また期待してます。
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