小枝になったナナフシ
昆虫の擬態にはいつも感心させられますが、自らの姿をランの花に似せて獲物を待つ花カマキリなどは、天才と呼んでも間違いないでしょう。
熱帯の森で木の枝にそっくりの姿になって鳥などの襲撃を避けているナナフシも、やはり天才の部類に入るのではないでしょうか。
テレビの映像で次々と登場する擬態昆虫を驚きをもって見詰めておりましたが、どれも東南アジアや南米アマゾンあたりの種と考えておりました。
そんな思い込みが無知に過ぎないことは、昆虫好きの方々ならとっくに分かっていたのでしょうね。・・・・いやいや恥ずかしい限りです。
先日、かぶっていた麦藁帽子に違和感を覚え脱いでみると、枯れ枝にそっくりのナナフシが載っていました。
近くの雑木林の下枝をくぐってきたので、折れた小枝が帽子のつばに付いてきたのだと思いましたが、小型のナナフシだったのです。
一瞬カマキリと誤認しちゃいました。しかしよく見ると形が違うのでナナフシと分かったのです。もっともカマキリとは親戚だったようですが・・・・。
実はそれまで、わが国にこんな昆虫がいるとは思ってもいませんでした。つまり無知だったのです。
そして地に払い落としたナナフシと小枝を見比べて、いかにもこの地に似合った昆虫の姿に感心したわけです。
図鑑で調べると世界では約2500種、日本にも19種ほどのナナフシがいるのだとか。そう珍しい昆虫ではないようです。隣の雑木林に住んでいたのに気づかなかっただけのことでした。
あまり鮮明な画像ではありませんが、ナナフシのナナフシたる所以をご覧ください。
本物のナナフシは見たことがありませんが、自然は驚きに満ちているなアー。
自然は天才的な芸術家!
また面白い写真を期待していますぞ。
よろしく!知恵熱おやじ